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ドゥオデキム~duodecim~  作者: 持幸(もちゆき)
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プロローグ

初投稿です!

文章にも至らない点もしかしたら誤字などございますが。ひろーーーーい心で見てやってください!

 目が覚めると暗く狭い部屋の中にいた。いや、いたと言うよりは監禁されていた。

「!?」

 ここはどこだ?どうしてこんなところに?何も思い出せない。頭がクラクラする。胴体は腕ごと固く鎖で椅子に縛りつけられ、両足も椅子の足に括りつけられ、手足は全く動かせない。ちょっと体を揺らして恐らく無駄であろう抵抗をしてみようかと思った次の瞬間。

「ッ!?」

 目の前が真っ白になった。正確には目の前のモニターが起動して画面に何かを映し始めていた。部屋が暗かったから目がチカチカする。

「目が覚めたかな?諸君。」

 そこには、白い髭を蓄えた50代ぐらいの男が映っていた。

「突然だが、君たちは選ばれた。」

 選ばれた?一体どういうことだ?それに諸君?ほかにも誰かいるのか?

「まず、私から君たちに伝えることは3つ。1つ目、()()()()()、期間は1年、まぁ、生き延びろといっても、いきなり無人島に放り出されてサバイバルしろ、というわけじゃあない。普通に今までどおり生活してくれればいい、まぁ今までどおりの生活が送れるかは知らないがな…フフフ」

 モニターの男が口角を上げながらが言った。

「2つ目、この1年間の間、君たちには()()()()を付与させてもらう。」

 特別な力?そんな中二病みたいな…

「まぁ、詳しくはこのあと渡すデバイスに全部記載されてるからそっちを見てくれ。」

 デバイスねぇ、俺そっち方向にはあんまり詳しくないんだよなぁ…

「そして3つ目、この1年間、君たちには競い合ってもらう。具体的には君たちに渡されるデバイスを奪い取り合う。奪い方は問わない。こっそり盗み取ってもいい、騙して奪い取るのもいい、気絶させて奪い取ってもいい、さらには()()()奪い取ってもいい。」

「ッッ……!?」

 ()()だって!?そんな……そんなことできるわけ……

「あぁ、ちなみにだれか殺してしまっても罪には問われない。警察には変死とか自殺とかで処理される。」

 は?なんでそんなことが…

「まぁ、要するに我々が、そんなことをできるだけの力を持っているということだ。流石に50人とか100人単位でやられてしまうと大変だがね。」

 大変ってことは処理はできるってことか?こいつはどれくらいの力を持っているんだ?

「さて、説明はこれくらいかな?分からないことがあったらデバイスを見てくれ大体のことは書いてある。おっと、肝心なことを忘れていた、このプロジェクト、いや、ゲームの名前を決めなければな。」

 ゲームだと?そんな感覚で殺すとか言ってるのか?この男は!?ていうかまだ全然状況が理解できてないぞ!

「そうだなぁ名前かぁ…うーむ、どうしたものか…そうだ、ドゥオデキムにしよう。我ながらいい名前だ!フッフッフ…」

 ドゥオデキム?どういう意味だ?

「よし、それではこれよりプロジェクトドゥオデキムを実行する。参加者の意識を途切れさせたまえ。」

「ムグッ!!」

 真後ろから鼻と口に布が押し当てられた。多分何か薬品が塗布されている。だんだんと意識が薄れてきた、視界も歪んできている。

「あっ、そうだ。言い忘れていたが、諸君このプロジェクトの参加人数は合計12人だ。それとデバイスをほかの参加者より奪い取ったものにはプロジェクト終了後にひとつのデバイスにつき賞金1億円が与えられる。これを励みに頑張ってくれ、それでは健闘を祈る。」

 薄れゆく意識の中で思った。

「それ、一番大事なとこだろ!!!」





「ん…」

 目が覚めると目の前に天井から糸で吊り下がった蜘蛛がいた。

「うわっ!?」

 瞬間腕で蜘蛛を払い除けた。

「まだ4時か…」

 早起きっていいものだなぁ、あとちょっと遅く起きてたら顔に点在する穴のどれかに蜘蛛が侵入してたかもしれないし。それに昨晩は変な夢をみた、いきなり特別な力とか殺しだとか、案外自分はまだ中二病患者なのかもしれない。そう言えばデバイスがどうとかも言ってたな。ま、夢だけど。

 早起きしてせっかくだから外へ出てランニングをしてからシャワーを浴びて優雅な朝を過ごそうと思いベッドから立ち上がろうと手をついたその瞬間、手のひらに固く冷たい感触があった。

 もしかしてこれって…いやいやどう考えても自分のスマホでしょと思い、毎晩スマホを充電するコンセントの方に目をやると、そこにはここが自分の定位置だと言わんばかりにスマホが堂々と存在していた。

「うそだろ…」

 そして、手元に目をやるとスマートフォンのような形をした電子機器があった。

「まじかよまじかよまじかよまじかよまじかよ無理だ無理だ無理だ無理だ無理だってぇーーー!!」

 その電子機器の電源を付けるとそこには―project duodecim―の文字が浮かび上がっていた。その後俺は外に飛び出し近所をひたすら走り回った、何もかも忘れるぐらいに。というより、何もかも忘れたかった。


 第1章 牡牛座―Tauras―につづく

最後までご覧いただきありがとうございました!

できれば感想、アドバイスなどいただければ幸いです!次の更新はできれば1ヶ月以内を目指します。(6/28)頑張ります。それではありがとうございました!また今度お会いしましょう!それでは!

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