第九話
あらすじ
厳ついおっさん!怖いね!
でもなんか事情があるみたいだよ!
あとは覚えてない!←作者
「いやぁ俺の他に転生の試験者見つかんないからさ、あれ?これ俺一人しかいなくね?って
ずっと思ってたんよぉ」
まるで旧友に会った高校生のようなテンション。
さっきまでの巨漢は、いかついチャラ男に変身していた。
「で、さ。お前、どうやって来た?」
「わ、分からないです...気付いたらここの兵士になってて....」
彼は僕に聞くが、僕にも分からない。というかまず今の彼のテンションについていけない。
「そっかぁ...まぁ俺も似たようなもんやし」
彼は少し息を大きく吸うと、また話を再開する。
「俺もな、扉開けたらいきなりこの世界に立ってて、振り返ったら扉消えてんねん。
んで、周り見たらなんか兵士が逃げ回っててな?何か色々ゆうてんねん。
龍が何たらーとか。龍が来たぞーとか。そこで気付いてんけど、俺、龍みたいなバケモンの前に
おんねん。なんかゲームとかに出てきそうなヤツ。
俺もよう分からんかってんけど、とりあえずバケモン殴って倒したら兵士に英雄やゆわれて、
ここでいろんなバケモンと闘わされたわ。まぁどれも倒したけど。
結構な数のバケモンをここの兵士と闘わされてきたんやけど、
この前倒したバケモンがレアもんかなんかでな?ここで祝いも兼ねて宴会しようって話やってん。
そしたら門の前にバケモンの集団やろ?もう笑うてまうわぁw」
ここまで全て早口。
彼は言い終わった後、外の巨人を指さした。
どうやら彼の言う化け物の集団というのは、彼らの事らしい。
僕なりに言うならば、彼はここで『要塞防衛シュミレーションゲーム』をしていたようだ。
「あいつらな、多分俺の事恨んでると思うんよ。
だって、俺ああいうバケモン何回も倒してるからさ。
だから、な?
ちょっとあいつら倒すん、手伝ってくれんか?」
唐突ではあるが、門の方からは既に巨人が押し寄せようとしていた。
破られるのも時間の問題だろう。
「.....えっと、じゃ、じゃあ、手伝います....?」
完全にしどろもどろ。僕はまだ彼についていけていなかった。
「!!そうこなくちゃ!!」
彼の顔がパァ、っと明るくなる。
「じゃあ俺とお前、二人の巨人討伐作戦!開始やぁ!!」
こうして僕は、彼と巨人討伐の約束をしてしまうことになった。