男の子になっちゃった! (女の子に成り代わられちゃった)
「そっか!」
雷鳴が如く降り立った少女は、あっけらかんに返事をし、
「なら、ヒーローやってみよう!」
僕の中に入ってきた。
?
僕の中に????
「「さて、久々に違う体だ!張り切って行ってみよう!!」」
僕の口が勝手に動く。僕だけの声じゃない。誰かの声が混じる!
体が乗っ取られた!?
「なんだぁ?今の衝撃は?」
さっきの衝撃で上半身が爆ぜたはずの巻男が元の姿で起き上がった。
なんで起き上がれる!?
「「そりゃ、宇宙人だもの。不死身くらい持ってるよ」」
『さっきから気持ち悪い!俺の体どうなってるんだ!』
はっきりと声を出せた気がした。心の声みたいなの。
「「やや、そんなこと言われてもなぁ〜。私ももう体が限界だったから、手頃な奴として君がいただけだよ。ひゃー、ラッキーボーイだ!」」
やっとの思いで意思が伝えられたのに、茶化してくるものだから思いっきり拒絶する。
『なにがラッキーボーイだ!雷が当たるよりタチが悪いぞ!俺の体だ!早く立退け!!』
「「まぁまぁ、ヒーローにしてあげるから!」」
『なにがヒーローだ!俺は俺のやりたいように…!!』
「いつまで独り言しゃべってるんだぁ?」