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妄想市場

作者: ふっきー

 人の脳の仕組みが解明されてはや200年余り、今では記憶や思考のコピーも気軽に出来るようになった。

 そんな世の中になったのだ、ある意味必然だったのだろうが。記憶等の売買がされるようになった。貴重な体験は高値で、有益な発想は更に高値で、と言った具合にだ。

 そして、俺はそんな中でも「旨い事」やれている人間だろう。なんせ有名会社の社長達が挙って俺の発想を買いにやってくる、俺はそれに言い値をふっかけてやるだけでいいのだから。

 一度友人に「自分で発明家になるなり起業家にでもなってしまえよ」と言われたことが有るがそれはごめんだった。俺は発想力だけなら誰にも負けないが、商売に関しては才能がないらしい。そして俺はそれを誰よりも理解している人間だからだ。


 ほら、今も商談の話が舞い込んできた。

「まあこの程度の発想は被りそうだしな、20万ドルでどうだい」

「分かった、今日中に銀行に振り込ませよう」

 俺は脳から「金の実」を引きずり出すべく頭についてるチップに手を触れた、そして次の瞬間

















「あ、目が覚めましたか?どうでしたか今のお話は。これで億万長者気分の妄想は終わりです、またのご利用をお待ちしてます」


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