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短編集

言葉。

作者: 高辺 ヒロ

「おいしい」

 普段は特に何も言わない僕。

 でもその日機嫌がよかった僕は、妻の料理を食べて思わずそんな事を呟いた。

 たったそれだけの事だったのだ。


「ほんと? 今日のはちょっと自信作だったりするの」

 それから妻の機嫌は良くなり。

 食後も珍しく会話が弾み、寝る頃には何かすごく充実した一日を過ごした気分で、眠りにつくことが出来た。

 その日、僕は言葉の大切さを知らされた。


「ありがとう」「ごめん」「おはよう」「おやすみ」

「行ってきます」「ただいま」「いただきます」「ごちそうさま」


 別に目を見てはっきりと言わなくたっていい、そっぽを向いてボソッと呟くだけでもいいのだ。


 たった一言、たった数文字。

 それだけで、それだけの事で世界は変わる。


 自分の世界も。

 他人の世界も。


「行ってきます」

「行ってらっしゃい」

 今日だって、ほら。

読んでいただきありがとうございます。

しっかり挨拶をして玄関を空けると、いつもより世界が輝いて見えたりしますよね。

言葉って本当に不思議で、大切なものです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 思ってるだけだと、ダメなんですよね。 言葉に出して伝えないと。 …言ったために誤解を招くことも多々ありますが(笑) 言葉って、本当に不思議で大切ですよね。 改めて思いました。 素敵な作品を…
2014/07/09 22:03 退会済み
管理
[一言] 短く簡潔に美味しい部分だけをいただかせてもらいました。 作品に書かれてる通りだと思います。 少し言葉にするのが気恥ずかしい時でも、それを口にする勇気を持ちたいものですね。
[良い点] そうですよね、言葉って当たり前にあるので気がつきませんがとても大切なものですよね。ただ言葉は矛になるのが少し厄介ですがね。人を傷つけるためには使いたくないですよね。俺も今日から言葉に気をつ…
感想一覧
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