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Lost...  作者: 村瀬灯火
悪夢編 第一章 初心幻想
7/8

第六話 「禁断」

初めての人ははじめまして

村瀬灯火です。

今回も謎おおき終わり

「私の自業自得だ。私の能力は禁じられた能力だから。」

「禁じられた能力?」

俺は初めて聞いた言葉に頭が真っ白になった。

元から対して能力についてはわからない俺に

「禁じられた能力」という理解しきれないものが来たからだ。

普通に考えるとただ使ってはいけないということは認識できる。

「私の家系は全員能力者なのだ。」

部長の言葉に耳を疑った。

本来、能力者は十万人に一人が持つ選ばれし能力であるからだ。

「部長。能力者が一家に集まることなんて軌跡すぎるのでは?」

俺が持っている知識では一家に能力者が集まるなんて

軌跡にすぎなかった。

「ほんと想志殿は全くしらないな。能力者の血を受け継いだものは能力者になるのだ。」

部長は笑いながらやさしく語った。

俺は部長が笑ってくれたことに少し気持ちが楽になった。

「その中でも希少だが幻想能力者どうしの能力が拒否反応を起こし

その拒否反応を受けた子供は、戦、心操、闇、神のどれにも属さず新たなる能力を持ち産まれてくる。

それが「禁断」といわれる能力。「禁断」は能力界でも最も恐れられている能力。

使いこなせないものは使ってはいけないと言うことが能力界の法律だ。」

部長は苦しさを感じながらもやさしく語ってくれた。

「禁断」それは能力界で最強の能力らしい。

その能力を持って産まれてきたのが部長。

部長は選ばれし人間みたいなものだ。

「でも部長、何故使いこなせなければ使うなと?」

俺は部長に訊いた。

「「禁断」は名の通り禁じられた能力だ。許可を持つものにしか使うことはできん。

そして一歩使い方を間違えると能力自体に喰われ命を落とす。」

部長はこの言葉を発してからまもなく気絶した。

「禁断」、「喰われる」この言葉だけが俺の頭の中に残った。

俺は気絶している部長と渚を抱え保健室へと連れて行った。

保健室は本校舎の一階にあるので東校舎からは約十分はかかる距離だ。

俺は部長を背に背負保健室まで走っていった。

約七分ぐらいで保健室に着いた。

保健室には誰もいない。

俺はベッドに部長を寝かした。

そして渚を運ぶためにまた部室に戻り

保健室に戻った。

渚を寝かした俺は久しぶりに結構走ったのでもう体力の限界が来ていた。

少し休憩しようといすに座るといつの間にか眠りについてしまった。

「想志殿・・・」

ぼんやりと部長の声が聞こえたので俺は目を覚ました。

俺は部長の膝の上に頭をおき寝ていたようだ。

「すっすいません。」

俺は女の子に膝枕されていたことに少し恥じらいを感じた。

「何をいっている想志殿、これはお礼だ。私をここに運んできてくれたのだろうありがとう」

部長のやさしさに包まれているような笑顔をみると顔が赤くなった。

「うーん・・・ここどこぉ・・・あっ想くん!」

渚も意識を取り戻したようだ。

「想くんが運んでくれたの?」

渚は部長もベッドにいたので俺が運んだのだと思ったのだろう。

「私にいやらしいことしてないよね?」

「さわってねぇよ!お前の体なんて興味ない!」

興味が無いと言うのは嘘だがこの場をしのぐ為には言うしかなかった。

渚はじっと俺の目を見てから

「ありがと 想くん。」

渚は少し顔を赤くし照れながら言った。

「渚殿、先程はすまない。気を失ってしまうほど恐怖を見せてしまったことは私が謝る。」

部長は真剣な面相で渚に言った。

「いやあれは神戸の目を見て・・・先輩?その目。」

渚は気を失っていたから部長の目が変わっていることは気づいてなかったのだ。

もしあのときの光景を見ていたならば渚にとってとらうまとなってしまうものだっただろう。

そう思えば気絶していた渚は幸運だったのだ。

「この右目か・・・この右目は神戸の能力を奪ったとき同時に得てしまったものだ。」

その言葉を聞いて渚は

「使ったんですね。「禁断」の能力を。」

渚は部長の能力について知っていたらしい。

それも何か知っている感じだった。

「あぁ使った。「禁断」を。」

渚は部長に抱きついた。

強く抱きしめている。

「どうしてそんな無茶を。もしものことがあればどうするんですか。」

泣きながら部長を強く抱きしめている。

部長は泣いている渚の涙を手でぬぐい

「泣くな渚殿。私は死なない。死んでも想志殿がいるではないか。」

やさしく放つ部長の声に俺も目に涙が浮かんできた。

「想くんがいても部長がいなくちゃ文化研究部はなくなっちゃうよぉ。」

渚の涙は止まることなく流れている。

もし部長が死んでいたならば俺たちの物語はここで終わっていたか

または渚が神戸莉怨をうらみまた一つの戦いが生まれ一つの命を奪っていたのだろう。

「命」それはたかが一つでも全てを変える力がある。

部長が生きていることは俺たちにとって心の支えでありこの物語の支えであるのだ。


物語それはいつでも終えることができ長く続けることもできる。

それは物語の鍵があるかどうかだ。

鍵を失えば終わり鍵が有る限り物語は進む。

俺たちの物語はどこまで続くか

今は予測不可能である。


次回作をお楽しみに

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