第四話 莉怨という女
はじめましての方ははじめまして
村瀬灯火です。
こんかいはすこし話が展開します
村瀬灯火の物語の始まりです。
俺が文化研究部に所属して次の日
俺は部室に向かい扉を開け部室にはいると既に部長は来ていたようでいすに座っていた。
「こんにちはっす。」
俺はてきとうな挨拶を部長に送った。
「想志殿。早速部活動にくるとは関心です。」
部長は席に座ったまま俺のほうを見て穏やかに言ってきた。
そのとき、廊下からものすごい速い足音が聞こえてくる
僕が知っている限りこんなに元気がいいのは奴だけだ。
「皆、こんにちは!」
渚は壊すくらいの勢いで扉を開け相変わらずの元気な声で叫んだ。
「なんど言わせるんだ渚。それじゃ他の部活動に迷惑だ。」
部長はこんな渚を怒鳴るのではなくやさしく注意する程度だった。
それが部長のいいところでもある。
「実先輩やばいです激やばです超絶やばいです!」
渚はなにかあわてているらしくあたふたしている。
「少し落ち着いて渚殿。どうしたのだ?」
こんなときでも部長はやさしく落ち着いている。
「悪夢の暴狼の一員が二年に転校してきました。」
渚は落ち着くことができずいまだにあたふたとしている。
「悪夢の暴狼の一員だと! どこにいる!」
部長の顔は悪夢の暴狼という言葉を聞いてから
あのやさしい顔が嘘だったかのように険しい顔に変わった。
「二年F組です。まだ教室に残ってます。」
渚が言うと部長は
「いくぞ!」
といつもとは全く面影の無い声を発した。
「その必要は無いわ!」
部室の扉の方から女性の声が聞こえた。
振り返ると背の高い右目に黒い眼帯を巻いた長い赤髪の女性が立っていた。
いいたとえるなら赤髪の似合う可愛い中二病の女性といったところか。
「貴様っ何者だ!」
部長はもう落ち着きをなくしている。
「私?私は神戸莉怨。あんたたちと同じ能力者よ。」
莉怨が名前を言った後すぐ部長は殴りかかろうとした。
「部長少し落ち着いてください!」
俺は部長の殴りかかろうとした手を止めた。
「悪い、少し興奮しすぎたようだ。」
部長は少し落ち着きを取り戻した。
「今の話聞いてるとあなたたちは私の敵ね仕方が無いわ相手しましょう。」
莉怨はそういうと右目の眼帯を外した。
その外した右目には青く光っている。
「開け我が力よ!」
その言葉と同時に部室が一度闇に覆われ違う世界に変わった。
「何なんすかこれぇ!」
俺は初めて他人の幻想能力をみて
さらに違う世界に飛ばされたことに戸惑いを隠せなかった。
「まったく・・・想志殿は本当に何も知らないんですね。」
部長は俺に呆れたような顔で言った。
「ここは亜空間。能力者が自分の力の全てを出すことのできる特別な空間。その空間は人それぞれのもでありその人の好みなどを表してもいる。
つまりここは神戸莉怨殿の空間だ。」
「亜空間」それは能力者がそれぞれに持つ特別の空間らしい。
好みの表しとも言っていたが言われてみれば
この空間は可愛らしい人形や服でいっぱいだ。
見た目によらず莉怨は可愛い物好きらしい。
そして空間にはいってからか渚や部長の格好が制服から服装が変わっている。
部長は銀色の鎧をまとい剣を一本腰からつるしている。
全身が銀色で包まれた騎士のような格好だった。
渚は派手な緑色の服装でワンピースだ。
妖精のような顔と妖精のような服は妖精そのものだった。
「その男の能力者何にも知らないんだね。だったらもっと能力のこと教えてやるよ!」
莉怨は俺の元へすごい速さで飛んできた。
俺はよけるのが精一杯で莉怨をよけたあと体が操作できなくなり地面についた。
「想くん!」
渚が俺の元へ駆け寄ってきた。
「渚殿、想志殿を頼む。」
部長は腰から剣を抜き莉怨の元へ飛んでいった。
「暴虐武装!」
その言葉と同時に莉怨の体は赤いオーラのようなものに包まれた。
「喰らえ、我が剣を!」
部長は莉怨に剣を振り払った。
しかしその剣に対して莉怨は素手で殴りかかった。
「ふっ!私の剣は素手で止められくらいやわでわない!」
剣と莉怨の腕は衝突した。
しかし剣も壊れてなく莉怨の手にはかすり傷すら付いていない。
「何故だ・・・」
部長はあまりにの驚きで我を失いかけている。
莉怨は不適に笑いながら
「あんたってほんと馬鹿ねぇ!私は戦の能力者、能力名「暴虐武装」
私が殺してきた人の力をこの右目に集め、開放し全ての力をまとわす能力よ。」
莉怨は右目の眼帯をはずした。
「きっ貴様・・・何者・・・」
謎がのこる終わり方と言うのが好きでして
次話もみてください。