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第4話!番外編過去話~超怒級シスコンの始まりと潜む狂気、そして龍星の誓い~

やっと出来た……。


夜勤が続き、体調不良になりかけやっと出来たら駄文と言う罠。


こんなので良かったら読んでやって下さい。


さぁ、次はMOON NIGHT HUNTERだ……

これは龍星が中学二年の頃のお話。

つぐみ達が小学校五年の時に起きた出来事の物語。



「おう!榊ぃ、今日こそ俺に付き合ってもらうぞ!」

「はぁ。またですか?先輩。その事なら何度もお断りしてるでしょうが」

授業も終わり帰ろうとした龍星(当時14歳。身長180センチ。筋肉はまだまだ発達中(笑))は地元の暴走族に所属するガラの悪い先輩に呼び止められていた。

「そうはいかねぇ!お前にゃ俺達のチームに入ってもらいてぇんだよ!」

「お断りします。つーか、家の手伝いせにゃあかんのに余計な時間とらせんなや」

母子家庭である龍星は仕事に出ている母親の美桜に変わって掃除や洗濯を行っている。

「あんたらの下らねえ遊びに付き合っている暇なんかないの!っと、タイムセールが始まっちまう!」

そう言うと龍星は自宅近所のスーパーに向かって猛ダッシュで走り去って行った。

「下らねえ遊びだと……!あの野郎調子に乗りやがって!!」

怒りに燃える先輩を一人置き去りにして……。


「あ、お兄ちゃん!」

「龍さん、おかえりー」

「なん?スーパーに行っとったん?」

手に買い物袋を下げ、のんびりと歩いていると幼なじみのつぐみと結華と従姉妹の深紅が龍星を見つけてとてとて〜と走り寄って来た。

「お、三人共遊んでたのか?」

「みゅー♪」

つぐみは龍星に近寄るとそのまま、ぴょんと龍星の背中に飛び付いた。

「はっはっは♪よし、皆帰ろうか?」

「おう♪」

「はいな♪」

「みゅー♪」

つぐみを背中に張りつけた龍星は深紅と結華を左腕にぶら下げて帰宅の途についた。

「な〜るほど。ありゃ使えるな」

少し離れた場所から龍星達を見ていた人影に気付かないままで……。



次の日の放課後。

帰宅しようと下駄箱を開けた龍星は靴の上に一枚の紙が置いてある事に気付いた。

「なんだ?」

龍星がその紙を手に取ると其処には、

『○○通りの廃ビルに来い。来ない場合、お前の妹達が傷付く事になる』

と書いてあった。

「妹達?……まさか!?」

龍星は妹達が誰の事を指すのか理解すると、猛然と指定の廃ビルに向かって走り出すのであった。

尚、龍星とすれ違った女の子達のスカートが風で捲れ上がりそれを見た野郎共が狂喜し女の子達にビンタを食らったがそれは些細な事である。



「本当に来るのか?」

薄暗い廃ビルの中で十数人の男達がたむろっている。その中の一人が疑問を口に出す。

「必ず来ますよ総長。あいつはそういう馬鹿な奴ですから」

総長と呼ばれた男の疑問に昨日龍星を勧誘していた柄の悪い先輩が応える。

「みゅ〜……」

「大丈夫やつぐみ。わっちらがついとるえ」

「くそっ!卑怯者どもが!」

ぷるぷると震えるつぐみを深紅が励まし、結華が悪態をつく。

「……コイツラ浚いに行った5人は大丈夫なのか?」

「……取り敢えず大丈夫です。ボコボコにされましたけど(汗)」

尚、つぐみ達を浚いにに行った連中は、何処からともなく鉄パイプを取り出した結華と投げナイフを装備した深紅に軽快にボコられ隙をついてつぐみを人質にして三人を拉致る事に成功したという。因みに、その5人はこの場には居ない。


「おぉぉぉらぁぁぁぁぁっ!」

ドガシャアッ!と言う派手な音と共に龍星が廃ビルに突入したのはそんな事を言っていた時だった。

「来た「つぐみ、深紅、結華!無事かっ!」かって最後まで言わせろや!?」

「やかましい!貴様等、覚悟は出来てるんだろうなぁ〜?」

額に青筋を浮かべた龍星がボキボキっと両手を鳴らし不良共を睨み付ける。

「おっと、動くなよ?動いたら可愛い妹の顔に傷がつくぜぇ〜?」

不良共の一人がつぐみを羽交い締めにするとナイフを取り出しつぐみに突き付ける。

「あ、わっちのナイフや」

「深紅!そんな物持ち歩くなと何度も言ったろうが!」

「「「何度も言ってんのかよ!?」」」

ナイフを見て自分の物だと言う深紅に龍星が怒ると周りの不良達がツッコミを入れた。

「んなこたぁどうでも良いんだよ!榊ぃ〜、てめぇが素直に俺達のチームに入ってればこんな事にゃならなかったのにな〜?」

先輩がニヤリと笑いながら龍星の腹に蹴りを入れる。

「ぐっ!」

「龍さん!」

「龍星!」

「お兄ちゃん!」

蹴りを入れられた龍星を見て、つぐみ達が龍星に声をかける。

「心配すんな。この程度どうって事ねぇ!」

「んじゃ、どんだけ保つか試してみるとすっか!」

調子に乗った先輩は龍星に殴る蹴るの暴行を加え始めた。

だが龍星はただ静かに耐えるのみだった。

「龍さん、すっげえ頭に来てるな(汗)」

「そやね(汗)」

「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」

結華が龍星の額に浮かぶ青筋を見て呟くと深紅が同意する。

そして、蹴られ殴られる龍星を見たつぐみが龍星を呼び続ける。

「ちっ!うるせぇんだよクソガキがっ!」

バキィっという音と共につぐみが倒れる。

つぐみを羽交い締めしていた不良がつぐみを殴ったのだ。

「きゃん!!」

「「つぐみ!」」

深紅と結華がつぐみに駆け寄るとつぐみのぷにぷにほっぺが赤くなっていた。

「い、痛い……痛いよう」

ポロポロとつぐみの瞳から零れ落ちる涙。

殴られながらつぐみの涙を見た龍星は己の中で何かがキレる音を確かに聞いた。そして、その瞬間龍星の自我は闇へと沈んだ。


「ォォォォ……」

「あ?何だ?」

「ォォォォォォォォ」

「ゲブォッ!」

龍星を殴り続けていた先輩が龍星の雰囲気が変わった事に気がつき、殴る手を止める。

次の瞬間、彼は廃材の中へと吹っ飛ばされた。

「■■■■■■■■■■■■■■―――――――――――――――ッ!!」

声にならない雄叫びを上げる龍星。

その目は赤く染まり、髪の毛は天を突くかのように逆立つ。

「なっ何だ!?」

「ばっ化け物!」

異質な雰囲気を出す龍星を見て後ずさる不良達。その中で唯一平静を保っていた総長は、

「……俺達はどうやら、龍の逆鱗に触れちまったみたいだな」

と呟き自分達の末路を覚悟した。





「と、まぁんな事があってな〜」

月詠学園の屋上で龍星がのほほんとつぐみを撫でながら己の過去を冬樹達に話す。

「みゅ〜♪」

すりすりと龍星に甘えるつぐみ。

「それで、その不良達はどうなったんだ?」

冬樹が龍星に尋ねる。

「あ〜、それについては結華の方が詳しいな。何せバーサクモード発動した時の事は殆ど覚えてねぇんだよ」

そう言って龍星が結華を見る。

「んあ?そりゃあ、龍さんが不良達をメッタクソのボロカスにしちまったに決まってんじゃねーか」

「俺が覚えてんのは血だらけになった俺の拳と泣きながら俺にしがみつくつぐみ達。後は血の海に沈んでいる不良共」

そう言いながら龍星は己の両手を見る。

龍星はその時の血の感触と己自身に対する恐怖を未だに忘れられない。

「あん時の龍さんははっきり言って見てられなかったよ。突然叫んだかと思うとあたし達を振り払って走り出してよ。それから暫くの間、あたし達に寄り付こうともしなかったんだ」

結華が悲しそうな表情で龍星を見る。

「そん当時から龍星ん所に住んどったわっちでさえ1ヶ月近く龍星の姿を見とらんかったしなぁ」

「あん時、つぐみ達が居なかったら今の俺はこの場に居る所か下手すりゃこの世にさえ居なかったろうな」

龍星の発言に冬樹達が驚いて龍星を見る。

「それってまさか」

秋斗が龍星に尋ねる。

「自ら命を絶っていたと言う事か?」

秋斗に続いて慎一も龍星に尋ねる。

「そゆ事。その位、俺は自分自身を追い詰めていたんだよ」

龍星があっけらかんと言う。

「それでつぐみ達はどうやって龍星君を救ったの?」

初音がぷち妖達を愛でながらつぐみ達に聞いた。

「別に特別な事してないよ?ただ、お兄ちゃんに会ってお礼を言っただけだし」

つぐみが龍星の胸板から顔を外して初音達に言う。

「そ。あたし達は無理矢理龍さんに会って助けてくれた礼を言っただけなんだよ」

「あん時は恥ずかしかったわ〜///」

深紅が顔を赤くして頬に手を添えながら言う。

「何があったんだ?」

「…………(気になるよね?)」

「せりかっか!」

そんな深紅を見た明也・芹香・せりかさんが聞いてくる。

「え〜っと、私達がお礼を言った後お兄ちゃん泣きながら私達を抱き締めてくれただけだよ?」

「初めて龍さんの涙見たよな?」

「因みにその時からえ。龍星の超怒級シスコンが始まったんは」

そう、その時からだ。龍星が自分を慕ってくれる妹分達を過剰なまでに大事にし始めたのは。

「そん時誓ったからな。お前達を守るって。俺自身の魂に誓ったんだ」

龍星はつぐみ達の頭を撫でながらぽつりと呟いた。

つぐみ達を守る。その為にはどんな事でもやる。例え龍星自身の中に眠る忌まわしい狂気に身を委ねたとしても大切な者達を守り抜く。

それこそが今の龍星を構成する誓いだった。

「さ、昔話はお仕舞いだ。そろそろ教室に戻ろうぜ?」

そう言って龍星はつぐみを抱っこしたまま立ち上がり、教室へと戻って行った。

「って俺達を置いていくな」

慎一達もまた、龍星の後を追って教室へと戻る。





『ありがとうお兄ちゃん。私達を助けてくれて』

『わっちらは龍星が来てくれへんかったら無事に帰って来れたか分からへんかったんや』

『だから龍さん、もう悩まないでくれ。龍さんのそんな姿見たくないよ!』

涙ながらに龍星にお礼を言ってくる大事な小さい三人の妹分達。

自分自身の狂気に恐れていた龍星の心に三人の想いが染み込んでくる。

あの日以来、龍星は自分の狂気に恐れ自分を見失っていた。

『俺の方こそありがとな?』

そう言って龍星は三人を優しく抱き締める。

知らず知らずの内に龍星の目から涙が溢れ出す。

龍星は三人を守っているつもりで龍星自身がこの三人に守られていた事に気付いた。

(強くなりてぇ。コイツラを怖いモノから守れる位に。俺の大事なモノを守れる位に強くなりてぇ!!)



この日以降、龍星は母である美桜に師事し自分自身を一から鍛え直す事にした。

その過程で龍星は様々な出会いを果たし成長していく事になるがそれは別のお話である。



作中でバーサクモード発動後にいきなり現代になったのはワザとです。


書いてみたら完全にバカ年と同じ展開になったのでこんな感じにしてみました。


大暴れのシーンは皆さんの想像にお任せします。(人、それを丸投げと言う(笑))



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