第3話!転校生来たる!
Σ様のオリキャラと珈琲中毒様のオリキャラの登場です。
珈琲中毒様、お借りしたキャラがあんな性格になってしまいましたが大丈夫でしょうか?
式神召喚の儀から一週間が過ぎた。
あれからさして大事も無く龍星達は学園生活を送っていた。
……まぁ、あれ以来根岸の式神の狼牙鬼・ガロがせりかさんを見るとしっぽを巻いて根岸の背中でガタガタ震える様になったがそれは些細な事である。
「なぁ、龍さん知ってるか?」
何時もの様に背中につぐみとつぐちーを引っ付けて席に着いている龍星に結華が話し掛けてきた。
「ん?何をだ」
「不良潰しの噂」
「おぉ、何でもこの辺りの不良共を根こそぎ潰しているみたいだな。結華も見た目は不良だから気を付けろよ?」
「ひでぇっ!?でも強いんだろうなぁ不良潰し。一編やり合ってみたいぜ」
クスクスと笑いながら言う結華に龍星は溜め息をつき、
「……このバトルジャンキーめ」
と、呟いたのだった。
「席に着けー。HRを始める前に今日は転校生を紹介する」
暫くして火鳥教諭が教室に入って来ると開口一番そう告げた。
「先生!転校生は男ですか!女ですか!」
「男……」
『『『馬鹿なぁぁぁぁぁぁっ!!』』』
男子の一人が火鳥教諭に質問し火鳥教諭が答えかけると一部を除いた男子生徒から絶望の声が上がった。
「……(汗)話は最後まで聞け。男子二人に女子一人の計三人だ。後藤、工藤、御厨、入りなさい」
火鳥教諭が男子共に呆れながら廊下に向かって言うとドアが開き小悪魔とちっさい青竜を連れた黒髪の二人の男子とスコティッシュ・フォールドを肩に乗せた肩まで伸ばした銀髪をツインテールで纏めたの女子が入って来る。
「彼等は嘗て此処と同じ退魔科のある光臨館高校に通っていたが、ある事情により光臨館高校が廃校になった為月詠学園に転入する事になった。三人とも自己紹介を」
火鳥教諭がそう言うと三人は頷いた。
「我の名は後藤冬樹。これからよろしく頼む。コイツは我の式神の」
『ケケケ♪サターンだ。マスター共々よろしくな♪』
「工藤秋斗です。こっちは僕の式神のネプチューンです。よろしくお願いします」
『ネプチューンと申します。若輩者では有りますが、以後よろしくお願いします』
「御厨初音です。そして私の式神の」
『フォルテだ。初音共々よろしく頼むぜ?』
三人と式神達が自己紹介をすると、
『『『……猫が喋ったぁぁぁぁぁぁっ!?』』』
一部を除いた生徒達が驚きの声を上げる。
『猫が喋ったらいけないと言うルールがあるのか?』
ボソッと呟くフォルテに、
「まぁ、普通の猫は喋らんからな」
苦笑しながら龍星が答えた。
「わきゅー♪」
「わきゅ〜?しろしろ何処に行くんですの?」
ざわざわと教室がざわめく中、しろしろがよちよちと初音の方へと歩いて行く。
「かっかー♪」
「…………(せりかさん?)」
「ないない♪」
「つぐちー?」
「やで〜♪」
「みーちゃん、どないしたん?」
「だぜ♪」
「お、おい。ゆい?」
「ふんぬぅ!」
「どうやら、三人に挨拶したいたいだな?」
しろしろに続く様に他のぷち妖達も三人の下に向かう。
「なんだ?」
『へぇ、ぷち妖か』
「あはは♪可愛い子達だね」
『ぷち妖とは珍しいですね。初めて会いました』
「……」
『初音のストライクど真ん中だな?』
冬樹達がぷち妖達を見て感想を述べる中、初音がしゃがみそろ〜っとしろしろに手を伸ばす。
「わきゅ〜♪わふ〜♪」
するとしろしろは初音の手を取り、ぺろぺろと舐め始めた。
「〜〜っ!可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛いーっ!フォルテ君、この子達可愛過ぎだよ!お持ち帰りしたら駄目かな!?」
すると、突如ハイテンションになった初音がしろしろをギュッと抱きしめてフォルテに声をかける。
『駄目に決まってるだろうが。良いから落ち「きゃーっ!この子も可愛いーっ!あ、この子の髪の毛さらさらだよ!うわぁ、この子飛べるんだ♪この子のきつねしっぽふわふわだよー♪君も可愛いね〜♪」着けって聞いとらんな(汗)』
フォルテの言葉を遮ってしろしろ・せりかさん・ゆい・つぐちー・みーちゃん・りゅーさんを抱き締めながら嬌声を上げる初音を見て、フォルテは眉間に手(前足?)をやって額にでっかい汗を浮かべる。
「……フォルテ?良かったらこれ使うか?」
龍星は席を立ち、フォルテに近寄ると懐から高性能ハリセン『芹香政宗』を取り出してそっと差し出した。
『む?済まないが使わせて貰う。いい加減に目を覚ませ!』
「はちゅっ!」
フォルテは龍星から芹香政宗を受け取ると器用に両手(両前足?)でハリセン(本体に、目覚めの時間だ!と書いてある)を掴み勢いよく初音の頭に叩き込んだ。
スパーンッ!と言う小気味良い音が鳴り響き、初音の暴走は漸く収まった。
「こほん……自己紹介に追加します。私可愛いものに目が無くて、今みたいにハイテンションになる事が有りますが、出来ればそっとしておいて下さい///」
顔を真っ赤にした初音がしろしろ達を抱っこしたまま呟くと、一部を除いた男子達が鼻を押さえながらそっぽを向くのだった。
時間は飛んで昼休み。
初音・冬樹・秋斗の三人は龍星達に誘われ、共に食事を取っていた。
「かっか〜♪」
『いや、重いんだが(汗)』
フォルテは何故かせりかさんに乗っかかられていた。
「はぁ〜、ホントにしろしろ可愛いなぁ〜♪」
「わきゅ〜♪初音さんの言う通りですの」
「…………(しろちゃん、それって自画自賛にならない?)」
初音は食事を取り終わると白姫に断りを入れてからしろしろと遊んでいた。
「なぁ、お前結構出来るだろ?あたしと一遍力試しとかやってみねぇ?」
「こら結華。済まないな後藤。コイツバトルジャンキーの気があってな」
「何、我は気にしない。だが、力試しは遠慮しておこう」
冬樹は結華と龍星とウマが合うのだろうか?友好を深めている。
そして、秋斗はと言うと……。
「ごめんね工藤君。買い出しに付き合って貰って」
「感謝するで。わっちらだけやとジュース15本はちときつかったで」
「気にしないで。僕も学園内を案内して貰えて有り難いからさ」
つぐみと深紅がジュースを買い出しに行くという事で学園の視察も兼ねて秋斗は二人と行動していた。
「でも、光臨館に比べると月詠学園は退魔科に力を注いでいるみたいだね?」
「うん、理事長が現役のハンターだし学園長も現役最高齢のハンターだもん。それに先生方も元ハンターって人が大半だしね?」
「元々は能力の制御が出来へん子の救済目的やったらしいんやけどね」
自販機に着くまでの間に、秋斗はつぐみと深紅から色んな話を聞く事が出来た。
「あ、そうそう。工藤君、今日は仕方無いけど明日からブラックコーヒーを持って来てた方がいいよ?」
「どうしてかな?」
「この月詠学園の暗黙の掟どすえ」
「お兄ちゃんと芹ちゃん甘々だからね」
つぐみと深紅が苦笑しながら言うと、秋斗はつぐみの台詞に気になった部分があったらしく少し考えてからつぐみに尋ねた。
「お兄ちゃんって榊君の事?そう言えば、クラスの皆も榊君の事兄貴とかお兄さんって呼んでたけど?」
秋斗が何故同い年(と秋斗は思っている)の龍星を皆が兄と呼ぶのかと不思議に思っていた事をつぐみと深紅に聞くとつぐみと深紅は答えた。
「あ、ごめん。工藤君知らないんだよね?」
「言葉通りやで?龍星はわっちらの『兄貴』なんや♪」
「それはクラスをお兄さんみたいに引っ張っているって事?」
「ちゃうちゃう。龍星は実際に年上なんや(笑)」
けたけたと笑いながら深紅は秋斗に答えた。
「お兄ちゃん、中学卒業後に病気を患って入院しててね?完治までに三年かかってるの」
「そうなんだ。ん?中学卒業後に三年間入院してるって事は退院した時は18歳だよね。それから月詠学園に入って一年立ってるから榊君今19歳?」
「ちゃうよ?龍星の誕生日は4月1日やで」
「て事は二十歳?」
「うん、そうだよ♪」
「じゃあ、流石に榊君はヤバいかな?でも榊さんだと被っちゃうし」
龍星の年齢を聞いた秋斗が龍星の呼び方について悩み始めた。
「あはは♪龍星は呼び方には拘らん男やで?」
「多分、呼び捨てでも良いと思うよ?」
「流石に年上を呼び捨てる訳にはいかないよ。……龍星さんが一番かな?」
秋斗達がそんな事を言いながら歩いていた時であった。
「ねぇ、何で小学生が此処にいるんだろ?」
「退魔科みたいだし特別措置なんじゃねぇの?」
つぐみの耳にそんな声が入ってきた。
「っ!ちっちゃくない!私そんなにちっちゃくないよ!!」
つぐみが振り向くと其処には真新しい普通科の制服に身を包んだ男子生徒と女生徒が立っていた。
「は?何言ってんだこのガキ?どっから見てもちっせぇだろうがよ」
「ちょっと、そんなにはっきり言ったら可哀想でしょ♪」
男子生徒が叫ぶつぐみを睨み付け、女生徒が笑いながら男子生徒に注意する。
「何や?この馬鹿ガキどもは。つぐみ、こんなのに構っとったらあかんよ?」
深紅はつぐみを促して早く行こうとするが、
「お前たちの言葉がどれだけ雨宮さんを傷付けたか分かるか?」
秋斗が馬鹿二人に相対し静かに言った。
「はぁ?んなもん知るかよ」
「何コイツ?ちょっとキモいんだけど」
「お前たちが考え無しに言った言葉は簡単に人を傷付ける。そんな事もわからないのか?」
「あ?何言ってんだてめぇ!」
「何調子乗ってんの?」
男子生徒が額に青筋浮かべて秋斗の胸倉を掴んだ次の瞬間。
「かっか!」
ズンッ!
「あ゛―――――――っ!」
ドシャッ。
「ちょっと!どうし「せりかっか!」(ズンッ!)きゃぴぃぃぃぃぃっ!」
ドシャッ。
突如奇声を上げて倒れた二人を見るとお尻から鋼鉄製のネギを生やしていた。
「せりかっか」
更に良く見ると其処には薄汚れたせりかさんが居た。
「せりかさん?でも、ちょっと違うような……?」
つぐみがそのせりかさんを抱き上げる。
「かっか〜♪」
すると抱き上げられたせりかさんはつぐみの腕の中でご機嫌に鳴いた。
「このせりかさん、ひょっとしたら一週間前にせりかさんが呼び出した群体せりかさんの一体やない?」
深紅がせりかさんをつつきながらそう言うと、
「う"ぁい」
せりかさんはこくんと頷いた。
この後、ジュースを買い屋上に戻ったつぐみ達はフォルテと戯れていたせりかさんにはぐれせりかさん(群体からはぐれたせりかさんの意味)を元の世界に帰すように頼むとせりかさんは頷いてから不思議穴を喚び出し、はぐれせりかさんはつぐみ達に手を降って元の世界へと帰って行った。
「工藤君」
「何?雨宮さん」
昼休みが終わり、教室へと戻る途中つぐみは秋斗に声をかけた。
「さっきはありがとう。あんな事言ってくれたのお兄ちゃん以外じゃ工藤君が初めてだよ」
笑顔で言うつぐみに秋斗は顔を赤らめると、
「あはは、結局はぐれせりかさんに良いトコ持っていかれちゃったけどね?」
と、照れたように頭をかきながら言った。
「ううん。私、凄く嬉しかったよ?」
「ないない♪」
つぐみがそう言うとぷーんと飛んできたつぐちーが秋斗の頭に止まる。
「つぐちー?」
「えっと、どうしたのかな?」
「ないないみゅ〜♪」
困惑する二人を余所につぐちーは秋斗の頭にすりすりと頬擦りをし始める。
「……どうやら、つぐちーは秋斗を気に入ったみたいやね?」
「みたいだな。つぐみにも春が来たかな?」
秋斗とつぐみから少し離れた場所で龍星と深紅がその光景を微笑ましそうに見つめていた。
「珍しいなぁ?超怒級シスコンのあんたがそないな事言うやなんて」
「阿呆。俺は別につぐみ達の恋路を邪魔するつもりは無いぞ?まぁ、深紅や結華は兎も角白姫とつぐみに関しちゃあ、ちぃ〜っとばかし相手を確かめるけどな?」
そう言って龍星は笑いながら教室へと戻って行くのだった。
因みに、はぐれせりかさんにネギ攻撃を受けた二人は尻を押さえながら保健室へと向かったが、尻に刺さった鋼鉄製のネギは呪われていたのかその後一昼夜抜けなかったという。
という訳でLAN武式工藤秋斗、後藤冬樹、御厨初音の参戦です。
秋斗、はぐれせりかさんに美味しい所を持っていかれるの巻(笑)
尚、これ以降秋斗とつぐみは少しずつ良い関係になって行きます。
ちとアンケートなんですが、龍星が初めてバーサクモードを発現した過去話って読んでみたいですか?
実はバカ年でやろうと思ってたんですが結局出来なかったのです。
もし、読んでみたい方がいらっしゃいましたら感想に読んでみたいとお書き下さいまし。




