第14話!~邪龍滅殺~
約2年ぶりの月詠更新です(汗)
最早エタったなと思われているに違いない(滝汗)
「っと、冬樹と結華をからかうのは後回しだな。一気に決着をつけるとするか」
鬼と化した龍星が右肩をぐるりと回しながら起き上がり龍星を睨み付けてくるソウルイーターを見ながら二人に言う。
「・・・・・・後でからかうのか?(汗)」
「うぅ///」
「秋斗、炎心。んでもって見てるんだろ初音!お前らも来い!」
龍星が秋斗・炎心、そして初音に声をかけると秋斗・炎心は互いに顔を見合せ頷き闘技場へと駆け出した。
初音もまた、フォルテを肩に乗せ闘技場へと駆け付ける。
「初音を待っている間にりゅーさんから聞いたんだが、ソウルイーターは二対一体の魔物なんだそうだ。つまり二匹同時に倒さないと滅ぼす事が出来ないんだ。だが、此処に居るソウルイーターは一匹・・・・・・ッラァ!もう少し寝てろ!!」
冬樹達にソウルイーターについて説明する龍星を狙ってソウルイーターが仕掛けてくるが、龍星はもう一度、今度は全力で頭をぶん殴りソウルイーターを昏倒させた。
「つまりもう一体、何処かにソウルイーターが存在する訳ですね?」
「ああ。問題はそいつが何処に居るかなんだが・・・・・・」
『もう一体については今、速水がアルガイダスと共に戦っている最中だ!何度倒しても復活するから倒し続けているそうだ!』
ソウルイーターを昏倒させた龍星が炎心の言葉に頷くと氷美湖がスピーカーで龍星達に告げてくる。
「ッシャ!氷美湖さん、慎に今から五分後、4時ジャストにソウルイーターを消し飛ばせって伝えてくれ!!」
『分かった!後、火鳥先生と呼ばんか馬鹿者!!』
氷美湖が龍星を叱り飛ばすと同時にブツッという音がスピーカーから鳴った。
「さて、俺は五分ばかし力を溜める。それまで時間稼ぎよろしく!」
そう言って龍星は意識をソウルイーターから自身の内側に向け目を閉じた。
「やれやれ。アレを相手に五分を稼げとはな」
冬樹は右手に持つ漆黒の双剣・オーバーエッジを肩に乗せると溜息をついた。
しかし、その顔には不敵な笑みが浮かんでいた。
「さて、秋斗・結華・初音・火鳥先輩。龍星のオーダーを果たすとしよう」
「オッケー冬樹。来い!ネプチューン!」
『御意!』
秋斗は冬樹の言葉に頷くとネプチューンと一体化し全力解放形態となる。
【グルァァァァァァァァッ!!!】
「貴様との因果の始まり。あの日の事はあの時より毎日夢に見る」
「光臨館の皆の仇、今日こそ取らせて貰うよ!」
「悪夢に魘される日々も今日でお仕舞いにするんだから!」
冬樹が秋斗が初音がそれぞれソウルイーターを睨み付けながら叫んだ。
「アタシは冬樹達とてめえの因果は知らねぇ。知るつもりもねぇ。けどてめえを野放しにしてたら冬樹達と同じ苦しみを持つ人達が増えちまう。だからここでツブス!」
「俺からは一つだけ言おう。燃え尽きろ」
結華が炎心が戦闘体制に入る。
と同時にソウルイーターがその巨大な尻尾で冬樹達を凪ぎ払う。
「遅い!」
「行こう皆!」
「うん!」
「行くぞオラァッ!」
「貴様は今日此処でその悪しき生を終える」
五人の身体に力がみなぎる。
最初に飛び出したのは炎心だった。
「姉さん、技を借りる!朱雀の羽ばたきは嵐を呼び全ての闇を吹き飛ばす!」
炎心の両腕に炎が渦巻きその背後に朱雀・・・に見せかけた炎心の式神『炎凰』が羽ばたき舞う。
「朱雀火翔嵐!!」
炎心の両腕から放たれた炎の嵐がソウルイーターを包み空へと放り出す。
『グガァァァァッ!?』
飛べる筈のソウルイーターだが、炎の嵐に動きを封じられ思う様に動けない。
「次はアタシだ!」
結華が鉄パイプを握り絞めソウルイーターに追撃を繰り出す。
「手加減無しだ!我流・血風連撃!!」
ドガガガガガガガガガガッ!
凄まじい速さで結華はソウルイーターの頭部を滅多撃ちにする。
「ついでにこれもあげる!ラーーーーーーーーーーーーーッ!」
初音お得意の音魔法でソウルイーターの全身を超音波が包んだ。
「次は我だ!」
冬樹の漆黒の双剣・オーバーエッジが唸り高速の斬撃がソウルイーターを切り刻む。
「行くよ!蒼月・覇道砲!」
そして秋斗の蒼剣から放たれた波動がソウルイーターを撃ち抜く。
「龍星!!」
『龍星さん!』
「龍さん!」
「コォォォォォォォォォォッ」
五人が龍星を振り向くとそこには全身を爆炎に包んだ龍星がソウルイーターを睨み付け全身に力をみなぎらせていた。
「ジャスト4時!コイツで終いだ!」
龍星が弾丸の如きスピードでソウルイーターに接近しその拳を放つ。
「秘拳・轟火拳嵐!!」
炎に包まれた拳の嵐がソウルイーターを撃ち抜いていく。
「もう一丁!秘拳・百火繚嵐!」
龍星のもう一つの秘拳もソウルイーターを撃ち抜く。だが、後一歩ソウルイーターを滅ぼす為の鍵が足りなかった。
「くそっ!このままじゃ!」
龍星がそう叫んだその時だった。
『コイツを使え!』
その声と共に龍星の目の前に一本の槍が飛んできた。
咄嗟に龍星がその槍を掴むと槍は姿を変え一振りの刀になった。
『邪龍を滅ぼすには同じ龍の力を秘めた神具が必要だ!その槍は青龍爪!持ち主に応じた武器に姿を変える神具だ!そいつで邪龍を切り裂け!』
龍星は青龍爪を両手で構えると刀身に炎を走らせる。
するとどういう訳か刀身を掴む炎の色が赤ではなく紫色になっていた。
「良く分からんがコイツで終わりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
紫炎を纏ったその一閃はソウルイーターの頭から尻尾の先まで見事に両断した。
『グギャアアアアアア・・・・・・』
そしてソウルイーターは粒子へと姿を変え、断末魔の叫びと共に消えていった
【ありがとうな。後藤、工藤、御厨。これで俺達もやっと眠れる。本当にありがとうな】
ソウルイーターが消えた後、不思議な事が起きた。
無数の光が冬樹達の前に現れ礼を述べ天へと昇って逝ったのだ。
「・・・・・・開放されたのだな」
「さよなら、光臨館の皆」
「どうか安らかに・・・」
三人の瞳から涙が零れ落ち地面へと吸い込まれていった。
「ふんぬぅ!」
「だじぇぇぇぇぇぇっ!?」
ぱしーんぱしーん!
「結華!お前って奴は!」
ぱしーんぱしーん!
「だぁぁぁぁぁぁっ!?龍さん!お尻叩きは恥ずかしいから止めれぇぇぇぇっ!?」
いつの間にか分離した結華とゆいは暴走し周りに迷惑をかけたとして同じく分離していた龍星とりゅーさんにお尻叩きの刑に処されていた。
「「「・・・・・・(汗)」」」
「せめて最後までシリアスに締めましょうよ(汗)」
結華とゆいがお尻を叩かれる音を背後にしながら冬樹達は額に汗を浮かべ、炎心も額に汗を浮かべながらポツリと呟いた。
『俺達らしいと言えばらしいんだがな』
初音の肩でフォルテが伸びと欠伸をしながらポツリと呟くと、
「てい」
『ふにゃ!?』
欠伸した隙をつかれ初音に舌を掴まれるフォルテであった。
月詠学園屋上。
そこに二人の男性が龍星達の大騒ぎを見ていた。
「くっくっく。今期の月詠学園生は活きが良いこっちゃ。将来が楽しみやな」
白い髪に虎の様に鋭い眼光で笑みを浮かべながらその男は隣に立つ男性に話し掛けた。
「活きが良いのは認めるがな。龍種の妖魔を滅する術を知らんのはどうかと思うぞ?全く氷美湖達は何を教えているんだか」
丸眼鏡をかけ頭部に青い布を海賊巻きにした男性がその手に青龍爪を握りながら呆れた様に呟く。
「まぁしゃあないやろ。本来龍種なんぞ滅多に遭遇する事なんかないんやし」
「それで未来ある若者達の命が多数ソウルイーターに奪われたんだがな。私達ハンターは万が一に備えあらゆる妖魔の情報を頭に叩き込んでおかねばならない。これは親父殿に進言しておかねばならんな」
丸眼鏡の男性はそう言うと再び眼下の龍星達を見た。
「・・・・・・だが、絶望的な状況の中で決して諦めずに良くソウルイーターを倒したな。いずれお前達に会うのを楽しみにしているよ」
「・・・・・・ま、儂も龍一と同じ気持ちや。良うやったのぉお前ら」
二人が眼下の龍星達を優しげな笑みで見ている中、ガチャリと音を立て屋上の扉が開いた。
「龍一、虎二。ここに居たのね。師匠が呼んでいるわよ」
屋上にやって来たのは氷美湖であった。
「親父殿が?何の用だ?」
「龍一、龍星に神具を貸したでしょ?その事じゃないの?」
「いやいや、あれはあぁするしかあらへんやろ。あれやないか?トーナメント優勝賞品のハンター実習の件」
「「それだ」」
二人の男性は氷美湖と仲良さげに話しながら校舎に向けて歩いて行く。
「そうそう。龍一、竜騎君は元気にしてる?」
「元気良すぎて家の中で走り回っているよ。ったく誰に似たのやら」
「剛三のおっちゃんやないか?」
「言うな。妻共々親父殿に似ていると話しているんだ」
産まれた息子が誰に似たのかで悩む丸眼鏡の男性の名は早乙女龍一。
月詠学園学園長早乙女剛三の実の息子にしてギルド四天が一人で【青龍】の号を担う男。尚、剛三には似ておらず母親似であると言われている。
白髪の男性は白雷虎二。
龍一と同じくギルド四天の一人で【白虎】の号を担う男。
彼等二人に【朱雀】の号を担う氷美湖とその夫にして月詠学園理事長、【玄武】の号を担う黒岩孔明の四人でギルド四天と呼ばれている。
この二人と龍星達が出会うのはもう少し先の事であった。
最後に出てきた龍一と虎二は私が中学一年の頃に中間テストの問題用紙の裏に描いたキャラでLAN武オリキャラの中でかなり古いキャラになります。
因みに一番古いキャラは小学一年の頃になります(笑)
こっそり追記。
実は龍一は聖拳の勇者こと早乙女竜騎の父親だったりします。
竜騎が旅好きになったのは幼い頃に虎二が様々な世界の強者の事を話して聞かせていたからだったりします。
後、竜騎が武術家を目指したのは龍星に憧れたから。
因みに、この頃の竜騎は大体一歳くらい。
つまり、月詠は召喚勇者の過去に値する物語なんですね~♪
尚、召喚勇者の頃の龍星は四十近いおっさんです(笑)




