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第7話!閑話『瀬川家の朝』

今回は閑話です。


バカ年から通じて謎だった芹香ママと芹香パパの登場です(笑)

式神トーナメント当日の早朝6時。

「かっか」

月詠市の一角にある瀬川家の屋根の上でせりかさんが鶏の着ぐるみを着て立っていた。

「すぅ〜」

鶏せりかさんは息を思いっ切り吸うと、

「せーりぃかぁーっかーーーーっ!」

と盛大に鳴いた。

瀬川家名物『一番鶏いちばんどりせりかさん』である。

せりかさん召喚の翌日の朝から始まったコレは今ではすっかり瀬川家とご近所の朝の風物詩となっていた。

『ふぁ〜、もう朝か』

『もうすっかり朝の風物詩になりましたな』

『私なんか一番鶏せりかさんが平日に鳴かないと1日が始まった気がしなくて』

『最初は何かと思いましたけどねぇ』

ご近所の方々も一番鶏せりかさんの鳴き声で目を覚ましたのか俄かに活気づいてくる。

「ん〜、かっか」

ぽんぽんぽんと言う音と共に鶏せりかさんは鶏卵(無精卵)を3つ産むと鶏の着ぐるみを脱ぎその卵を抱えて瀬川家へと入って行った。


※せりかさんは着ぐるみの元になった動物やキャラの能力を使えます。鶏せりかさんの場合、卵を産むと言う能力を使った訳ですね。因みに一番鶏せりかさんが鳴くのは月曜日〜金曜日の平日。土日祝日祭日は鳴きません。


卵を抱えたせりかさんは台所に入ってくると朝食の支度をしている芹香の母『瀬川真美』の下に来ると、抱えていた卵を真美に差し出す。

「せりかっか♪」

「あら、せりかさん。何時もありがとうね?せりかさんのおかげで毎朝新鮮な卵が食べられるわ♪」

「う゛ぁ〜い♪」

真美はせりかさんから卵を受け取るとせりかさんの頭を優しく撫でる。

「せりかさん、悪いけど何時ものようにお父さんと芹香を起こしてきてくれるかしら?」

「かっか!」

任せとけと言わんばかりに胸を叩き、台所を後にするせりかさん。

最初に向かうのは芹香の父『瀬川虎之介』の部屋だ。

扉を開け虎之介と真美の部屋に入るせりかさん。

其処でせりかさんは不思議穴を開き中から緑色の某雌火竜の着ぐるみを取り出すとごそごそと着ぐるみを着る。

着替えが終わるとバサリと翼をはためかせ、ベッドで眠る虎之介の腹の上に静かに着地する。

「せりかっか♪」

がぶり☆

そして、眠る虎之介の顔に雌火竜の顔を近付け噛み付いた。

「うぎゅわたらかにさやた!?」

牙が顔に食い込んだ為、飛び起きる虎之介。

「かっか♪」

「お、お早うせりかさん。雌火竜で噛みつくのは止めてと言ったよね?」

「せりかっか!」

顔を血で赤に染める虎之介に起きない人が悪いと言うせりかさんだった。

「いや、確かに起きれない僕も悪いんだけどね?まぁいいや。じゃあ芹香を頼んだよ?」

「う゛ぁ〜い♪」

虎之介はせりかさんを床に下ろすと顔を洗う為洗面所へと向かって部屋を出て行った。

次にせりかさんが向かうのは芹香の部屋。

実は芹香は低血圧で寝起きが悪く誰かに起こされないと起きないのだ。

「せりかっか♪」

芹香の部屋のドアを開け、部屋の中に入るせりかさん。其処にはベッドの上で猫のように丸くなって眠る芹香が居た。

「かっか♪」

せりかさんはよじよじとベッドによじ登ると芹香のパジャマの下にもぞもぞと潜り込み、芹香の豊満な胸に吸い付いた。

「もちゅー」

「…………(ふみゃ……///ん、せりかさん?)」

「せりかっか♪」

胸を吸われる刺激に目を覚ました芹香がパジャマの中からせりかさんを出すとせりかさんはお早うと言わんばかりに芹香に片手を上げて挨拶した。

「…………(お早うせりかさん。起こしてくれるのはありがたいけど胸を吸うのは止めようよ(汗))」

「かっか?」

芹香の言葉に首を傾げるせりかさんだった。


「「「いただきます」」」

「せりかっか♪」

家族揃ってテーブルに着き朝食を取るのが瀬川家の慣わし。

「美味しい?せりかさん」

「かっかー♪」

真美の言葉にせりかさんは子供用のフォークを掲げて応える。

因みに本日のメニューはトーストにスクランブルエッグ、サラダに牛乳である。

「うふふ♪何か孫が出来たみたいね?」

「…………(へぶっ!///)」

真美の唐突な言葉に芹香は思わず牛乳を吹き出しそうになった。

「…………(けふっけふっ!マ、ママ!?)」

「うんうんママの気持ち分かるよ。僕もせりかさんが来てからずっとそんな気がするんだよね♪」

「…………(パパまで!?)」

「うふふ♪案外龍星君も美桜に言われてたりしてね?」


その頃の榊家。

「ねぇ〜龍星?」

「ん?どうしたんだ母さん」

「芹香ちゃんと何時結婚するの〜?」

「ぶふぉっ!?」

「ふんぬぅー!?」

美桜が質問した時に丁度珈琲を飲んでいた龍星は思いっきり吹き出し、龍星の真正面に座っていたりゅーさんの顔に吹き出した珈琲が全てかかり一騒動起きていた(笑)


「……何かしら?美桜が何かやらかした気がするわ?(汗)」

「美桜ちゃんならやりかねない(汗)」

「…………(あはは(汗))」

「かっかー?」

何となく美桜が何かやらかしたような気がした真美と虎之介と芹香は額に汗をかきながら乾いた笑いを浮かべ、せりかさんはそんな三人を見ながら首を傾げていた。


「…………(行って来ます)」

「せりかっか♪」

「行って来るよママ♪」

「はい、行ってらっしゃい♪」

月詠学園に登校する芹香と芹香の胸元に入ったせりかさんと会社に出勤する虎之介は真美に挨拶をして家を出た。

その後直ぐに自家用車に乗って仕事に向かった虎之介と別れた芹香とせりかさんは龍星と妙に珈琲臭を漂わせたりゅーさん(尚、りゅーさんは龍星の肩に移動したせりかさんに顔を舐められた(笑))と合流した。

そして、榊家で美桜が起こした出来事を聞いて苦笑するのだった。



瀬川家の朝というよりせりかさんの朝ですな(笑)

何気に初登場な芹香ママ瀬川真美さんと芹香パパ虎之介さんでした。

因みに真美は美桜と友人関係で、学生時代に美桜の紹介で虎之介と出会いました。

ついでに言うと美桜と虎之介は幼なじみです。



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