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序章

観測点

 かつて我々は星と星とを自由に泳ぐ風だった。 世界は広い輝きの分布であったが、その全てが我々と共に在るように見えた。

 やがて翼は落とされる。それは過失か、原罪か。 掌に載っているかのように見えていた星を、いつしか振り仰ぐことしかできない地表が、我々の滞在拠点と化してしまった。

 陸を駆り、海を渡る。 人々により費やされた年月は、技術になり未来への展望となった。只人にとっては遠い時間を、今も私はこの大地で眺め続けている。

 されど未だ空は遠く、遍く星に至る試しはない。


     *


 これは古い言い伝えだそうですが、そんな人間は存在するのでしょうか。私は無理だと思います。

キゾシュイェグツウィ


 急にペンを持ったから何かと思ったらコレか。やる気はあるのか?

トスルークェノ


 あるに決まっています。適当言わないでください。

キゾシュイェグツウィ


 最初に適当書き始めたのはお前だが。

トスルークェノ


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