エピローグ:TOKYOの再生
数年後。
東京の街は、瓦礫が撤去され、復興が進んでいた。人々は異形種の恐怖を忘れ去り、平和な日常を取り戻しつつあった。政府は異形種事件を「大規模な国際テロ」として処理し、ドクター・Aの存在は「国家の恥部」として、歴史の闇に葬られた。
マタギ特殊部隊は、熊嵐隊長のもと、自衛隊と協力する形で正式に再編されていた。リョウも無事回復し、隊に戻っていた。
ある晴れた日。新宿の復興したカフェテリアで、一組の男女が静かに向かい合っていた。
それは、天才ハッカーとして「世界で最も不可解な事件」を追うジャーナリストとなったユキと、国際的なNGOで「都市計画のスペシャリスト」として活動するアキラだった。
「…先週、北海道の山奥で、防衛産業の不審な動きがあった。タケルから、『獲物』の報告が来ている」アキラは、コーヒーカップを置き、ユキに暗号化された端末を渡した。
「了解。私の『影のネットワーク』で、すぐに『光』を当てるわ」ユキは、微笑んだ。
窓の外を、人々の賑わいが通り過ぎていく。
その賑わいの中を、鉈を背負った一人の男が、雑踏に紛れて通り過ぎていった。彼の目は、人々を見守りながらも、都市の影に潜む『新たな闇』を鋭く見据えていた。
東京の平和は、誰も知らない『三人の影の狩人』によって、今日も守られている。
**完**
なんとか完結できました。
お読み頂きありがとうございます。
普段は女性向け作品をnoteで書いていますので、ぜひトップページからそちらもご覧ください。
評価やブックマークして頂けますと、励みになります。




