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エッセイ

あなたのハーレム・逆ハーレム作品には、タグがありますか? 〜予告ナシのいきなりハーレムはやめて! 恋愛展開ナシでも異性に囲まれる作品は、それを表記してくれ〜

作者: テンプレ忍者

※既存の特定の作品や作者を否定する意図は、ありません。

 エッセイ内で上げる事例はいずれも、作者の主張が分かりやすく伝わる様、御都合テンプレで埋めた、架空のものです。

 一部の要素が被る作品が、どこかにあっても、あなたのイメージしたそれとは、全く何の関係ありません。

 このエッセイは、なろうテンプレ界の大御所、ハーレム先輩についての、是非を問うものではない。


 タイトル通り、ハーレム・逆ハーレム系の作品は、その特徴が読み取れる何らかの表記をして欲しい。


 タイトル・タグ・あらすじで、事前に、明確に伝わるような記載をして欲しい。


 それだけのことについて、長々と語っているものだ。


 恋愛展開は無し、あるいは、主人公は一途であろうと、数多くの異性に囲まれている作品ならば、それは実質的に、ハーレム要素のある作品と言えるのでは?


 あなたにとって、その作品を端的に表す言葉が「ハーレム」でないのなら、別の言葉でいい。

 

 その関係性を説明できる表記を、お願いしたい。


 ハーレム先輩には根強い人気もあるが、その分アンチも多いのだ。住み分け大事。

 その思いで執筆したのが、このエッセイである。


 人類から、争いを無くすことは、不可能かもしれない。 

 それでも、この不要不朽で不毛な、憎しみの連鎖を止めたい。


 これ以上、サツバツとした争いを、続けたくない!!

 

 そんな平和を願う、作者からのお願いだ。

 本エッセイは、以下のような構成になっている。



 前書き 表記は重要。古事記にもそう書かれている。

 

 1,表記無しが生んだ、悲劇の具体的事例


 2,作者的ハーレム作品の分類


 3,恋愛ナシでも、異性キャラばかり作品を、ハーレムに分類した理由


 4,異性キャラしかいない作品への疑問


 5,異性キャラしかいない作品のよく分からないところ


 6,異性キャラしかいない作品のキャバクラ感覚について


 7,書きたいと、性癖・作品を尊重したいから、表記をしよう!!


 この7項目となっている。



 表記は挨拶。挨拶は重要だ。古事記にもそう書かれている。


 人の好みは十人十色。

 好きな人も、いれば苦手な人もいる。

 歌謡曲にも「あなたの萌えは誰かの萎え」と歌われている。


 BLやGL要素のある作品は、タグ付けを推奨されている。

 それでも、脇キャラでの同性カプの存在にさえ、苦情を入れる迷惑系過激派だっている。


 人様の作品や性癖は尊重しなくてはならないのに、本当に困ったものである。


 愛好者たちの平和な憩いの楽園を、荒らしたくないし、荒らされたくもない。


 作者は、ハーレム作品を否定しない。

 だから、棲み分けよう。頼むから。


 表記をしないのは、ジッサイとても勿体ない。

 

 あなたのその作品を、本当に待ち望んでいる者たちは、おそらく迷子になっているし、表記なしからの思わぬ奇襲に、アンチ化してしまう者だっているはずだ。

 

 このハーレム・アンブッシュは、アンチが発生する最大の原因のひとつと断言しても、過言ではなかろう。


 これは、本当に不幸なことなんだ。


 ほのぼのスローライフ系と言っても、いろいろある。

 

 ばら〇もん、のん〇んびより、ながされて愛〇島、どれも名作であろうとも、その時読みたいティストとは違ったなら、ミスマッチにしかならない。


 特に、なろう小説では、表紙イラストがないので、タイトル、タグやあらすじ等で、見分けられるようにして欲しいだけなんだ。 


 このエッセイは、ハーレム・アンブッシュの危険性と、表記の重要性を、訴えるものなんだ。



◇◇◇◇

 1,表記無しが生んだ、悲劇の具体的事例



 ではさっそく、表記無しの生む悲劇を、具体的に説明しよう。


 念のために重ねて言うが、特定の作品や作者を否定する意図は、毛頭ない。


 本エッセイ内で上げる事例はいずれも、作者の主張が分かりやすく伝わる様に、ややオーバーな味付けの、御都合テンプレで構成した、架空のものだ。


 テンプレなので、要素の一部が被る作品だって、きっと、たくさんあるだろう。


 だが、落ち着け。これはあくまで、架空のもの。

 

 感想欄で、何かの作品のファンからの怒りのお気持ち表明や、逆にタイトルをあげての作品叩き、どこかの作者様の作品への凸は、絶対にやめてくれたまえ。



 さて、テンプレ使いの作者は、今日もイセコイを楽しんでいた。


 あらかじめ、『タイトル』『タグ』『あらすじ』を確認し、主人公が婚約者のために、努力する一途なラブコメ話と思い読み始めた、ある作品の面白さに、すっかり魅せられ、ハマってしまう。

 

 毎回の更新を楽しみにして、主人公と婚約者との関係の進展に、いつもワクワクしながら、日々を過ごしていた。


 しかしある回で、これまでサブキャラと思っていた別のキャラと、主人公との恋愛展開が、いきなり開始してしまった。


 そんな衝撃の展開は、求めていなかったのに……。


 もうすっかり脳が、一途な純愛モノと認識していたんだ。


 勝手ながら、裏切られた気分で、いっぱいだ。

 

 これは、ちょっとした脳破壊とも言えないか?


 友達の恋人が、別の知り合いと、ラブホに入ってくのを、目撃した感がある。

 

 嘘でしょ……。

 

 あの子から紹介されて、真面目で優しそうな人だと思ってたのに。 

 とってもお似合いな、幸せカップルだと思ってたのに。

 あの子とも、関係してたなんて……。


 NTR要素アリなら、タグにもそう、つけてはくれまいか。


 テンプレ使いの作者は、テンプレからのあまりにも急激な離脱に、本当に、がっかりしてしまったんだ。

 

 ハーレム展開になるならば、事前に言っといてくれれば、良かったのに。


 この作者殿の中では、最初からその予定だったのかもしれないし、当て馬予定で書いていたサブキャラへの、キャラ愛が、募ってしまったのかもしれない。


 でも、そのサブキャラちゃん、寝取り枠や、愛人枠の2号さんじゃなくて、他の相手役と結ばれたほうが、幸せになれるのでは? とテンプレ作者は訝しむも、その作品はその作者殿のもの。


 最初からの予定にしろ、書いているうちに変わったにしろ、そうしたいのならば、そうするべきだ。


 自分の望んだ展開でないと、イチャモンをつけるのは、大変シツレイだ。

 

 これは、ただのミスマッチなんだ。仕方がない。


 

 断罪された悪役令嬢を救済する男主人公のハーレム展開や、婚約者に裏切られた男主人公のハーレム展開も、テンプレ作者は苦手としている。


 誠実キャラを気取っていた男主人公くんが、三ページ以内に、他の女を作るのは、さすがにどうか思うんだ。


 陥れられた悪役令嬢を癒すような、頼りがいのある男の器量を見せてくれる作品や、愛に裏切られた健気な男主人公が新しい女性との出会いで、信頼関係と恋心とを育てていき、報われるような作品を、期待していたんだ。


 テンプレ使いの作者は、そういうテンプレこそを期待していたんだ。


 だって、あまりにもダブスタが過ぎて、ハーレム展開とは、相性が悪くないか。


 一夫多妻の世界観設定は、別の作品でやった方が、うまくまとまるのでは? と訝しむも、そこはよそ様の、その作者殿の世界だ。自分の予想した展開と違うことだって、あって当然なのだ。


 テンプレ作者の好みでないだけで、そういう作品こそが、好きな読者だって、たくさんいるはずだ。 

 

 だから『表記』をする誠実さだけは、どうか忘れずに、示して欲しいとお願いする。


 事前に分かっていて、読み始めるのと、不意打ち食らうのとでは、全くもって、印象が違うんだ。

 


 どうも、ハーレム作者殿の中には、ニンジャが紛れていることが多いようで、テンプレ作者はいつも「グワーッ!」とアンブッシュを食らってしまう。


  ニンジャのイクサとは、かくも過酷で無慈悲なものなのか……。

 

 ニンジャタグも無しでの、いきなりのアンブッシュは、本当にやめていただきたい。

 

 なろうは、ネオ・サイタマではないのだ。

 どうにも、ウッカリ者の抜け忍が、多すぎやしないか。


 これには、元々ハーレム作品に、悪印象を持たなかった読者たちまで「お前、先に言っとけや」という感情から「ハーレム忍者、死すべし!慈悲はない」と復讐を誓う、ハーレムアンチ=サンの怨念に、とり憑かれてしまうではないか!!


 人間誰しも、ウッカリがある。

 ヒヤリハット、することもある。


 そういう時には、焦らなくていい。

 落ち着いて行動すれば、いいだけだ。

 さあ、やるべきことは、決まっている。

 

 タイトルやあらすじ、タグを付け替えて、ちょっと加筆して、ストーリーの辻褄を合わせれば、いいんだよ!!



 これは完全に余談だが、作者はNTRやBSS展開を好むタイプの人間でもある。


 だがそれは事前の表記があってこそ、安心して楽しめている性癖でも、あるんだ。


 こういう「お前もか……」展開は、嬉しくないどころか「こんなの俺の理想のNTRじゃねぇ。認められるものかよっ!」というような、筋違いな憤りを募らせていることも、理解している。


 というか、これがジッサイ最大の執筆動機であるんだが……、復讐に憑りつかれた者が訴えるアンブッシュハーレムの危険性について、どうか察してはくれまいか。


 ニンジャ・リアリティ・ショックならぬ、ネトラレ・リアリティ・ショック味を、毎回毎回、勝手に味わっているんだ。

 

 その、アイェエエを、回避させて、欲しいんだ。




◇◇◇◇

2,作者的ハーレム作品の分類



 ハーレムと呼ばれる作品群にも、いくつかの種類があるが、作者の中では以下のように、分類している。


 1、パーティメンバーなどの周囲の者が、ほぼ全て異性で、主人公を囲んでいる作品。


 2、パーティメンバーなどの周囲の者に(陰の薄い)同性もいるが、異性キャラの多くは主人公を好きな作品。


 3、主人公が複数の異性に、恋愛的に好かれ囲まれている、一時的な状態。最終的に誰か一人を選ぶか、そのままの状態を継続する作品。

 

 4、複数の異性と同時進行での恋愛的関係あるいは肉体的関係。そこから婚姻関係へと至るものも含む作品。


 5、王朝もの、宮廷ものなどの、恋愛要素ではなく、政治的要素での一夫多妻、あるいは一妻多夫的な、複数の異性が主人公や、脇の皇帝キャラを囲む作品。



 ハーレムとは、4、5であり、自分の作品は、それらとは違うのでは? と考える奥ゆかしい作者殿の中には、それらとの区別を測るため、男主人公作品では、2、3を「ハーレム要素アリ」「ラブコメ展開アリ」「複数ヒロイン」「〇角関係」「美少女」などの、タグやあらすじで表記する傾向がある。


 女主人公作品では、1,2,3でも「逆ハー要素」「主人公溺愛」「主人公愛され」などのタグで示すことが多い傾向がある。


 また3のルート分岐以外の4的な逆ハー作品の場合、事前にあらすじなどで、作品内でどのような関係を表現したいのかが、表記されている印象がある。


 これらの記載者は、書きたいものと、読者ニーズとを理解し反映する、善良な作者の方々だ。


 テンプレ使いである作者も、彼らの様に、もっと簡潔に、かつ魅力的に、自作を紹介出来るよう、見習っていきたいものである。


 その点、粗忽な忍者たちは、自分の作品はハーレムとは違うのでは? と思った時に、こういった何らかの表記をウッカリ忘れてしまい勝ちなのだ。


 そのせいで、1,2,3を希望してなかった者たちを、無意識にアンブッシュしてしまう。そして作者殿自身も、多くの「妙だな?」を食らってしまうのだ。


 これは、本当に、本当に不幸なことだよっ!!


 表記不足の粗忽者さんたちよ。

 自分の好きなジャンルへのアンチを、大量発生させては、ジッサイ勿体ないぞ!!


 君たちの、そのウッカリのせいで、ハーレム嫌いがどんどん増えて、君が憧れ執筆の切っ掛けにもなった、面白いハーレム作品を書いていて、誠実にタグ付けしている作者さんたちまでもが「ハーレムは無理」って叩かれてしまうという、地獄を生み出しているんだ!!


 このテンプレ使い作者は、何度、引っかかってきたことか……。


 作者は、そういう作品も嗜めるほうの人間なのだが、アリの範囲が非常狭いのだ。


 なのに、どうしてか、毎回毎回地雷を踏んでしまい、表記漏れに対する逆恨みが募っていることを、否定しない。


 主人公に一定の誠実さや、本人なりの価値観や恋愛観があり、それに共感が出来て、相手役の異性キャラのヘイト管理が、美味い作品は、むしろ大変好ましいと思っている。


 あるいは、登場人物が、全員ダークサイドの人間なので、もう何でもアリというような、過激で、独特の個性と、勢いのある作品も、実に興味深い。


 精神的葛藤や、人間関係の深みや、ドロドロ感、創作ならではの非現実的な設定などを味わえるので、恋愛モノは好きだし、ハーレムモノだって、楽しんでいた。


 奇天烈な世界観や退廃的な関係性、人間関係の面妖さ、人間の二面性、欲望に忠実なケモノやユニーク集団など、ハーレムならではの面白さだってある。


 何より複数の異性にチヤホヤされる展開は、ジッサイ楽しい。


 だけど、嫌いでなかったのにも関わらず、表記漏れからのアンブッシュへの逆恨みが募るあまり、ハーレムものに対して、すっかり警戒してしまい、それらを読む回数が激減していることを、ここで強く訴える。



 人の好意や善意に無自覚な流され系主人公と、相手役の異性へのヘイトが募る作品は、本当に苦手なんだ。


 それなのに、どうしてか、こういった作品に限って、記載なしが多いんだ!

 

 全く無関係と思わせておいて「そんなつもりは全くなかったのに、気付くとたくさんの異性に囲まれているんだが」状態をぶっこんでくるのは、もう、やめて欲しい!!


 あなたの作品を紹介する言葉でハーレムという単語を、使いたくないのならば、それで良い。

 

 違う単語でいいから、あなたの好みに合わせた、作品傾向や内容が分かる、表記をして欲しい。


 本当に、ただ、それだけなんだ。


 ちょっと待て。


 1,2は異性キャラがたくさんいても、主人公が恋愛していないなら、それはハーレムと言えないのでは? 


 あるいは、周りに好かれようと、主人公が一途ならば、ハーレムとは言えないのでは? 


 そう、訝しむ方のために、ハーレム系の作品の一部であると、男主人公を参考例として、以下に作者の心の叫びをあげようではないか。



◇◇◇◇

 3,恋愛ナシ、あるいは一途でも、異性キャラばかり作品を、ハーレムに分類した理由



 表記を信じて、ほのぼの・モフモフ・スローライフと思って読み始めた、この作品。


 おっさんとネッコと、飯テロをいつも楽しんでるけど、なんか、この作品、ほぼ女しかいないような……。


 気のせいか?


 「ハーレム」タグないから、勘違いかな?

 

 まぁ、男性作者なら、女キャラが、多めになるのかもな。


 その方が、書いていて楽しいだろうし、ボケやツッコミ役に切れ味があっても、女キャラの方がヘイトが溜まらないと、そうしているだけだ。


 きっとそうに違いない。

 

 ネコ描写がいつも愉快でかわいいし、グルメ描写もうまそうで良いんだよな。


 重箱の隅を楊枝でほじくるような、はしたない真似は、やめとこう。


 女ばかりの空間で、陰の薄い男キャラは、非モテダメ男ばかり。


 主人公はやたらチヤホヤ…………。


 おまけにかわいかった猫たちまでもが、幼女化してしまった。


 なぁ、コレ、実は、ハーレムなんじゃねえの?


 全員にナデポかまして、男主人公が「みーんな仲良しっ!!」って、うるせえっ。

 

 大きなお友達って、そういう意味じゃねえんだよ!


 いったい、どこの優しい世界だよ!!

 

 女キャラも、恋愛的好意はいつまでも明確にしないのに、男主人公を管理しようと取り合うようになり、暴力ヒロイン化、メシ奴隷扱い、チートグッズのカツアゲ。

 

 そんなクソ女たちによって、荒れ果てていく、ほのぼの空間……。


 大丈夫か? 

 サツバツとしてきてないか?

 ここは、マッポーの世か?

 

 残されたのは、最後の聖域だけ。


 唯一の理解者、地味顔の精神的イケメン同性キャラくんにしか、もはや癒しを見出せなくなってしまった……。


 なぁ。これ、BLじゃなかったよな?


 (女キャラが理不尽過ぎて、相対的に同性キャラくんへの好感度が、どんどん高まってしまう)


 やれやれ言いながら、彼と一緒にお片づけしてる時に、汚れた眼鏡を外したら「お前、女だったのか……」からの、美少女がいつメン入りの全肯定ボット化だ。


 ほれ見ろ!


 やっぱ、ハーレムだったじゃねえかっ!!

 

 ちくしょうっ!!まただ。また騙されたっ!! 

(これを何度くり返したことか……。)



 よく、考えてみてください。 

 

 誰かと愛を囁き合い、肉体関係を示唆する描写がなかろうと、これが、ハーレム以外の何ものだって言うんですかっ!!


 おそらく、恋愛するほどの体力・気力は無いかなーで、女の子に囲まれて、チヤホヤされる、ゆるい感じを、楽しむ作品なんだろう。


 コミカルな薄味のつもりでも、ちゃんとハーレム成分混入されているからな?

 

 だから、それが分かる表記をして下さい。

  

 テンプレ作者は、こういう詐欺に遭遇し過ぎて、本当に敏感なんだ。


 アレルギー源への感度が無駄に高い、過敏症の繊細ヤクザになっている。


 非モテの僻み、底辺作者のヒステリー、コミュ症の被害妄想、何とでも呼ぶがいいさ。

 

 とにかく、頼む。


 事前に、タイトル・あらすじ・タグで、何らかの表記を徹底してくれ!!

 


◇◇◇◇

4,異性キャラしかいない作品への疑問



 いかがだったであろうか。

 

 1,2,にも、しっかりとハーレム成分が混入されていることを、分かりやすく、お伝えすることが、出来たであろうか?


 なるべく、苦みを出さぬ様、ソフトな表現に徹しようとしても、オブラートでは包み切れなかった、アンブッシュへの怨念が漏れ出てしまい、誠に申し訳ない。



 だけど、そもそも、主人公くん、どうしてこんなクセ強な女たちに囲まれてるの?

 

 好意匂わせの頂き女子が、そんなに良いの?

 雌肉食獣に良いように、こき使われたいの?


 もしかして、主人公くんのモチーフは、バブル期にいたらしい、伝説のあのお方?


 飯だけ奢ってくれるメッシ―くんや、モノだけ買ってくれるミツグくん。

 

 なんだ。お前ら、こんなところにいたのかよ……。

 

 なるほど、貴重な絶滅危惧種を保護する系の、スローライフだったのか。

 そいつは、さすがに見抜けなかったな。


 ネタバレしたくない気持ちは、分かるんですがね、あらすじに匂わせる程度でも良いから、何らかの記載をお願いしますね。



◇◇◇◇

 5,異性キャラしかいない作品のよく分からないところ



 そもそも、このテンプレ作者には、男主人公ものにある、この傾向の作品の読みどころがよく分からない。


 マンガやアニメだと、こういうスパイスの利いたキャラ設定も、絵や声や動きの愛らしさによって、まろやかになっているのが、文章だけだと、緩和しきれていないんだとは、思うんだけど。


 ウザかわいいって、ジッサイかなり難しい。

 

 作者は、かつて、ツンデレ幼女キャラを書こうとして、短編で挫折した弱者だ。


 ツンデレでさえ、鋭利な刃物に感じて怯える、クソ雑魚ナメクジには、肉食獣の群れは、脅威でしかない。


 女キャラの側も、恋人でもない、ただの異性の友人から、土産や誕プレ以外で、何度も、モノを貰う意味が、どうにも理解できぬ。


 

 何回か食事デートはしたけど、微妙に合わなくて、付き合うまでには至らなかった関係ならば、そういう一期一会もあるものさと、納得できる。


 ホームパーティー大好き、男主人公くんなら、他の参加者は、会費制なり、一品持ち寄り制なりの提案を、してはこないのかい?


 手ぶらで来といて、他の参加者が、チートアイテムを貰ってると「ズルい、あたしも!」してくるタカリ女の養分にされてないかい?


 気がある素振りは見せるのに、結局誰とも付き合えず、それで良いのかい?

 

 ギャグ描写なんだろうけど、乙女ゲームテンプレで言う所の、ざまぁしたくなる、ヒドインちゃんの集団のように感じてしまって、笑っていいのかさえも、分からなくなってくるんだ。


 豆腐メンタルですまんな……。


 だけど、精神的にドMな男主人公くんってわけでもないのに、粗雑に扱われて、君はそれでいいのかい? 


 辛くはないのかい?


 オバちゃん、なんだか、逆に、心配になってしまうんだよ。


 兄ちゃん、最近、ちゃんと眠れてるかい?

 なんか辛いことでも、あったのかい?

 ちゃんとご飯は、食べてるのかい?

 

 きっと、お仕事が、いろいろと大変なんだろうね……。 

 

 そんなふうに、近所のおせっかいBBA(手は出さずに口だけ出す)化してしまうほど、この作品が分からない。


 おそらく、あえて3や4的な恋愛に移行しない、このフワフワ感がいいのだろうけれど、作者的には、勝手に心配になってしまうんだ……。


 肉食感を出したくないから、ハーレムタグ付けない感じでゆるフワを大事にしてるんだろうけど、作者には、男主人公くんが食い物にされてる気がしてきてしまうからだ。


 女主人公ものだと、1,2でも、ちゃんとタグ付けしてくれてるし、教祖化している感はあっても、脇の侍女やメイドに親友女キャラがスケジュール管理や恋バナを促してくれる。

 

 社畜化しても、奴隷化はせず、ほのぼのしているから、カルトや新興宗教に似ているなぁって、思いつつも、温かく見守れるんだけどね。



 恋愛関係までたどり着けない、甘酸っぱいジレジレを味わいたいなら、一対一の作品のほうがいいのでは?と訝しんでしまうんだ。


 友達以上恋人未満の二人が、言葉に出来ない好意を込めた何かを、送り合ってるのならば、すっごくカワイイのに、このお兄ちゃんたちの場合は、何だか可哀想過ぎて、これ以上見てられないって感じがしてくるんだ。


 「あんたには、もっといい子がいるって。妖怪タカリ女なんかに騙されちゃあ、いけないよっ! あーゆう女と付き合ってたら、ケツの毛まで毟られて、今に取り返しのつかないことになるんだ。オバちゃんは、詳しいんだよっ!!」と心のBBA(女は紹介してくれないけど文句だけはつける)が、顔を覗かせてしまうぐらいに、厳しいものがあるんだ……。 



◇◇◇◇

 6,異性キャラしかいない作品のキャバクラ感覚について



 そんな風に、理解も共感も出来ず、騙され続け、悩ましいと思っていたジャンルだったのだが、最近ようやく、閃いた。



 あ、なんだ。これ、キャバだわ。

 キャバクラだわ。


 キレイなお姉ちゃんとお話して、オイシイお酒が飲めたら、それで、いいんだわ。


 フルーツ盛り合わせや高いドリンク頼まれて、金むしられても、楽しければ、それでいいんだわ。


 恋愛がしたいんじゃなくて、キャバクラ感覚を楽しんでるんだよ。


 話してて、楽しい感じの若い子との会話を、楽しみたいだけなんだね。


 指名争いや「あたしにもバッグ買って♡」合戦なら、そりゃ仕方ないね。


 なるほどね。


 そういう訳で、「ハーレム」って単語は使いたくない、前記のタグもしっくり来ない、コダワリストなウッカリさんたちは、これからは、「キャバ♡」ってタグをつけて下さいね。

 

 「キャバクラ風味」「ハーレム風味」や「ゆるふわハーレム」「女の子いっぱい」「男の娘いっぱい」でも、何でもいいんですけどね。


 タイトル、あらすじ、タグで、どういう作品かさえ分かれば、何だっていいと、思います。



◇◇◇◇

 7,書きたいと、性癖・作品を尊重したいから、表記をしよう!!



 そう考えたら、作者だって、百合や、BLものならば、そういうゆるふわハーレムや、キャバクラ風味のある作品だって、見守れる。


 心のBBAは「たんとお食べ」と言いたくて言いたくて仕方がないし、田舎の野菜や特産品をドカドカ送りつけては、お布施だって払うだろう。


 性欲も恋愛感情も抱かずに、彼・彼女らの、楽しそうな日々のほのぼのを、眺めていたいって気持ちならば、よく分かる。


 無知なお花畑主人公が、無自覚に食い物にされて、搾取されている感を、勝手に受信していたけれど、鼻の下を伸ばしていだけなんだね……。


 なんだい。大げさに騒いで、悪かったね。

 余計なお世話ってやつだね。

 

 オバちゃんには、兄ちゃんの、女の趣味は、よく分からないけど、とにかく大丈夫なんだね。

 

 ウィンウィンな関係か。

 そこに、幸せがあるなら、大丈夫だね。


 性癖の違いというか、推しキャラの趣味が合わないだけで、そこにしかない幸せがあるというならば、何も、問題はないね。



 ハーレムものは、ヘイト管理がクソ難いので、絶対に作者には書けない。

 難易度が高すぎくんで、出木杉くんにしか書けない作品だと思っている。

 

 だから、それを書ける作者殿は、ジッサイ凄い。


 アイドルや部活員や、擬人化キャラを育成する系のブラウザゲームを、作者も嗜むが、あれらは、ユーザーとキャラとの関係が疑似的に一対一と認識できるので、他に推しキャラがいても、それぞれのキャラを同時に推したり、恋愛要素だって楽しめる。

 

 あの幸せ空間に、主人公というキャラがいるのが、夢小説や、ゆるめのハーレム風味の作品なんだと思う。


 その書きたいを否定しないし、作品と性癖を尊重したいと、作者は心から思う。


 だから、表記だけは、忘れずに頼むな!!

既存作品や作者を誹謗するもの以外であれば、このエッセイに関する感想は歓迎する。


※6/14 エッセイに三位ありがとうございます。

感想たくさん頂けて、大変光栄です。全部保存したい。

意見が割れそうな題材なので、アンチヘイト味が出ない様に配慮はしたつもりでいても、正直ビクビクしていたので、なろう民の民度高さには驚愕しました。

本当にありがとうございます。

(これまんの嵐とクソメッセージ殺到、他作品の感想欄嵐の予感に震えていた)


作者は、試しに声をあげてみましたが「ちょっと男子ぃ、ちゃんと掃除しなさいよー」的な正論めいて人に強制したかったわけでも、運営というお上による規制を求めているわけでもありません。

むしろ、違う意見の建設的な人やヘッズの生存確認も求めていたので、大満足です。 

大事なことだから二度言うけど、なろう民、本当に民度高すぎだよ。これどこにお布施すればいいの?

お時間のある方は、是非感想欄も見て行ってください。


※さらに追記 ヘイト味を感じるとご指摘受けたので、週末にかけて、ゆるふわに改稿しました。

内容・方向性は変わりませんが、火力を下げました。  

同じようなのを女性向けに投下した所で食らったので、まぢビビりましたが、こっちは一本切りと強火だったのかも。

あるあるに甘え、ハーレム先輩への配慮にかけてました。申し訳ありません。

こんだけアツく語れるぐらい、先輩には、日頃から良くしてもらってるのに、懐の広さに甘えてツンデレかましました。 まじサーセンでした。

感想欄でもらったご意見は非常に有益だったのですが、人様の発言を切り取って混入すると、人の褌で相撲を取ってる感が出てしまいそうなので、そちらは混ぜない方向です。


長文をお読みいただき、ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 特定の作品を否定する意図はない、と再三再四判で押したような注意書きが繰り返されてはいるが、それでも隠し切れないほどのハーレム要素そのもの、ひいてはそういうジャンル全体に対する憎悪の念がひし…
2024/06/14 20:02 ゴンベモン
[良い点] 各作者さんには時々こちらを読んで自分の作品でやってないかかえりみてほしいと思うぐらい、本当それ!って内容でした。 [気になる点] ハーレム/逆ハーもですが、お断りタグとしてこんなの欲しいな…
[気になる点]  ヘッズ以外にこのネタが分かるのだろうか?  ボブは訝しんだ。 [一言]  基準は1人1人違うと思いますが、少し女性キャラが増えて主人公に好意的な態度を取っただけで「ハーレム、ナンデ、…
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