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《 花の語り 》



     両親も 私等姉妹も

     飢えて質素な暮らしをしておりんした



     良うも悪うも

     あちきは 此処という居場所で生きてやす



     望んだわけではありんせんが

     拒んだわけでもありんせん



     あちきが 己で選んだ生き場



     でありんすから

     腹を括って此処 色街で生きてやす



     嘲りたければ

     嘲ればようござりんす

     腹を括って

     日毎夜毎 幾人もの男等に抱かれ

     花魁に成り上がったあちきでありんす



     あちきの覚悟を 解ってもらおうなんて

     何一つ 望んでやせんから…



     そろそろ茶屋でお待ちの

     おゆかり様を お迎えに参りんす



     また いつか

     あちきの話相手になっておくんなんし

     有難う御座いんした



     暫し おさらばえ



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