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『助けを乞うものだとしても』

作者: 三千




辛いこと悲しいこと


思い出すたびに


降り積もっていく


ひとひらの雪のように


いちまいの花びらのように


いつか足元一面を覆い尽くしてしまう




ただそれを


真っ白な雪に泥汚い足跡をつけた泥濘とするか


桜の花びらが織りあげる美しい絨毯とするかは


気持ちの持ちようだというけど


そうそう簡単じゃない




辛いこと悲しいことを


嬉しいこと楽しいことに


容易に変換できればいいけど


できるはずもないし、やろうとも思わない


簡単じゃないから




忘れられないのは辛いけど


そのままじゃやっぱりだめなんだろうなと思うから


何かしらが降り積もっていく足元が


泥濘んだ雪道であろうが桜の花道であろうが


深呼吸をして


その日の空を


見上げることにした





その行為に意味がなくても


その行為が助けを乞うものだとしても


まあいいや、それでいいか、と



毎日

















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― 新着の感想 ―
[一言] 拝読しました。 人生の辛さや苦しさは、気のもちようといわれるけど、そんなにかんたんに割り切れるものではありませんね。 だけど、何とか立ち直らなきゃ、空を仰いで深呼吸して、たとえ天に助けを乞…
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