表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

夢現

作者: NS

初投稿です。

未熟な文章表現が多いと思いますがご了承ください。

 久しぶりに夢を見た。

面白い夢だったはずなのに、なんの夢を見ていたかは全く思い出せない。

目が覚めると、毎日繰り返し見ている自室の天井だ。

家が木造なだけあって、木目が人の顔のように見え、いつも目覚めが悪い。

誰かに見られているという感覚は非常にストレスだ。

しかし、今日はその顔は見えず、しかもなんだか頭が冴えていて気分が良い。

朝の目覚めで頭がすっきりしているのはいつぶりだろうか。

普段サボりがちな学校にも今日は行けそうだ。

学校に行く準備をして、階段を降りてリビングへ向かう。 

いつもうるさいほどに元気な家族が今日は静かだ。

普段は思春期ということもあり、「行ってきます」といった挨拶はしないが、今日は気分が良いので、ドア越しで顔も合わせてないが、元気に挨拶をして学校へ向かう。

学校に行くのは久しぶりだが、クラスメイトは気軽に話しかけてくれる。

仲の良い友人である省吾がカラオケに誘ってくれて、嬉しくてついOKしてしまった。

家に帰ってやりたいことがあったのだが、今日は仕方ない。

それにしても友達とカラオケなんていつぶりだろうか。

いつも断っていたため、省吾の方が驚いていた。

放課後、駅から近くのカラオケに向かうところで省吾が

「遊びに誘うといっつも『今日は家で勉強する』とか言って断ってきたくせに今日はどうしたんだよ」

確かにここ最近省吾の誘いを断ってばかりだった。

今まで断ってきてしまった分、これからはいろんなところに遊びに行きたい。

そんな風に軽く返事をして、最近あったことを2人で話す。

お互い受験生というのもあって、話すことは勉強のことが多かった。

勉強しろと口酸っぱく言ってくる親のことや、この前の模試はどうだったかといった話だ。

他には、気に入らない社会の先生の愚痴や、最近見たお笑い番組のこと、あとは隣のクラスの女子で誰がタイプかとか、そんな明日には覚えてないようなくだらない話だが、仲の良い友達との話題なんてこれくらいがいい。

最近は勉強や模試等の気が疲れる出来事が多かったので、こんなに笑ったのは久しぶりだった。

 そしてカラオケを楽しんだ後、各々帰路につく。

今日の夜ご飯は何かと楽しみに帰っていた。

好物のハンバーグがいいな。

デザートには冷蔵庫にあったプリンを食べよう。

そんなことを考え家の前に近づくと、人だかりが見え始めた。

自分の家の前に集まっている。

嫌な予感がした。

自然と歩幅は大きくなり、全力疾走と小走りの中間のような速さで帰宅を急ぐ。

嫌な汗をかき始め、呼吸もでたらめになり、普段運動をしないのもあって走り方もめちゃくちゃだ。

人だかりをかき分け、ようやく家の前に着くと、警察官が数人いた。

家の中に入ろうとするのを止められたので、

「この家の人間です」と言うと、

中に通してもらえた。

玄関に入るとすぐ

警察官が1人いた。

そいつは何か話しかけようとしてきたが、はやる気持ちを抑えられず、勢いよくリビングへのドアを開けた。

そこには、胸に包丁を刺されて横たわっている両親がいた。

そこで、朝思い出せなかった夢を思い出した。

やはり、頭がすっきりとした。






疲れた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ