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現代で落ちこぼれの三男〜異世界転生してコアの力で人生を謳歌する〜  作者: 荒葉千歳−あらはちとせ−
転生後 〜 幼少期
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#1コア目


司は今しがた自分が置かれている現状に困惑していた。



(俺は今意識がある。目は霞んで呆けてはいるが見えている)

(なのに言葉が出ない。出そうとすると声が高い。自分が自分じゃないみたいだ)



近くに人はいないものか、と辺りを見渡すと、

病院だと推測していたはずの脳内はまた、あるはずの無い木枠を見て停止した。



(俺は病院にいるはずだ。なのに何故木枠がある?)

(俺は一体どうなってしまったのだろうか)



停止していた脳を再活動させ、改めて周囲を見渡していると、

部屋の角だと思わしき箇所から影が見えた。と同時に声もする。



「あら、起こしちゃったかしら」



高い声がした。多分女性だろう。暖かくかつ何かのベールで覆われるような錯覚がした。

霞んでいて目は見えないのに先ほどの女性からははっきり声が聞こえた。



(何故だろう。自分は言葉を発せないのに向こうの言葉は理解できた。本当にどうなっている)



『無属性魔法[模倣]の効果により無属性魔法[鑑定]を模倣しました。』



声がした方に目をやっていた時、耳では聞いていないのにも関わらず、

無機質な女性の声が聞こえた。脳内に語りかけるというやつである。



(なに!? なんなのなんなの!? 本当に俺どうなっちゃったの!?)



「生まれて半年、長いようで短いわねぇ。上の子はいっぱい泣いてたのに、この子ったら本当におとなしいのよねぇ」


「もうちょっと泣いてくれたらおしめとかお乳も分かりやすいのに」



少し困ったようで、それでも生まれてきてくれた我が子を愛しむように呟いた女性。

その声色からは母性のような雰囲気を感じさせた。



生まれて半年、おしめやお乳というキーワードからも分かるように、自分がどのような姿なのはか納得した。

自分の今の姿は赤ちゃんなのだと。あくまで納得しているだけで理解には追いついていないが。



そして先ほどの無機質な女性の台詞。無属性魔法と言っていた。

現代の若者が昔懐かしい小説を一通り通っている司からすると、自ずと結果は導き出された。



そう。



自分が異世界ないしは現実で魔法が存在する世界に転生したのだと。

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