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それからサツマイモ

作者: タマネギ

今夜は寒い。

足早に駅に急いだ。


見ると電車が

もう着くところだった。


走れば間に合うか。

でも走らなかった。


寒くて体が縮こまり、

すぐに駆け出せず。


電車は階段を上がるとき、

発車していった。


今夜はほんとに寒い。

また思い、また震えた。


昼間の陽気からして、

ずるいじゃないか。


何がどうずるい。

そりゃ、不都合だから。


勝手なものだなと、

ホームに立った。


ホームから見える。

仕事場の灯り。


一番明るいのは、

最上階の会議室。


まだ誰かいる。

まだ何を話してる。


早く帰って

休んだほうがいい。


こんなに寒い、

体には気をつけて。


人のことはともかく、

自分のことだ。


明日は検査。

それからサツマイモ。


早くしないと、

苗ができなくなる。


今年は焼き芋にして、

あげようと思っている。


ああ、春にしては寒い。

ああ、電車が来た来た。

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