3話
夜も遅かったのでハンモックで爆睡した。
悪くないな、ハンモック。
小人や妖精に挨拶しながら井戸から組んだ水で体を吹いて、歯磨きと顔を洗う。
食器を洗う為の場所も作っとかないといかんな。服を揉み洗いするところでしばらくは洗えばいいか。
外に作ったかまどで適当な飯を作るとしよう。
家の裏手に作った茸畑とどんぐり畑からもぎ取って水で洗ったり、皮を取ってから鍋にぶち込み、
塩でゆでながら灰汁をとる。実食!
「うん、まずい。」
食えたものではない。食生活を充実させなければ。
食後にアトリエの中を軽く整えてから周りの探索に出るので装備を整える。
攻撃用の札、自立活動する短剣、魔術発動の為の呪物、召喚札、魔術的に作成されたスケルトンであるリザードスケイルウォーリア、そして、制服の上から魔術師の正装であるローブを纏う。
そのほかにもパンや水筒、ジップライターをバッグに突っ込んで、愛用の杖を手に持てばどこからどう見ても魔術師らしい見た目にしかみえない不審者の完成だ!
・・・・何度、補導されかけたことか・・・。
だが、ここは異世界!これが正装だ!恥ずかしがることなど何もない!
では、いざゆかん!異世界初の探索へ!!
できる事なら蛾の幼虫とか蜘蛛のモンスターがいれば布とか作れるんだけども・・・。
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樹々をかき分けて、探索に出た俺はアトリエから出て10分ほどで第一村人ならぬ第一モンスターと遭遇した。
巨大なイノシシのモンスターだ。
ヒグマより大きいとおもうん、野生のイノシシを何回か見たことあるけどあれよりかなり大きい。
牙もでかいうえに尖っているし、脚も筋肉の鎧に覆われている。
「ブギャアアアアッ!」
こちらをみるなり、咆哮を放ってきた。
肉が欲しいところだし、こいつを狩ってボタン鍋でも作るか。
んんんんん・・・・ムズイ。文章も変だし。