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ときまるR ―光に導かれし者たち―  作者: 橘西名
地上に降る天空の星ボシ
18/40

女王君臨、全員登場!

 サブタイトル……完全にノリで書いてます。

「さあ、やってきましたこの夏の大一番! 成績優秀者混成チームVS異例のシンクロの形だけはできますよペア!!

 成績優秀者側は出席日数やレポート提出回数が不足しているため、ここで負けると留年ほぼ決定!!!

 ちなみに実況は姫っちことチームりゅう騎士の“りゅう”と代理が担当しまーす!」


「早速戦況分析させてもらうと、過去の戦績から言ってあの二人はダメでしょ」


「と、いいますと?」

「ほら」



 ***

 紙キレ片手に紫の思考は停止していた。


『止まっているとただのまとだよ』

「こら、ムラサキ! ちゃんとやれっ」


 なんかすごく怒られている。

 理由なんてないんだろうな、これに。


「ほらほら、エアリアル上げなきゃ本気で死ぬよ」




「ところで、少し前から聞きますが、エアリアルってなんでしたっけ、代理ー?」


「わすれたの? まあ、環境如何で人間に備わった新機能みたいなもの。雲の上だと、太陽に少しだけ近いから、そのエネルギーを体内で超過させることがわたしたちには出来る」


「ちなみにシンクロ中の元ザコの二人組は、現在主席クラスのエアリアルってますね」


「もう一つ付け加えておくと、実戦形式だから――もし初心者が紛れ込んでいて、しかも実践しちゃった場合、相当な強運者でもなければ死ぬこともある」


「昔一人死にかけましたもんねー。代理ー。えへへへ」

「あ、あれは事故みたいな――――」


「さて! そろそろファーストアタァック!」




 一度だけ見た天空の感覚を元に紫は動いてみた。


 相手の二人で一人のよくわからない人は、右手に天井から降る太陽の光を集め、それを反射させるようにこちらへ光を向けてきた。

 すると、照らされた部分がシャレにならない規模で爆発。


 一撃目が人に向けられたものでなくて本当に助かったと紫は思った。


 遠くにいる一応友達の三人は、意外と盛り上がっていてムカつく。


 紫朱音のなかで、よくわからない力でない何かのボルテージが上がっていく。

 同時に、拳を握りしめる力も強くなっていく。


「あんたシンクロしない派なんだから、こんな時の対処法教えなさいよ」

『反撃してこないと、下剋上ですよ』



 ――とにかく……。



「早く!」『急げよ!』



「……う」



 紫は紙キレの使い方なんて覚えていなかった。


 でもたった一つだけ、その方法を知らなくてもマネージャーの意図した動きをとることができる。


 身近にある小もない物を、ある感情になった紫は間違いなくそうするのである。


 そこまで、チーム“くろムラサキ”の元“くろ”は考えて紫に紙キレを渡していた。


「うるさいんだよ――お前らは!」



 台風が巻き起こる。その中心は他の誰でもなかった。

 台風の目は紫朱音。

 握っていた紙キレは、いつの間にか千切れていて、本来の意味を示す。

 素の紫は、割と凶暴な獣を飼っている普通の女の子だった。



 台風はすぐに静まり、紫はそのことにすら気付かない間に会場は元通りになる。


『な、なにそれ……そんなの反則じゃん』

「ほら持ってるもん出せば、シンクロもどきに遅れはとらないじゃない」

「だから勝手に話を進めるな!」





「ムラサキサンキレテマセン?」

「――――どうして片言?

 それはさておき、あれは切れているのではなく繋いだのよ」

「なんですか“切れてる? 切れてないですよ!”を遠回しに格好良くいったんですか! ものすごく古いですよ、きっと!」


「いえ、そうじゃ無くて――どうしてもわたしから言わせたいのね。

 まあよろしい、言ってあげるわよ。

 あれは、ちょっと前の事故のはなし。

 急に素人同然になった、そのときの主席のムラサキ・フォンアインスと当時の次席のわたしの戦闘訓練、最終章――十二秒で私は棄権しました。その素人の振りをした――」


「そこまで当時の主席相手に力の差を感じる儚い代理はさておき。

 現在は、その当時の再現になっていますか!」


「そう、この世界の三次元をつかさどる、空の獅子・地上の狗・火の核の蛇――その一つをムラサキは飼っているのですから」






 紫は頭上を見上げてみた。

 そこに何かがいるのは明らか、皆見ているのだから紫もそうした。


 そこには――半透明のクリスタルで作られた獅子の彫刻がいる。


 とても美しくて気高き獅子だ。



『ま、待って! それはやばいって!』

「ふ、ふん! よく見なさい、これがムラサキの底力よ。さあ、ムラサキやっておしまいなさい」


『ままままままま、待って!!』



 誰もが、その生き物が紫のものだと思っていた。


 次の瞬間に、戦闘中の三人をまとめて、その獅子が踏みつぶすまでは……。






 ……死んでないでしょうね、朱音。


 紫にその声は聞こえた。

 そういえば、紫朱音を“むらさき”と呼ばずに“あかね”と呼ぶ人はいなかった。

 飼い犬に噛まれたようなこの状況を、地上の元“くろ”が聞いたら驚くだろうと紫はふと思う。

 そんな状況に、久々に返ってきた壁銀の女王の姿があった。

 全ての現実はもうここに集まっている。



「躾がなっていないわね。クロスフォードはこんなものを朱音に渡したのかしら」

「遅いんだよ。ムラサキ・フォンアインス! どうしてあたしがあんたの代わりにこんな目に……まあ、いいわ、全部わかったことだし。さっさとケリをつけましょうか」

「そうね」

『シンクロ!!』






「土埃でみえませんが、あのライオンさんは、何エアリアルでしたっけ?

 アレの攻撃を受けて生き残れる天空使いは世界中に何人いましたっけ?

 死者がでたら代理の責任ですよー」


「順に答えるわ。

 まずアレの攻撃を耐えられる生徒はこの学校に五人、姉妹校に三人。

 それにわたしは代理だから、責任は負わなくていい。

 最後に、クリスタル・リオンのエアリアルは、本調子なら軽く伝説級の8000――弱くても2400」


「つまり、シンクロ状態の踏みつぶされた子たちの倍ですね」






 もちろん“ムラサキ”は生きている。

 残りの二人も健在だ。

 土埃がはれ上がる前に二人で一人となった“ムラサキ”はやらなきゃならないことがある。


 ペットの躾だ。


『ゆうことを聞かないペットは、例え暴力であろうとも従わせる。それがご主人様のつとめと思え、リオン! いまから、軽くひねらせてもらうから、覚悟しなさい!』


 シンクロ状態の二人のムラサキは、飛翔した。

 飛ぶことは大して難しくないが、そのスピードは誰よりも速い。


『デカイと動きがとれないでしょ、学校のなかでは!

 一撃で終わらせる……全エアリアルをこの腕に――全神経を獣を沈める光と換える』


 その日に降り注ぐはずの太陽の光を全て吸収し、周りが闇になるのも気にせず。

 ムラサキ&紫は自分の最高数値のエアリアル分の一撃をリオンにぶつけた。




 ***

 地上では、拳銃を握り締めた男が空を見上げていた。

 厚い雲に覆われて、太陽の光は入ってこない。

 男の目は虚ろだ。その手の拳銃をしっかり握れていない。


 紫朱音を勘違いで狙った男は、あのときの場所にそのままだ。

 戦争を止める歌声を持つ者がいるというその場所である。


 歌声は今日も聞こえている。


 前回の紫立ちが来た時よりもはっきりと、男には聞こえていた。



 ――ボリッ。



 いや、さっきまでは聞こえていたのだ。



 ――ガリッ。



 そして、もう聞こえない。聞こえるわけがない。



 ――コツ、コツ。



 耳を失った男の傍へ一人の少女が歩いてきた。

 口からは、何かのメロディーが奏でられている。

 男が最後に聞いていた歌のメロディーだ。



「ふふ、ハズレを掴んで残念でした。本当の敵は、あなたを殺しに来ましたよ~。かわいい子狗を連れてね~」



 黒いタテガミの狗が食事を終えて、役割をなくした灯篭のように消えていった。




 ***

「うーーーーん、いい天気! よく分からないけど、自分の体で遠くへ行くのは四年ぶりだぁ~」


 誰にも分からない小さな幸せを一人で楽しむ少女がその近くを軽快にスキップして。

 たまに躓いて転がって、泥だらけになりながらも、痛みを感じて笑顔になっていた。



 普通にみれば、重症な感じだが――そうじゃない。

 二つ、三つ世界を飛び越えて、最強種の少女はここにいた。



「さてさて、まずは現状把握と情報収集、それに、元の世界への帰り方も探さないといけないかな?

 あとあれだ――仲間になってくれそうな人を探さないと」


 ここでその意味は語られない。

 もう少し先の話だからだ。






 ここは、崩壊寸前の走り出した世界。

 ここに住んでいる人間も、

 ここに来る別世界の人間もみな死ぬことに意味がある。

 そういった終わろうとしている世界。

 止まらないんだ。



 その世界に光を持ち込むのは、光の騎士か、あるいは天と地の最強バイオレットか、または、久しぶりに返ってきた力強い彼女か――。


 少し先の未来。

 それがここで――――ひとまず、つなぎはエンド。


 ムラサキのターン終了!

 もうどっちがどっちか区別するのは面倒なので、地味に対策を考えないと。


 ちなみに、作中に呼称が少ないのは、単にメインのくろムラサキの二人とごく数名しか名前を考えていなかったから、姫っちとか代理とか、濁してしまいました。

 結構名前を考えるのは、難しいです。



 さて、次回からは”光を求める者たち”

 隠してもしょうがないのでメインキャストを述べると、


 エルデに帰っちゃった真人の代わりに、赤威剱ツルギ:字が難しいけど、割と作者の好きなキャラだったり……登場するところまで過去編は話を進められていないから、先取りかな。


 朧由梨おぼろゆり:元ファイナルナンバーで、老人夫婦に命を拾われた子。貞芽の新しいクラスメートとして、ちょっと代わった位置づけの新ヒロイン。


 ビット兄妹:いつも通り、深く物語に踏み込んでこなさそうな感じ。

 ――いや、ツルギとこの二人はもともとチームだから、それなりに。


 片瀬姉妹:最初は耀が目立つかも。なにわの剣道部編とか考えてます。

 貞芽は、貞芽と絡んで自分のさだめを知ることに――わけがわからん!




 いや、ほんとすみません。

 えっとですね、以下ただのいいわけですが、なるべく手を出さないでおいた、この長編を手直ししていたら、全く別のものも同時にできあがってきてびっくりしつつ、ちょっと過去編で真人強いなーとか思って。

 自分の中では、強い順に由依ー剱ーフィネ・クラー真人ー貞芽という感じが、

 なんとなく、由依ー真人ーフィネ・クラ・ツルー……なことになりそうな。

 そもそも、シオンが結構出しゃばってきて、登場人物が暴発している!



 追加:

 北村シオン:たぶん、脇役。ちなみに地球の探偵クラブ部長はシオンじゃないです。ちなみに、年齢詐称現役高校生。まだ、過去VERでかけてませんが、結構無敵な感じな能力ですね、シオン。チートという文字が一瞬よぎりましたもん。



 最後に、一応。

 過去も未来も新プロットの元、改良改善(良作になるかはわからないし、時間も絶対かかる)していますので、いずれは丸く収まると思います。


 それでは、本当にながくなりましたが。


 今後ともよろしくお願いします。

 変な話も読んでくれた人は感謝です。

 

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