あらすじ修正版(追加)
字数制限であらすじが中途半端になってしまったので、あらすじ全文を載せます。
*ここは読み飛ばしてもらっても大丈夫なところになってます。
今年から中学一年生に進級した片瀬貞芽はどこにでもいる普通の女の子だった。
親が少し特殊ではあったが、本人は今まで男の子と恋愛したこともひと夏の経験もしたこともない。ちなみに魔法少女のように華やかな魔法も使ったこともないし、人間の言葉をしゃべれるペットがいる訳でもなかった。
それなのに貞芽は突然の命の危険を十年先の未来から来た妹に言われてしまう。
きわめて近い未来に自分が偉大な発明を成功させたのがその原因らしいが……十年後といったら、今の年齢から逆算してもまだ23歳で大学を卒業したすぐ後くらい。理数系が苦手な貞芽からしたら想像もつかないことだった。
全く身に覚えのない(未来の事だからあるはずもないのだが)現状を維持したまま、未来から来た妹に守られる二人の新しい生活が始めることになる。
もう十分姉の貞芽より大人な女性になった、十年後の貞芽の妹はその身の内に古代の騎士だった女性や秘めたる力を持つ女の子と自分を含めて三つの精神を併せ持っていた。しかし貞芽がその三重人格のことを知ることはないまま、この時代でまだ小学生だった貞芽の妹は十年後ちょうど高校一年生なので、貞芽が半ば無理やり高校へと通わせることにした。
未来から来た妹は頭の中の二人と一緒に学校へ通うことになる。慣れない高校生活で、二人の友に助けられながら何とか彼女はこの時代を生きるものとしてしっかりしていた。
貞芽の本業でもある中学校の方では、不思議転入生のようなタイミングで登校して来た貞芽と同じ新入生の中原真人は貞芽によく似た人が知り合いにいると口にする。それをキッカケに二人は不器用ながらも仲好くなって、あやしげな部活動に一緒に所属することにもなってしまう。
その部活動の名前は「探偵クラブ」というものだった。探偵という名が付くから謎やサスペンス満載の活動が待っていると思いきや活動のほとんどは近所で迷子のペット探しばかりと地味な部活だった。その地味さとは対照的に貞芽の妹の通う高校では二人の超剣道部員がいた。その二人のいる剣道部に気に入られた彼女は新しくできた親友のため自分の身をかけて剣道で試合をすることになってしまい、ピンチに呼ばれて彼女の中の騎士がその影を見せることに――。
その後も時々一人で三人な彼女はその内なる二人に助けられながら初めての高校生活を送っていく。
そしてパッとしない彼女たちの毎日は、超能力を使うという謎の男を探す依頼を中原真人や片瀬姉妹が関わったことで急にすべてが違っていき、未来から妹が来たことに不運にもようやく意味が見え始めてくることになった。
この次からが本編となります。
どうぞお楽しみください。