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×  作者: テノ
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2話目です。


今回は少し暗めです。

私は、幼い頃から少し変わり者だったかもしれない。


女の子が好きなおままごとは脇役か、使った物を片付けたり、準備したりっていう方が好きだった。


お昼寝の前に先生が読んでくれる紙芝居や絵本も、他の友達が選んで来るようなハッピーエンドではなく、アンデルセンの童話である、赤い靴がお気に入りで。


決してハッピーで明るいとは言えないその話が私はとても好きだった。


友達は私を、


へんなの


と言っていた。






________________________________________




極め付けは、園に行くことをひどく嫌がった事。


行けば楽しかったけれど、私はその頃泣いて喚くほど行くのを渋った。


母やおばあちゃんは、


いじめられているんじゃないか


と、心配もしていたらしい。




________________________________________








そんなある日、私は勇気を振り絞って園に行った。


だけど、私はそこで子供の残酷さを知った。




というのも、


私が行ったその日は、ある友達の誕生日だった。


その園では、誰かの誕生日があると皆で誕生日パーティをするのが常だった。


もちろん、ケーキもある。





私は何でこんな日に来たんだろう


と、気まずさを感じて俯きながらケーキを食べていた。


すると、目の前に座っていた2人の女の子が話しているのが聞こえて来た。






「なんでこんな日だけ来るのかな?」


「ほんとだね。ずるいもん。」







2人はヒソヒソ声でそんな事を言っていた。


私は、人はこうやって人を追い詰めるんだと初めて知った。



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