プロローグ
気がついたら、私はこの世界にいた
この世界には電気という便利なものは無く
明かりはランプ、移動手段は徒歩や馬車のようなもの
私がいた世界からしたら不便で仕方がない
だが、代わりに魔法というものは存在する。
魔法は、生活をより豊かにするものでは無く
生きる術であり、自然と共存するためのものだ
精霊を介し自身・道具を媒体とし力なき者達が
この世界で生きていくために身につけたものだ。
自身と契約できる精霊は1体まで、
一度契約すると互いの寿命は共有され
ともに一生を過ごす。
精霊が契約する目的は知識を深めることである。
人を介し人と同じ目線に立って考え感じ行動する。
人と死を迎えることで媒体となった人の魂を取り込み
知識を保有して転生する。
膨大な知識とマナを持った精霊は、『賢者』となり
知識の分野に適したカラダを手に入れることができる。
精霊は、火・水・木・風・土・金・光・闇
の8種族が存在し、人と共存している
この世界の人たちは皆、協力しあって生きている
人々は、働ける年齢になると各自得意分野に分かれ仕事を行う。
衣・食・住をベースに各自が何ができるか、
何をしてあげられるかを考え働いている
故に決まった職業のようなものはない。
※
衣:人々の身の回りに関すること
食:食べ物や食事に関すること
住:人々の家、建物、暮らしに関すること
働くと言ってもお金が目的ではない
一人のために全員が動き
皆のために一人が動く
『誰かのために』『困っているなら助けたい』
ただ、それだけを想い皆、働いている
私はここに来る前からずっと考えていたことがある。
自分の生きる意味、存在理由
答えが見つからなかった。当たり障りのない答えをし
周りに合わせて生きていた人生
きっとこれからも変わらないんだろうなって思っていた。
でも今は違う、変わるチャンスが今目の前にある
利用されている、生かされている、意味がない
そんな風にしか感じられなかった、考えられなかった
あの世界とは違い、私は今ここで
『生きている』
何か自分にできることはないかな、と思い自分の好きなファンタジーを
書いてみようと思い、初めて書きました。
まだ、どういったふうに書けばいいか、どうやれば伝わるか
なかなかうまく表現ができてないですが
これから続けていき、いろんな人に読んでもらえたらと思っています。
まだ、プロローグですが、頑張っていきます。