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頭痛がする

作者: 竹仲法順

     *

 ちょっと頭が痛い。表題通り、頭痛がするのだ。こういった時は、しばらく頭を休めるのがいいのだが、パソコンを開いている以上、何かを書かざるを得ない。物書きの性というのは、実にそういったものなのだ。

 確かに日常において、疲れを覚えることが間々ある。家の中に喧しい連中がいるからである。あの根の卑しい浪人衆は、オヤジの会社にハイエナのように集るヤツらだ。全く、悪いなんてもんじゃない。極悪非道だ。

     *

 だが、所詮浪人は浪人。刀は持っていても、怠け癖が付いている。鍛錬しないのだ。だから、あの職能など一つとしてない浪人衆には何も出来ないのである。また、しようとすらしない。時が経つのを待てば、アイツらもいなくなるだろう。ああ、いなくなってもらって大いに結構。旧家の金看板に馬糞を塗ったのだからな。解雇されて当然。

 いつも思うのである。こういった頭の痛いことが重なるのは、浪人衆を許しておくオヤジが原因で、尚且つ一番悪いと。実際、その通りだ。あの連中はどこに行っても、就職できないので、うちに来ている。能力はゼロ。そうだろうな。前述したように、鍛錬をしないからである。何もしようとしないから、浪人に成り下がる。殿様が一番使い辛いのは、実にそういった連中。まあ、昔と今も様相はあまり変わらないのだが……。

     *

 ボクも物を書くということを仕事にさせてもらっている。収入は障害年金で、いずれは自治体の最低生活費を頂戴し、続けてこの家に身を置くことになる。以前もどこかしらの紙幅で申し上げた通り、ボク自身、別にこれから先、大ヒット作を書くとか、作家として大成し、偉い文学賞の一つや二つでももらうということは有り得ない。単にネット作家でいいのである。 

 これからは自分のために時間を使いたい。厄介なことが続いたからだ。もう戦はしない。これも以前強調していたように、小さく残るのである。それでいいじゃないか?身の安泰さえあれば、ボロ家で最低生活を送ることで構わない。単にそれだけのことである。高望みすることは何一つとしてない。

     *

 冒頭の話に戻るのだが、頭痛のため、鎮痛剤は持っている。だが、頭痛は自然に収まるもの。何も痛いからと言って、無理に鎮痛剤を服用する必要はない。単に時が来るのを待てばいいのだ。そう思っている。それに人間に頭痛は付き物。別に大病をしているわけじゃないのだし、季節性のものもある。秋は何かと身や心を病みやすい時季だ。過ぎ去るのを待とう。

 ひとまず雑記を一筆書かせていただきました。

 ではまた。

                             (了)


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