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01話

 

 家の外が変わってしまったことが判明してから、メグ達はすぐに谷沢家家族会議を行なった。

 一人ではなく家族(数人足らないが)で異常な状態に置かれたので落ち着いていられたようだ。


 そして話し合いの結果、今日はとりあえず様子を見て、次の日から家の周辺を軽く調査してみることとなった。

 家の中で話し合いをしている時にそういえば何故か水道も電気も止まっていないことに気が付き、これも今すぐには何故か解らないだろうということになった。

 食べ物についてはとりあえず傷みやすいものから無駄にしないように食べていくことにして、家の周辺の調査の時に食べられるものが無いか調べてみることとなった。


 しかしながら、話し合いの中では三人とも「道が消えたり周りが谷から森になったりしたけど、まあ何とかなるだろ」「なんでかは解らなくても、水道・電気が使えるんならそれでいいんじゃない?」だとか、「お父さんお母さん心配してるかな。いや、何とかやると思ってるか」「むしろ家が無くなったあっちの方が大変なんじゃ?」「まあ、向こうも何とかするでしょう」という感じであった。


 何とも逞しいような楽観的なようなといった三人である。



_________________________________________________________________________________




 そんなわけで昨日の昼過ぎは玄関から外の景色を眺めていた私ですが、今日は早速大きめの鞄を肩にかけ、リオをお供に朝から家の周辺を探索しています。

 とりあえず家にそって周りをぐるっと回ってみたところ、うちの敷地は家の周りにある田畑ごとそのまま残っているようでした。これが確認できたので、もし「此処」で長期間過ごすことになったとしても一応は食料が確保出来そうです。


 でもって今は敷地の周りを取り囲む森を入り込み過ぎないように気を付けながら探索中です。

 そしてさっそくですが…食べられそうな実のなってる木は数本発見したのですよ!運がいいです!

 確実に食べられるのかどうかは分かりませんが、どれも木の下に明らかに動物が食べた食べ残しが残っていたので、恐らく食べられるんじゃないかな、と思います。手が届く高さに枝があったので、取り敢えず何個か実を採って今は鞄の中です。

 このために大きめの鞄をもってきたんですよね~。


 昨日は怯えていたリオですが、今日は好奇心旺盛に辺りの匂いを嗅ぎながら一緒にいてくれてとても心強い存在です。さっきよくわからない大きなトカゲが出てきた時も、威嚇して追い払ってくれました。

 全長二メートル位のくすんだ緑色の体で、こう、頭から角が生えて背中に退化した翼みたいなのが付いている厳ついのが出てきたときにはどうしようかと思いましたよ。犬の威嚇で退散していったのを見ると、見かけとは裏腹におとなしい気性の生物だったみたいですが。


 というか今ので分かったかもしれませんが、ここ、日本どころじゃなく、地球でもないみたいです。植物が見たことのないものばかりだと思ってましたが、トカゲで確証を得てしまいました。地中上にはあんなのは居ません。

 つまりは、異世界トリップ(敷地ごと)ってことなんでしょう。


 そのうち帰れるかも、と思っていましたが、これは帰れないかもしれないです……。



 まあ、帰れなくともきっと生きてはいけるでしょう!

 昨日は気のせいかと思っていたんですが、こちらに来てからなんだか徐々に体の調子が良くなってきているというか、不思議と力が湧いてきているというか、そんな感じがするんですよね。お祖父ちゃんお祖母ちゃんも目に見えて体の調子が良くなってるみたいなんです。なんか若々しくというより明らかに若返ってきてすらいますし。お祖父ちゃんの頭が段々フサフサになっていってる。


 てなわけで、これはもしやトリップ特典ってやつではないか!?と思ってみちゃってたりするんです!

 今なら何でも出来る気がする!!魔法とか使えるようになっちゃったりして!? フフッフフフフ…………って私痛い子みたいじゃないですか……。

 過去にそんな中学2年生的な時期もありましたが、今はそんなことはありませんよ?あれは封印したい黒い歴史なのですよ。


 

 そういえば私もお祖父ちゃんお祖母ちゃんと同じく若返ってるっぽいです。なんだか肌のはりが良くなってる。それはいいけど、これ以上は結構です。しかしながら、すでになんだか小さくなってきてるみたいです。主に胸周りが。

 もともとそんなにあるわけではなかったのが更にミニマムに。あんまりこだわりはなかったですが、下着がゆるゆるになってきているのを見るとやっぱりちょっとつらいです。


 徐々に変わってきてるけど、どこまで若返っちゃうんだろう…このまま幼女までいっちゃいませんように!!


……流石に赤ん坊に巻き戻ることなんてないことを祈っておこう……



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