表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
五座衛門  作者: JIN.KURA
1/2

五座衛門1

僕はさすらいの侍、たけしでござる。

嘘です。まぁ、侍と言っても今の時代に刀なんか、もてないし、、

普段は普通のサラリーマンやっています。あ、いや、ござるって付けた方が

いいのかな?正直、侍の事ほとんど知りませんわ、、

ただ、心の中はいつも侍魂で溢れているで、ござる。


僕みたいに心の中では侍!なんて人はいっぱいいると思います。、、思うでござる。

でも世の中はすっかり変わってしまい、今の時代、

本当の侍なんていないのかもしれない。

そう思ってました。


しかしね、、出逢ったんでござるよ、、本物の侍??に。


先日、インターネットで「侍愛好会」と言うホームページを見つけたんです。

(めんどくせーので、ござるはもう使いません)

そこで、、


「侍、大集合!!明日○○に大集合!刀、弁当、ちょんまげカツラ持参」


という記事を見つけました。弁当いるのかよ!?と思いつつも

自分こそ侍!と思っていた僕は、もちろんその会場に行きました。

さすがに会場に着くまでは恥ずかしいので、

紙袋におもちゃの刀と弁当、ちょんまげのカツラを入れて会場に行きました。


う〜ん、、誰も来ない。1人もいませ〜ん、、ってか企画者もいません、、

僕は騙されたんだと思い、、帰ろうとした、、その時


「おぬし!!ちょいと待たれよ!おぬしはあれか?侍なのか??

ワシは五座衛門と申す!!」


そこにはバッチリ侍ファッションに身を包んだ1人の青年が立っていました。


僕はその青年を見て恥ずかしくなりました。だって侍の格好してんだよ!?

なに時代だよ!!僕がすっかり侍魂を忘れ、恥ずかしがっていると、五座衛門が

歩いて来たカップルの前に立ち、、


「こるぁ!!異性とへらへら町を歩きおって!!まったく近頃の若者は、、

おぬし、成敗いたす!!」


わわ、、町中で刀抜いちゃった、、

けど、カップルの男は、、

「あ〜ん、なんなの自分!?舐めてんの!?あん?潰しちゃうよ!?」

と、五座衛門の顔にパンチ食らわしました、、

五座衛門は、、

「あ、、すいません、、拙者、、間違ってたでござる、、許してください。」


カップルは侍に唾を掛けて行きました、、


五座衛門はしばらく無言でしたとさ。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ