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GLASS WALL  作者: リュナ
3/3

超能力者の転入生(3)

「天泉さん!」

「はい?」


コイツラは偉いんだろうか…さっきまで周りにいた人たちは怯えて私の後ろにいるし…


「知ってる?ここは学業・超能力のトップ校なのよ?あなたには何が出来るのかしら?」

「まさか、なにも出来ないなんていわないわよね?」

「まっさかね~!」


むかつく奴等だな。まったく…

すると、隣に座っていた錦戸が話しかけてきた


「おい、天泉。何でもいいから言っといたほうがいいぞ!」

「錦戸クン、おはようございます!!」

「ああ…」


あぁ、なるほどね。人気者に話しかけると目をつけられるって話か。


「さあ!はやく言いなさいよ!!」

「まず、女が超能力者なんてことはないわよね。だってあれは超能力者のなかでもたった0.001パーセントの確立ですもん」

「え?ここには女の超能力者はいないんですか?」


その言葉に3人+錦戸が笑い出した。


「え?何か変な事言った??」

「あっはっは!!やっぱおもしれーやお前」

「あなたもしかしておバカ!?もう一度言うけど女の超能力者がうまれる確立はたった0.001パーセント。ここには男の超能力者しかいないわ」

「それともなに?あなたは自分が超能力者だ、とでも言いたいのかしら?」

「…私、超能力者ですけど」


一瞬、みんなが固まった気がした


「うそおっしゃい!!」

「うそじゃないよ!!」

「じゃあ証拠を見せなさいよ!!」

「いいよ!!見せてあげる!!」


蓮理はイスから立ち上がると、左手を前にかざした。


「我が手に集いし光よ、汝の最速をもってこれを解き放て」


蓮理の左手に眩い光が集まりだした。それは雷のごとくバチバチと音を立てながら大きくなっていった。風を巻き上げ、机やイスが動き出す。


「あ…や、やめて!!」

「やんないよ」


蓮理は集めた光をあっさり消した。3人の女は叫びながら走って教室を出て行ってしまった。


「あれ…やりすぎた?のかな?」


すると、また蓮理の周りに人が集まってきた。やけに盛り上がっている…why?

「天泉さん!超能力者だったの!?」とか「すごいや!親衛隊をあんなにあっさりと!!」とか

隣の錦戸も驚いていた。


「おまえ…すげえな」

「え?」


すると、授業の始まりのチャイムがなり、ぞろぞろと自分の席に戻っていった

蓮理はあ、と思い、錦戸に話しかけた


「あのさ、悪いんだけど教科書貸してくれない?」

「あ、あぁ」


コイツ…ただものじゃねぇ…


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