超能力者の転入生(2)
「じゃ、紹介したら中に入ってきてくれ」
「はい」
なんだかんだで無事に担任の先生に出会えました。現在進行形で2ー2の教室前です。
先生が中に入るとざわざわしだしていた。うわー期待しないで…
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「みんなよく聞け、今日このクラスに転入生が来るぞ」
「せんせー男の子ですか?」
転入生に興味深々のクラスのみんな。女はわくわく、男もわくわく
「女には残念だが転入生は女だ。男は期待していいぞ!」
「「おっしゃー!!」」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「「おっしゃー!!」」
な…なんでそんなに盛り上がってんの!?担任何言った!!
ドアの前でドキドキな私にそんなプレッシャーを与えないで!!たいした女じゃないんだから!!
「さ、はいってくれ」
一度深く深呼吸して、ゆっくりドアを開けた。教卓の前まで歩き、みんなのほうを向くと誰もが蓮理を凝視していた。
第一印象は朝の人みたいにさわやかに!
「えっと、天泉蓮理です。び、微妙な時期の転入ですが怪しくありません。よろしくお願いします」
ペコッと頭を下げてあげると教室がし~んとしていた。
やばっ、私ミスった!?
「席は…錦戸の隣が空いてるな。そこに座ってくれ」
「錦戸…?」
「ああ、すまん。錦戸、手を上げろ」
あがった手の持ち主はなんとさっきであった爽やか男の子。そして席は窓側というラッキーな席。
自分の席まで行くとイスまで引いてくれた。
「ありがと…」
「いやいや。また会ったな」
「あ、そういえば名前聞いてなかったから…」
「そういえば…俺は錦戸白夜。よろしくな」
朝のホームルームが終わると、男女構わず蓮理の席によってきた。
あれ?私自己紹介失敗してなかった!!
「ねぇ、天泉さんはどっからきたの!?」
「髪の毛きれーだね!!」
定番の質問攻め。でも少ししたらすぐ飽きるのにね。
「私…ア「ちょっと、天泉さん!!」はい?」
正面には何だか偉そうな女が3人立っていた。早速目をつけられそう…かも