表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/177

蛇足ながら、運命は静かに動き出している As a Side Note, Fate Quietly Begins to Move

 試合が終わり、静寂が戻った闘技場。

 だがその余韻とは裏腹に、動き出すのは世界のほうだった。


 長く続いた小競り合いと衝突の果てに、ようやく――戦は終わる。

 各国の代表が集う中央評議の席で、終戦協定への移行が正式に決定された。


 勝者の立場に立ったルイたち陣営には、いくつかの条件が提示され、そして通った。


 第一

 ■ ホムンクルスおよびドッペルゲンガー技術を含む、錬金術師たちの基幹知識の提供。

 これにより、人工生命体や複製術、擬態技術などの分野で大きな進展が期待される。

 特にドッペルゲンガーの“記憶定着型模倣能力”については、戦術的価値が高いとされていた。


 第二

 ■ 超高難度ダンジョンの4国共同探索協定。

 エルフ王国、人類連邦、獣人自治区、魔族帝国――四勢力が等しい立場でダンジョンに挑み、

 得られる成果・遺産・情報を均等に共有することが取り決められた。


 その背後には、ルイの築いた【第一層拠点】と、

 彼が組織した《静かなるシークレット・コイル》の情報網があった。


 交渉の裏側で、あらゆる“力の秩序”が再編されつつある。

 これは単なる勝利ではない。

 次なる世界の“主導権”を決めるための布石――その第一手だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ