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神の余興により堕とされた異端の翼、その者、異界にて覚醒し神すら恐れる陰陽術を操る  作者: アマ研
第六章 四国同盟、闇洞突破戦 — Shikoku Alliance: Dark Hollow Breakthrough
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第百五十三話 「旋律の戦場」 Symphony of the Abyss

 融合した瞬間、天より名が降りた――


 **「クルクルーン・カノン」**


 彼女が目を開くと、手にした神器は自在に楽器へと変化することを理解した。

 バイオリン、エレキギター、フルート……奏でる旋律は戦場を支配する。


「まずは、一通り試してみよう」


 そして、得意なフルートを手に取る。


 試しに、少し音を出した――


 **ズガーン!!!**


 空間が震え、**敵が吹っ飛んだ。**


「しまった……!」


 戦闘が始まってしまう。


 せっかく体制を整える時間を作ったのに、自分の軽率な行動が仲間を危険に晒してしまった。


 カノンは歯を食いしばり、フルートを強く握る。


「とりあえずエレキに変換、攻撃的なメロディーを弾こう……!」


 音楽は戦いの旋律へと変わり、神聖なる調律が戦場全体へと響き渡る。


 ***


 ルイ達の身体が燃え上がるような力を得る。


 **全ステータス5倍――持続時間30分**


「……これは、チートすぎる」


 カノンの音色が、ただのバフではなく**戦場そのものを塗り替える力**を持っていることを確信した。


 戦場の激しい音は聞こえてこない。


 だが――


 カノンは、己の音が確実に仲間に役立っていると信じて、ひきまくる。


 クビを振りながら、旋律を刻み、

 戦場は――今、新たな調律のもとで燃え上がる――。

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