心傷
また、君と出会って
また、君に触れて
また、君を愛でていたいだけなのだ
君はとても無邪気で愛らしい
僕にとって唯一無二の存在
側にいてくれるだけでいい
今日も、明日も、その先も
永久に過ごしたかっただけなんだ
「答を知りに行く」
ただ一言残して君は海の泡末と化して消えてしまった
何が知りたかったんだ?
何を与えれば良かったのだ?
いつも通り微笑んでいた君はどこに行ってしまったのだ?
灰色の空虚の広がる世界
有象無象は何も変わらず生きている
この気持ちは何なのだろう
憐憫か、憤怒か、諦観か
世の営み全てが愚かしく見える
いっそ壊した方が幾分かマシかもしれない
……彼女もそう思ったのだろうか
二度と伝えられぬ愛を胸にしまい続ける苦痛
叫んだところで余計に辛くなるだけだ
僕には彼女しかいないのだ
「存在してはならないモノ」を愛してくれるなんて、後にも先にも彼女しかいないのだ
もう一度、一緒に居させてよ
僕は何時だって離れないから
だからどうか、一時の安寧をくださいーー