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ヴァニタスの黒白   作者: 虚白ラート
異世界編〜始〜 冒険者編
8/17

07話 今んとこ順調ですよー!!

転スラでユニークスキルを得るなら執筆家(ふるうもの)絵描者(えがくもの)という実際はないんですがあったら便利そうだな。あと眠いから誤字脱字あるかもやけどまっいいやんな。読めればいいねん。



 そろそろ書くことがなくなって来たのでは無いのか?


 そ、そ、そ、そんなこともなくもなくも無いけれどどどど。by S.D.


 図星だな。


 本編へとLet’s Go!!→→→


「あんまり人を見かけませんね」


 それものはず14チームの中、4チームが今行動不能なみたいだからな。


「そうだね」


「ふぅー、何とか倒せたぞ」


 グラゴスはB+のランクの魔物を1人で狩ると言い始めたのでここで2人で待っていたのだ。


「ほら、コレ」


 緑色の結晶(クリスタル)を僕に渡してくれた。


「ご苦労さん」


 これで合計8ポイントぼちぼちって感じだな。

 全ても2ポイントの魔物で得た物だ。


「そろそろA−ランクの魔物にも挑戦してみないか」


「えぇー、A−なんて倒せませんよ」


 グラゴスは地面に這いつくばりながら左手を上げてグッドサインをしてるので賛成なのだろう。

 

 そんな中ヴァニタスたちが話してる上空でシーク達がいた。

 シークは浮遊魔法をして貰う事で浮くことが出来ているのだ。


「次の獲物はコイツらだな」


「そうね。どうやら1人は魔物狩りの後でお疲れのご様子、絶好のチャンスよ」


「何度も言うが殺すなよ。あくまでも気絶させて拘束しておくだけだ」


「えぇ、分かってるよ」


「そんなに話したら聞こえてしまいますよ」


 リーシャが言う。


「リーシャ、貴方は心配しすぎよ。ここは上空30mそれに防音結界もしてるの」


「そ、そうですね私の心配しすぎでした」


 防音結界をしていようともヴァニタスの耳にはその声と気配が感じ取られていた。


「そろそろ行くぞ」


「待っでくれ。もうちょっとだけ」


「そうですよヴァニタスさん。もうちょっと休んでも良いじゃ無いですか」


 ヴァニタスの動きに気づいたシークは2人に呼びかける。


「2人ともそろそろおしゃべりはやめてやるぞ!!」


「そうね・分かりました」


 リーシャはシークの浮遊魔法を解いて重力魔法をかけた。


重力増加(グラビティー)


 上空30mからさらに重力が増すことによりその重量は約1000kgにもなった。

 

 それに気づいたヴァニタスはルーアとグラゴス一緒に触れて瞬間移動をした。


「なっ」


 シークは落下途中で下に人がいなくなった事に気づき驚きの声を発した。

 そのまま剣は大地を砕いた。

 

「シークどういうこと」


 アルノアが問いかける。


「逃げられた」


「せっかく逃げれない様に周りを氷で囲んだのに」


「たまたま運よく転移して回避できただけだ」


「そうね、そうとしか考えられないわね」


 ヴァニタスは洞窟へと瞬間移動していた。


「えっ、これは!?」


「上から攻撃されそうになったから咄嗟にここへ戻って来たって訳だよ」


「も、もしかして転移魔法を使えるんですか!?」


「うん。そうだけど一ついいかな」


「何ですか?」


「みんな転移って言うけど瞬間移動と何の違いがあるの?」


「魔法使いじゃ無いといまいち分かってら方が少ないのですが転移というのはあらかじめ座標を計算して空間を交換するまたは空間同士を繋げることにより出来るのですが瞬間移動は座標計算無しに行きたい場所を意識すれば瞬間的に移動が出来るのです。つまり!!たった1秒もかからずに別の場所へと移動出来るのです。それに空間をいじらないので仮に移動しても痕跡がないので相手に探られずに移動できるのです!!」


 熱弁だな。

 ということはだな僕のは瞬間移動では無くて上位互換となるのか。

 ヴァニタスの言ってる事はいつもの最後のやつで説明します。


 ・・・


「シーク転移魔法なら痕跡が残るはずだから探ってみる?」


「そんなのが出来るのかっ?やれるならやってくれ」


「分かったわリーシャ手伝いなさい」


 転移魔法は元々闇魔法、あくま族が使う物なのでかなり難しく空間を用いるのでそこらの魔法使いでは到底出来ない。


「空間の歪みは魔力の不調、必ず分かるはずなのに」


 空間を入れ替えるとは簡単に説明すれば箱Aと箱Bにそれぞれあり、箱Aの方が周りの魔力濃度が大きく箱Bの方は周りにある濃度と同じである。

 そして箱Aと箱Bを入れ替えると周りの魔力濃度つまり地球で言う酸素濃度が濃い箱Aは周りの濃度と一致しない為ここで差が生まれる訳だ。

 仮にこのヴァニタス達のいる結界内でもそれぞれによって魔力濃度は0.何%で差がある

 このほんの0.何%を探るのが難しいのだ。


「どうしたんだ分からないのか?」


「ちょっと難しいだけよ」


 仮に魔力の差を見つけたらどうするのかそれは簡単だ。転移直後ならばまだ空間は魔力によって埋め尽くされていない為無理矢理こじ開ければ転移後へと行けるのだ。


「リーシャあれをやるわよ」


「はい」


「「魔力波探知(オーラ・ルーク)」」


 各々が魔力を流す事により魔力の波が広がりその転移直後の空間には魔力が流れ込み他の周りの空間は魔力が増していく。コレをする事により差が生まれると言う仕組みだ。


 もっと分かりやすく説明するとホコリまみれの部屋があります。ホコリが多ければ多いほど黒くなりますよね。そこにちょっと弱めの掃除機があります。

 少しずつ吸っていくんで分かりにくいんですよ。減ってるかどうか。

 そこでホコリをもっとその部屋にやれば周りはもっと黒くなります。しかし、時間と共に掃除機は吸ってくれるのだ待っておけば差は一目瞭然!!


 あれっ、分かりやすかな。


 2人の魔力を流す事によりさらに差が分かると思いきや全く分からなかった。

 それもそのはずヴァニタスは点から点へと何もせずに移動したのだから。

 名付けるなら『零点移動(れいてんいどう)』だろう。

 イメージするならばこうだ。

 紙と鉛筆があるとしよう。それで丸Aと丸Bがありそれを繋げる為に線を引かなければならない。さらに丸Aから丸Bへと行くためにはあらかじめ座標つまり物差しという名の演算によって繋げる事が出来る。これが「転移」である。

 そしてこの演算がいらないつまり点を丸A丸Bにちょんと書くことにより一瞬で移動できる。

 ではヴァニタスのいう『零点移動(れいてんいどう)』とは何か、それは瞬間ではなく0秒(零秒)で移動できるという事だ。

 瞬間といえどまず行動をするために送る信号に0、5秒そして場所を意識するのにも時間はかかる。

 しかしヴァニタスはそれを全部排除してする事が出来る。

 これはヴァニタス自身の元となる能力による物だ。

 言ってしまえば過程をなくすことが出来る。

 まるで結果主義の上司の様だ。


「こんな事は初めてね」


「もしかしたら瞬間移動とか、」


「リーシェ頭でも打ったのかしらそんな神話の技かできるやつなんてこの世にはいないの。これはおそらく転移した痕跡をなんらかの方法で隠しているか消しているもしくは空間を再び交換したとしか考えられないわ」


「問題は解決したか」


 シークは自分とは無縁な魔法の話につまらない顔をしていた。


「えぇ、おそらく相手はかなりの魔法の使い手、私たちと同じバットホークかもしれないと考えてみても良いかもね」


「協力して使い捨てるのもありってわけだな」


「それはあなたの判断に任せるわ」


「俺の判断だと明後日にはあれが始まる。その時に問いかけてみよう」


 〜4日目〜


 今日はA−を倒しに行くらしいです。

 そう伝えるとルーアくんは泣きながら抱きついて来ます。


「ヴァニタスさん流石にA−は無理ですよ。だって上位悪魔(グレーターデーモン)と同じレベルなんですよ。絶対死にます。それにそう簡単に見つけられる訳無いじないですか」


「安心しろルーア、3人もいれば必ず倒せる。それにヴァニタスがどこにいるか見つけてくれたらしいからな」


「ピース!!」


「ヴァニタスさーん!!」


 僕はルーアをおんぶしながらそのA−がいる場所下手向かった。


「確かここらへんだったと思うんだかけどな」


 その場所は密林地帯だった。

 森の中でも木が密集しており少し薄暗い。

 区画ごとにそれぞれ違う魔物を配置しており洞窟、密林、水辺、という風になっており魔物同士の争いを起こさせない為その場の環境に適した魔物を配置してる訳だ。

 水が好きな(必要、敵してる)魔魚がわざわざ陸地にやってこないだろ。


「霧が濃くなって来たな」


 グラゴスの言う通り奥に行けば行く程霧は濃くなって来ている迷わない様にしなければならない。


「ルーア早くおきろよ」


「力が出ません」


「だったら僕が今から美味しい料理を作ってやるぞ」


「大丈夫です!!何だか力凄い湧いて来ました!!」


 グラゴスが僕の背中から飛び出して杖を元気に構えてる。 


「そっか」


 そう話していると二人が急に咳こんできたのだ。


「何だか胸が苦しいです」


「俺も息が」


 コレはもしかして毒かもしれないな。

 今度から『常時異常察知』をONにしておかないとな。


「ルーアコレは毒かもしれない。「毒循環」を発動してくれ」


「は、はい」


 ルーアが「毒循環」発動をすると二人の顔は少し良くなった気がする。


「少しマシになった気がするぜ」


「それはよかったです」


「とはいえこの霧がある限り危険だな」


 視界を妨げる故に毒もおまけつき人間にとっては厄介だな。


「僕に任せてください」


 あら、策があるのかな。

 結構頼りになる魔法使いだな。


八方風(リーンハーレ)


 そうすると魔法の杖を中心に全角度へと風が舞い起こった。

 そのおかげで霧は吹き飛んだ。

 しかし、霧消えた訳では無いので再び霧は徐々に押し寄せてくる。


「コレじゃあキリ(・・)が無いな」


「そうですね。仮に魔物がやって来たとしてもこの魔法を発動しながらだと魔力が減ってしまいます」


「ここは僕に任せて」


「ヴァニタスさん何か策があるんですか?」


「吐いてダメなら吸えば良いんだよ」


「というと」


 ヴァニタスは口を少し開けて凄い勢いで霧を吸っていったのだ。

 木さえも引っこ抜かれそうな勢いだった。

 そのおかげで霧は吸い取られた訳だ。


「すっげー吸引力だな、、、」


「そ、そうですね」


 二人とも唖然もしていた。

 だけどやっぱりこういうダイナミックなやつもしないとね!!


 するといきなり顔の無い化け物がルーアに襲いかかって来たのだ。


「いてっ」


「何だこいつ。顔がないじゃ無いぞ」


 その顔無しの化け物は複数おり爪は非常に鋭かった。


「こいつらが霧を出していたのか」


 そう言ってグラゴスは顔無しの化け物を切りかかる。

 しかし、斬れたと思う体は何事もなかったように体を保っていた。


「なんだコイツ斬ったはずなのに、自己再生か!?」 

「おそらくですがそれは違います。この魔物は体が霧で出来ており物理攻撃が効かないんだと思います」


「マジかよそれじゃあルーアの魔法に頼るしか無いな」


「その事なんですけどたぶん魔法も効きません」


「えっ!!まじて!?」


「はい、仮に効くとすれば精神攻撃かもしれません。ですが精神攻撃をするには手段として精霊があるのですが僕は精霊召喚術者(エレメンタラー)では無いので不可能です」


「もしかしてコイツらヴァニタスの言ってたA−のやつじゃねぇか?」


「グルゴス、僕の言ってたA−の魔物なんだけどねコイツらじゃ無いんだよ」


「どういうことだ!?」


「この顔無しの化け物は簡単に言えば魔物によって作られた奴らで本体はどこかに隠れて操っているからその操ってらやつを探さないと意味はないんだよ」


「つまりその本体の能力によってできた化け物だから本体を倒さねー事には無限に湧き続けるってことか?」


「そうだな」


 ここで登場『なんでも解析』!!

 因みになんだけどこの声誰のって思うじゃん僕もそう思うんだけどなんか懐かしいんだよね。

 なんでも解析、略してナンカモなんだけど元々は声を発せず画面見たいなのが空中に出てくる仕組み(自分で作った)だったんだけどいつからか声を出す様になったんだよね。

 

 さて解析も終わったし結果はこんな感じ!!


個体名:「霧霊:《フロウ》」


 その霧で出来た体は物理攻撃は無効である。ただし魔法と精神攻撃には耐性が無く精霊などは有効手段である。

 本体である個体名:「幻霊想:《ローマージ》」を倒せば消失する。


個体名:「幻霊想:《ローマージ》」

 

 実力としては「霧霊:《フロウ》」を作り出すこと以外攻撃手段はないが冒険者組合では本体のみをA−とランク付けしている。

 「幻霊想:《ローマージ》」は魔法、精神共に有効である。

 また自身は幻影魔法を用いた半透明化をする事も可能。

 

(とりあえずその敵の居場所を探らないと、それに面白そうな性質だな)


 僕は右手をオッケーマーク(金マーク)をして目に当てて左目を閉じると『お見通し』が発動した。

 コレによって隠れてるやつがどこにいるか分かる様になる。


(あっ、やっぱりそこにいたのか)


 僕は相手の使っている幻影魔法つまり魔法への干渉を切断したのだ。

 魔法は法則に乗っ取って使ってるって本に載ってたからね。


「ルーアあいつが本体だ!!」


「どうやったのかは分かりませんがありがとうございます。僕に任せてください」


 さて僕はグルゴスの手助けをするか。

 えっ、なんだ僕があいつをやらないかって?

 そんなの簡単じゃん。

 僕が何でもかんでも直接殺してたら。


「お、お前は何者なんだ」


「通りすがりの冒険者です」


 っていうのがあるでしょ。

 この場面あった気がする、知らんけど

      by S.D.


 つまりテンプレすぎなんだよね。  

 最近の異世界系はやっぱりちょっとした捻りを入れない面白く無いの。直接戦うのは1人の時とかにしてなるべくサポートをしたら良いんだよ。という台本を渡されました。


 あっ、えっ、ちょっとダメですよ。だいたいねメタ発言なんかしたらもっと面白く無くなるじゃ無いですか。このやり取りなんか誰も見ても面白く無いですよ。 by S.D.


 まっ、良いじゃ無いかこの小説読んでるのなんて誰もいないんだから


 泣、、、by S.D.


 まー、いつか有名になるでしょ努力してし続ければ。だから大丈夫、大丈夫、絶対大丈夫。


 もう本編に行きますby S.D.


 

 僕はルーアにあのローマージとやらを任せグラゴスの手伝いをする事にした。


「おい、グラゴス協力してルーアが倒すまで足止めするぞ」


「それは嬉しいがコイツ達まるで攻撃が効かねーんだよ。俺は魔法ましてや精霊なんて使えねーから」


「策はあるから僕の言う通りにしてくれ」


「分かった信じるぜ」


 僕は「精神気(マインドオーラ)」を応用して縄の様に形を変化させてこのフロウという奴を縛った。

 そして「精神電流(マインドショック)」というただ単に「精神気(マインドオーラ)」を流すだけの技を発した。

 このフロウは精神体と類似した霊精体の様だ。

 違いとしては精神と霊精の分量の違いだ。霊精体の方が意識や自我が乏しいのである。

 精神があるのは間違い無いので問題は無い。

 


「身動きを止めた、今の間にやれ」


「お、おう。分かった」


 戸惑った様子だから大手剣を振りかざして相手を切りかかった。 


「えっ、なんで切れるんだ」


 グルゴスが疑問に思い僕に問う。


「それは精霊の力を少し貸して貰ってるからだよ」


 という嘘を伝える。

 一々説明するのが面倒くさいからだ。

 

「ヴァニタスって思ってたよりすげーな」


「ありがとう」


 そんな中ルーアはローマージを追いかけていた。

 ヴァニタスから物理、魔法共に効くと聞いていたので攻撃手段はある。

 ルーア自身子供のから魔法に憧れており魔法使いが減少してる中、本を読み漁り冒険者となったのだ。、


遂行なる大地(ストロノワーム)


 詠唱をすると大地が動き出し相手を囲う様に半円の壁が出来たのだ。


「逃しませんよ」


 このローマージという魔物は自分で作った魔物を操ることが出来るものの何もそれ以外に攻撃手段がない。


火炎玉(ファイアーボール)


 火炎の球がローマージへと直撃する。

 しかし燃えることなく霞が消える様にその姿は無くなる。


「もしかして幻影魔法!?」


 ローマージは逃げてる最中に幻影魔法によって自分の姿と同じ者を作り自分は半透明になり逃げていたのだ。

 半透明というのは完全なる透明では無いので肉眼でも見ようと思えば見えるのだが己の魔力を使い背景と同化することでより精度を高めれるのだ。

 カメレオンとイカと同じ様な感じだ。


「くっそ、コレでは何の役にも立てないじゃないか」


 その頃ローマージは笑みを浮かべながら森の中で逃げていた。


「くっ、くっ、くっ、バカな人間どもめこの程度の幻影魔法も見破れぬとは。あの人間は少し頭が回る様じゃがな」



 自我や知恵ある魔物は厄介だが服従魔法をしておく事でなんらこの試験において問題無いのだ。

 ただし自我があり知恵があった事こそがヴァニタスの恐ろしさをその身に知ることになる。


「生きてあったか若造が」


「そうかな君よりは長くいると思うよ」


 ヴァニタスは岩の上に片足を乗せて座っていた。

 (僕だってちょっとはかっこいい振る舞いをしたいんだよ)

 しかしその性格はヴァニタスの本質とも言えた。


「くっ、くっ、くっ、バカな事をほざくな」


「バカではないんだけどな」


「無知な者や、儂を召喚した召喚術師(サモナー)は儂をの正体を知らぬかったようじゃたしな」


「というと」


「儂はそこらの魔物とは違う特殊魔物(ユニークモンスター)なのじゃ」


 特殊魔物(ユニークモンスター)とはなんらかの原因で異形を成した魔物の事だがコイツはユニークさがまるで見えない。

 一応Aランクらしいがさほどだな。この森にいるAランクの奴の中なら雑魚だな。

 知恵と無効があるだけで攻撃性は特にない。

 召喚した奴自体が知ってるかどうかは知らないけどな。


「自覚はあるんだね」


「くっ、くっ、くっ、儂の力を見抜けたのは褒めてやろう。だがこれを見てちびるのではないぞ」


 そういうとローマージは霊体化をして至霊幻房(スピリータローマージ)となった。さっきナンカモで紹介したのは通常の場合の奴なのでこちらの場合をもう一度説明するね。


 至霊幻房(スピリータローマージ)ランクA 特殊魔物(ユニークモンスター)


 物理攻撃無効、魔法攻撃耐性、精神攻撃耐性

 幻影魔法、死霊魔法を得意とする。


(死霊魔法か興味深いなフロウとやら以外もなんか作れるのかな)


不死霊(アンデススピリッツ)


 不死か、となると肉体以前に精神も魔法も通用しないのか。

 魂をやるしかないのか。

 面白いな。

 この霊単体ならAランクオーバーかもしれないけど雑魚だな。


「不死属性を相手にどうするつもりじゃ」


「こうだよ」


 そう答えるとヴァニタスは右手で中指を立てた。


「なんじゃ、人間がふざけてやるポーズなどしてなんの意味があるのじゃ」


「物知りじゃん」


 しかし次の瞬間不死霊(アンデススピリッツ)は死んだのだ。


「なぜじゃ不死である霊がなぜ死ぬのじゃ」


「あれやっぱ無知だったかな。いいよ特別に教えてあげるなんで不死なのに死んでしまうのか」


 ヴァニタスは後ろに手を組み説明した。


「そもそもこの魔物は魔法も物理も効かないから不死というだけで魂をやられれば死んじゃうんだよ。だから名前変えたほうがいいんじゃないかな?」



「ふ、ふざけるな魂を殺すなど。まさか即死魔法か!?」


 即死魔法とは闇魔法の一つである秘伝の魔術、これはあくまが得意とする魔法であり魂の扱いを得意とするあくまの一つの魔法である。


「君は死ぬから教えてあげる僕今使った『邪悪なる右手の中指(ライデスフィンガー)』っていうんだけど不死または死の概念がない物何でも死へと導く事が出来るんだ。これはあんま使いたくないけど久しぶりに使ってみたんだよね。」


 それに教育上よろしくないって言われそうだけど教育の為の小説じゃ無いしそんなこと言われても知らねーよby S.D.



()()もない奴を殺すのは性に合わないんだけどな」


「戯言を」


 森林で風が戦ぐ中気持ちの悪い音が己自身の耳へと聞こえる。


「グチャ」


「はっ、どういう事じゃ」


「切るとイメージしただけだよ」


 次の言葉も発する事なくこの者は死んだのだ。


 『思想現実化(イメージリアリティー)』説明しなくても分かるだろう。


(手でちぎっても良かったんだけどあんま触れたくなかったんだよね加齢臭凄かったし)


 すると赤色の結晶(クリスタル)が出現した。


「4ポイントGET!!」


 ヴァニタスは右手で頬を整えるようにした。

 そうしてヴァニタスはグラゴスとルーアの元へと向かった。


「よっルーアそれにグルゴス!!」


「おっ!!ヴァニタス無事だったのか」


「元気ピンピンだよ!!」


 ヴァニタスの表情は笑顔そのものと言っても良いぐらい活気にあふれていた。


「ヴァ、ヴァニタスさん、すいません。僕のせいで手間をかけることになって」


「大丈夫、君は魔法使いとして優秀だし知識も豊富だよ。だから自分をそんなふうに思わなくていいよ」


「は、はい」


(なんて優しくて暖かい人なんだ)


「それにグラゴスもサンキューなおかげでこれも手に入れれたし」


「おっ、マジかよ!!これで確か、えっと何ポイントだっけ」


「11ポイント、ですよねヴァニタスさん」


「うん、そうだよ」


(まっ、実際はもっとあるんだけどね)


事は順調に進んでるな。


「よっし!!それじゃあ帰って今日は僕がご飯を作ってやるか!!」


「いやそれは勘弁だな」


「遠慮させて貰います」


「そっか!!」


 〜5日目〜


 午後0時を回り5日目となった夜の中ルーアは"ボリッ、ボリッ"という音が聞こえ洞窟の外へと出た。

 元々最初は夜の警備として交代制を懸念してやろうとなっていたがヴァニタスが見張っとくとのことで二人は寝ていた。


「何の音だろう」


 メガネをかけて辺りを見るもそこには誰もいなかった。

 しかしよく聞いてみるとその音は上から聞こえていたのだ。

 見上げてみるとそこにはヴァニタスが骨ごと肉を喰らう様子だった。

 ルーアは飛行魔法を使い上へと登った。


「あれっ起こしちゃった?」


「いえ、大丈夫です。ところでヴァニタスさん一ついいですか?」


「何かな?」


「生で食べてるのもあれなんですが骨ごとつていうかそもそも噛み砕けるんですか?」


「骨も食べたほうがいいっていうでしょう?」


「は、はぁ」


 強引な理論に唖然としていた。


「それに僕は生じゃないと無理なんだよね。焼いたら下手物になるし」


「そうですね」


 これには納得がいったルーア。


「ところでもう一つお聞きしていいですか?」


「何かなルーくん」


 ヴァニタスは一口で生肉を食べ答える体勢となった。


「ヴァニタスさんは一体何者なんですか」


「いや、ただの冒険者だけど」


「そうですよね」


「んっ!?望む答えではなかったようだね」


「いや全然そんな事はないですよ」


「じゃあ教えてあげる」


 ヴァニタスが穏やかな顔で言う。


「分からない」


「えっ」


 ルーアは思ってもなかった答えに驚きを隠せなかった。

 これほどまでに冷静で慎重で凄い人がこのような答えを出すとわ。

 問おうとしたがヴァニタスは既に腕を組んで目を閉じていた。(嘘ね)


「僕も眠くなってきましたしここでもう寝ちゃいましょう」


 ルーアさ目覚めると目の前にヴァニタスの顔があった。


「ルーアくん僕の膝は枕じゃ無いよ」


 なんとルーアくん眠気でヴァニタスの膝を枕と間違えて(普通間違えんやろ)寝てたのだ。


「えっ、あっ、すいませんヴァニタスさん」


「とりあえず一旦どこうか」


「は、はい」


 もちろんの事こうなるのを知っていたヴァニタスはからかうためにわざとほっといたのだ。

 洞窟の下に降りて行くとグラゴスがいなかった。


「えっ、グラゴスさんがいませんよ!!」

  

 ヴァニタスは冷静とした様子だ。


「ヴァニタスさん!!グラゴスさんが居ないんですよ!!一緒に探しましょう!!」


 ヴァニタスは親指で後ろの方を指した。

 そこに居たのは汗をかいたグラゴスとヴァニタスだった。


「ってルーアどこに行ってたんだ探したんだぞ」


「ってヴァニタスさんどうして」


「幻だよ」


 ルーアの隣にいたヴァニタスの姿をした幻はオーロラの様に消えた。


「ということは僕のせいでまた迷惑かけたんですか!?」


 否。ヴァニタスはグッドマークをしていたが

それは違う。

 ヴァニタスの目覚ましのイタズラだった訳だ。


(えっ、なんなんこの終わり方とこの尺、必要あった!?)by S.D.


(無かったな単なる字数稼ぎだ)by ヴァニタス


 ファッ⬜︎ュ!!by S.D.



  


        《能力の説明》


零点移動(れいてんいどう)』・・・いちいち計算とかせずに言ってしまえば0秒で行きたい場所に移動できる。因果律操作とは違います。


『因果律操作」・・・過程を消して結果を出す事が出来る。詳しい説明は他のキャラの奴で見てください。調べたら出てくると思うんで。


思想現実化(イメージリアリティー)』・・・思った事を現実化出来る。


 例えば…地球を四角くしようと思えば出来る。


『幻術』・・・幻を作れる。姿を似せる為だけなので戦闘力は無い。



 







なんかヴァニタスの能力めっちゃあるけど最後まで読んだら分かるしあと自分自身では把握してるらしいですよ。最近投稿頻度はや無い?

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