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ヴァニタスの黒白   作者: 虚白ラート
異世界編〜始〜 冒険者編
6/17

05話 97.6%の酒

この作品は恋愛が6割、戦闘や冒険が3割、混沌カオス4割です。

そして大事なのがこの〜編という大まかな釘分けがあるのですがそれはもうアニメが違うと言うふうに受け取ってみてください。

それぐらいはちゃめちゃですがきちんと一つの物語なのは保証します。

それにBL要素はどこ!?全然無いじゃんという方、終盤になればなるほど激しくなるのでご安心ください。

BLが苦手な方は次話で言います。

 今の気持ちを言うとめっちゃ周りの奴らがうるさい。

 たがが上位あくま(グレーターデーモン)を倒したぐらいで騒ぎすぎたよね。


「あの、ちょっと良いですか冒険者支部長(ギルドマスター)さん」1


 やっと僕の声が届いたのか正気を取り戻し僕の方を向いた。


「ごっほん、私とした事があまりにも驚きすぎてどうやらパニックになっていたようだ」


「そうですか」


「ところで君に質問したいことがあるのだが良いか」


「良いですけど」


 ギルマスの質問しようとする事に皆んな反応してこちらに耳を傾ける。


「まず、君はどうやってあの上位悪魔(グレーターデーモン)を倒したんだ!?」


  興味津々にギルマスも周りの奴らも僕の答えを待っている。


「そんなの簡単な話ですよ。あくまって確か精神体なんでしょ。だったら精神を駆使した技で対抗すれば良いんじゃないですか」


「具体的に教えてくれないか!?もしそれを会得出来るなら悪魔(デーモン)に対する対策が格段に上がるんだ!!」


  教えろって言っても言葉で表すのは難しいし見せるのが一番だな。

 そう思い僕は皆んなに見えるように精神気(マインドオーラ)を見せた。


「こ、これは一体何なのだ。もしや単に魔力を放出しているだけなのか」


「全然違うよ。これは精神を気として発しているだけだよ」


「精神といのは具体的にどういう事なのだ」


 なんか教えるのめんどくさくなって来たしもういいや。


「いつか分かると思うから今教えなくても良いでしょ。これ以上問い詰めるなら帰るけど良いの?」


 ギルマス慌てて僕を止めた。


「わ、わかった。そのことについてはもう聞かないからもう一つ聞いても良いか」


「良いよ」


「君は一体何者なんだ」


「冒険者だよ」


「そういうことじゃなくなんかあるではないか身分や何か称号とか」


「あんまそういうのないかな」

 

 指名手配ならあるけど。


「だったら仮面を外して顔だけでも見せてくれないか」


 ギルマスがそういうと全員がより一層興味津々になって見つめてきた。


「めっちゃ気になるぜ」


「兄ちゃん顔を見せてくれ!!」


 そういう声が宙に飛び交う。

 

 せっかく隠してたのに今見せたら意味ないしさっさと帰るか。

 僕はルーシュの側に瞬間移動をして共に宿までもう一度瞬間移動した。


「はぁ、思った以上の騒ぎになったな」


「そうね、いずれここも特定されるわよ」


「突然だがここで別れないか?」


 ルーシュに僕は問う。


「もう少し付き合ってもらおうと思っていたけど私もヴァニタスに頼ってばかりじゃいけないしね。分かったわこれまで少しの間だったけど世話になったわ」


「僕のほうこそ楽しい冒険だったよ。君なら実力もかなりあるし大丈夫だと思うよ」


「うん、ありがとう」


 ルーシュは礼を言うと僕のほっぺたにキスをしてきた。

 そして僕は国を出ていった。


「さて、どこに行くかな」


 ちなみにギルドの証明書を発行し忘れて一度ギルマスと会って発行してもらったのは言わないお約束だ。


「せっかくだしあの酒場の爺さんの所に行くか」


 それから僕は『脳内地図(のうないマップ)』を頼りに道を進んだ。


「なんだかんだ言って戻ってくるのは一ヶ月ぶりだな」


 僕はギルドの証明書を見せて中に入った。

 ここで発行し忘れていたのに気づいたのだ。

 ギルマスとは会話をせず坦々と証明書を発行してもらうだけだった。


 B+の証明書を見せた時騎士と周りの者の反応は全く違うかった。


「B+ランクの冒険者様でしたかようこそパラスタ国へ」


「えっ、まじかよ」


「B+ってめっちゃスゲーじゃん」


 VIPな対応だった。


「久しぶり!!おじさん」


「どなたでしょうか?」


 それもそのはず僕は仮面をしていたから誰かわかるはずもない。

 これからは仮面はなるべく着けたまんまにしようと思う。


 僕は仮面を外した。

 ここぐらいでは仮面を外そう。

 つまり気分次第。


「あっ、あの方ですか。お久しぶりでございます」


 覚えてたんだ。まぁ、あの時は酒をぶっかけられたからな。


「ところで僕ランクがB+になったからSランクになるためにどうしたら良いのか知りたいんだよね」


 僕はギルマスから貰った証明書を見せて言った。

 おじさんは開いた方が塞がらない状態だった。


「この短期間でB+になるとは驚くばかりです」


 驚きの余り半笑いで店主は言った。

 

「Sランクへの成り方ですがこれは余りオススメしません。この世界にたった7人しか存在しないほど過酷なのですよ。」


「聞くだけ聞かしてよ」


「分かりました。まず最低条件としてA+ランクのギルドになるのは必須です。そして依頼を100個達成します。A+の依頼なので難易度も比になりませんのでこの依頼を達成する為だけにも死ぬ可能性は十分にあります。しかもこんだけの数をやるには何年もかかります。この二つの条件を達成すればある一つの依頼が来ます。内容に関してはその時で異なるので分かりません。そして最終試験があるのですがそれは私も何かは知りません。本来これはあまり言うのはダメなのですがね」


「わざわざ僕なんかに言ってくれて感謝するよ。それじゃあまずはA+に成れるように頑張るよ」


「応援しています」


「うん。せっかくだし何か頼もうかな」


「食べる物もいくつかありますが」


 そういうとメニュー表が書かれた紙を見せてくれた。


「じゃあ特盛ステーキにはしようかな」


「結構大食いなんですね」


「そうかな」


「飲み物は何になされますか」


「一番強いお酒はどれなの?」


 店主は一番上の棚にあるいかつい形の瓶を取り出した。


「こちらアルーコールどすう97.6%となっております。舌に触れるだけで痺れるような痛さが伝わります。その名もエグロパッシャです。このお酒に触れたのは収納した以来です。これを飲んで死んだものもあるという噂さえありますのでオススメはしませんがどうしますか」


 エグロパッシャ、いかにもエグそうな名前だな。


「その瓶丸々一つもらえるかな」


「承知しました。ですが自己責任でお願いします」


「うん」


 円卓のテーブルの椅4人席の椅子の一つに座り注文を待った。


「こちらが特盛ステーキです」


 それはステーキのみが鉄板に乗せてあり合計10枚ほどあった。


「美味しそうだね」


 通常の4倍ほどのデカさのナイフとフォークを渡された。


「いただきます」


 僕はステーキの上でステーキを切るという少し贅沢なことをしている。

 光を放ちそうな濃いソースに染まった肉を口に頬張る。


 (マジで幸せ)


 すると"ドンッ"という音を立てて扉を開けた男がいた。

 

 (確かこいつ見たことあるような、いや無いわ)


 そう思いながら肉を噛む。


「ってお前この前俺に歯向かった野郎じゃねぇか、久しぶりだな」


「あー思い出した」


 酒をかけられたのは覚えてたけど顔はあんま記憶になかったな。


「俺はついこの前Cランクになったんだ。ちょいと腕試しの相手になってくれないか」


 あまりこの店で騒々しい事はしたくないな。そうだ!!


「拳を交えるのも良いけどもっと良いのがあるよ」


「何だ?」


 拳を合わせながら僕に聞く。


「ここに今お酒があるから飲み比べしようよ。ルールはこのコップの杯数が多い方が勝ちでどうだ」.


「俺は酒が強いから何杯でもいけるぜ」


 男は椅子に座り自信満々な顔をしている。


「で、その酒はどれなんだ」


 僕は机に置いてあるエグロパッシャに指を向けた。


「ってお前これは度数が97もあるんだぞ。それにこんなの酒好きの奴らでも飲むやつはいねぇぞ」


「じゃあ、降参する?」


 すると男は汗をかきながらもこう言った。


「ま、俺ならこれくらい余裕だけど」


 汗の量だけでコップがいっぱになりそうだ。


「あっ、けど待ってこの肉冷めないうちに食べるわ」


「そんな量を食い切るまでまたねぇーといけないのか」


 内心少しでもこれを飲むまでの時間が稼げそうで嬉しい顔をしつつもそう言った。


「確かに待たせるのはいけないな」


 そう思った僕は残っている肉、9枚とおよそ半分のステーキを皿を持ち一気に口の中に流して一口で食べきった。


「さて、肉も食べ終わった事だし始めようか」


 男は愕然としている。

 周りの者たちもこのゲームに興味があるのか縁を描く様に集まっている。


「君が審判してね」


 この男の子分っぽい奴に言った。


「は、はい」


 そして子分はコップ二つにエグロパッシャをそそいだ。

 そのアルコールのキツさは十分に分かる。

 ちなみにだがもちろんの事、毒の分解や無効はしない。


 男は渡されたコップを持ちながら思う。


(こんなの飲める訳ねぇだろ!!いや、待てよコイツはたぶんこの酒の恐ろしさを知らないんだ。だからこんなことを提案したんだ。アイツか先に飲むのを待ちおそらく続ける事は不可能になり俺は飲まずに済む。なんて天才なんだろ俺は!!)


「飲まないの?」


「い、いやっ。お前の方から先に飲ませてあげようかなと思って」


「だったらお構いなくお先に」


 そういうとヴァニタスは一気に酒を飲み込んだ。


(バカだなコイツそんな一気にのんだら喉が潰れるに決まってる)


「美味しいじゃんこのお酒」


「えっ???」


 そういえば僕、味重視でせいぜい70%ぐらいの奴しか飲んでなかったけど刺激があるのも結構いいかもな。


 この一気飲みしても余裕がある様子には全員が驚いていた。


 男はこう思う。もしかして度数なんて大した差じゃないのだと。

 そして男も同様に一気飲みをした。


「イッテェーーーーー!!!!」


 顔は赤くなり目はキマってた。


「死ぬ!!死ぬ!!」


「兄貴ーーー!!!」


 子分達は倒れた兄に心配な声をかける。


「水、水をくれ、死ぬ、、、」


 そういうと子分はそこら辺の机にあった水を持って来た。


「水です!!兄貴!!」


 そして全ての水を飲み干す。

 しかし、、、


「まだ、痛い、死ぬ、もう無理」


「この程度の酒で喚くなよ。しょうがないあれを試してみるか」


 僕は子分の持っていた空っぽのコップに右手で念じるかの様にすると中には金色に輝く液体が入っていた。


「コレを飲めよ」


 気絶寸前の男の頭を支え中にある液体を飲ませた。

 すると何ということでしょう。

 男の顔色はますます良くなり元気になりました。


「大丈夫か」


「何とかな」


「そうか」


「ところでどうやってあの痛みを無くしてくらんだ」


「コ・レ・さ」


 僕は手の上に先ほどの液体を球状の形で見せた。


「何なんだそれは」


「よく聞いてくれたコレは"蜂蜜"なのだよ」


 そうこの案はあるアニメで万能薬と言われていたからな。

 なるべくあのアニメの蜂蜜に近付くように自分で作ったのだ。

 よく色んなお菓子にかけて食べる。特にパンケーキにかけた時はヤバかった。


「ところでまだ続けるか?」


「いえっ、俺の降参です」


「じゃあコレは僕が頂くね全部」


 僕はいかつい形の瓶を口に注ぎ飲んだ。


(こういう飲み方ってなんか海賊みたいでちょっとかっこいいよな)


「あのっ、名前を教えてくれませんか」


 土下座をしながら言ってきた。

 ゲームの相手してくれたし名前くらいいいか。


「ヴァニタスだよ」


「ヴァニタスの兄貴この前の無礼を許してください。そして俺達と一緒に冒険してくれませんか」


 ルーシュの次は君達か。

 


「だけど僕はDランクだよ。足でまといになるかもしれないけど」


 何か裏がありそうだからわざと嘘をつく事にした。

 そしてこいつらの事も詳しく調べておこう。


「いやそんなことは関係ないですよ。その酒を飲める男ならどんな困難が立ちはだかろうと行けますよ!!」


 何だよその理論。


「分かったよ。じゃあ明日の朝に門番前で集合ね。依頼内容は君に任せるよ」


「了解です」


 そう言うと男は子分を連れて酒場を出て行った。

 その後は宿を予約して用事を済ませてもう一度酒場に訪れた。


 そして僕は男について聞き込みをした。


「この男について詳しく聞かしてくれないか?」


 相手は緑の鉢巻をした茶髪の男だ。


「あぁ、今俺はさけを飲むので忙しいんだ」


 僕は手のひらからホログラムのように男の顔を映した。


「だったらこれやるから教えてくれないか」


 僕は金貨3枚を渡した。


「良いのか!!」


 男は酔いが覚めたのかガン開きした目でこちらを見ていた。


「受け取っていいからコイツについて教えてくれ」


「も、もちろんだ」


 そういうと男について語り始めた。


「確かコイツはグラバンっていう名前の冒険者でランクは確かB−だった気がする」


 だったらルーシュと同じくらいか。

 意外と実力はあるんだな。


「だけどなコイツは余り良い噂が無いんだ」


「というと」


「このグラバンって男はパーティを組んでいつも行動をしているんだ。だいたい10人くらいだ」


「結構多いんだな」


「そうなんだよ!!特にパーティを組む時の人数制限はないんだがこいつは所々で新入りの冒険者つまりEランクの冒険者を勧誘するんだ」


 何でわざわざ低ランクを勧誘するんだろう。


「僕もグラバンに誘われて明日一緒に行くことになったよ」


 すると男は焦った顔で言う。


「兄ちゃん、それは今すぐにでも断った方がいいぜ」


「なんでだ」


「グラバンはよくダンジョンをよく目当てに行くらしい。いわゆる特別依頼だ」


 特別依頼というのはダンジョンや国からの依頼などを指すみたいた。


「詳しくダンジョンについて聞かしたくれないか」


「もちろんだ。このダンジョンっていうのは大気中にある魔力が混ざり合い形を成して出来る迷宮だ。もしくは上位の魔物や魔人が敵を閉じ込めるための牢獄とも言われている。そしてこのダンジョンの特徴の一つとして脱出が肝になる。脱出する為には"転移の水晶"が必要になるんだ」


「転移魔法とか壁をぶち開けるのは無理なのか?」


「まず転移魔法で転移しようとすると魔力が妨害されて無理なんだ。そして壁に穴を開けようにもダンジョンはほとんどが地下か異空間だから無理だ」


「なるほど。つまりその転移の水晶を手に入れ無いと戻ることは無理なのか。だけどその水晶ってどこにあるんだ」


「運が良ければ箱の中にあったら敵が落としたりするからボスを倒さずに戻ることが可能なんだ」


 随分と優しいんだな。


「だけどそのグラバンと何の関係があるんだ」


「このグラバンは噂で雑魚をパーティに入れた最初は優しく協力的なふりをするんだが転移の水晶を手に入れたら後は見捨てて宝だけを持ち帰り自分たちだけ助かろうとするんだ。だから残った奴はボスを倒すしか無いんだ。転移の水晶はボスは必ずドロップするからな。」


「その水晶ってボス以外で何個ぐらいドロップするんだ」


「一つだけだ。つまりダンジョンには2つしかないから必然的にボスを倒すしか無い状況に落ちいるんだ」


「それは悪趣味な野郎だな」


「だろ。だから兄ちゃん絶対にグラバンの誘いは断った方がいいぜ」


「なるほどな。凄い助かったよ。ありがとな」


「こっちこそありがとよ」


 金貨3枚を大事そうに男は握っていた。 

 そして僕は店を出て宿に戻った。


 僕はベットの上で足を組み瞑想をしている。

  

 僕が何でいつも瞑想をしているかって。簡単な話しだ。

 まず僕は寝なくても良い体なのだ。

 人間に必要な食事や睡眠は必要無い。ある意味一つの娯楽のような物なのだ。


 そして瞑想をしている時僕はいつも何をしているのか。瞑想をしているのはそうなのだがただ目を閉じているのではなく色んな物を見ているのだ。

 僕は普段目の前にある光景(360度全方角)にプラスして3670億の場所の様子を見つつ行動している。例えば宇宙や人間の様子、地獄、冥界だったり様々だ。

 そんなの無理だと思うだろだけど指揮者が右手と左手違う動きを出来るようにイメージしたら出来たのだ。たまにだかアニメも観ながらの時もある。

 だけど、目の前の事だけを見とけば良いじゃ無いかと思うだろう。

 そうはいかないのだ。


 例えば宇宙に漂う石がそのまんまだと頻繁には無いが3割ぐらいの確率で星にぶつかる可能性があるから軌道を変えたりする。

 さらにどっかの星でなんか突然化け物が現れたりしてヤバいってなるパターンあるでしょ。そういう時は僕がそいつを倒せそうなぐらいの力を与えてやっつけるっていうのをしてるんだ。僕が倒せば良いって思うでしょ。だけどなるべく干渉しないように決めているんだ。何か色々面倒くさいから。

 というかこれをしている時点で干渉してるか。


 まっ、そういうのをみる為に夜は集中しやすいから瞑想してるんだ。だから夜に瞑想した時は5009兆くらいだね。


 そんなの脳焼き切れると思ったでしょ。

 脳がなくても大丈夫だし脳を鍛えるトレーニングもしたからね。


        《コレがいわゆる脳筋だ!!》


 あんま面白んないなby S.D


 うるさいっ!!


 ヴァニタスの今言った言葉は笑点というより焼天だなwww

 えっ、待って上手過ぎやんな自分。座布団一枚。by S.D


 ちょっと邪魔が入ったけど僕が人間でないっていうのは分かったと思う。僕についてはまた番外編を作ってもらうからその時に紹介するよ。絶対に書けよラート!!


 出来たらやっとくby S.D


 何やかんやあって翌日、、、


 僕は言ってた通り僕は時間内に指定された場所へと行った。

 行く理由はダンジョンとグラバン達にキゥおうみがあるからだ。


「おっ、兄貴来てくれたんですね」


「当たり前だ」


 グラバンを含め人数は10人明らかに多い。


「今回の依頼はダンジョンっていうところに行くんですけどこのダンジョンに行くにはある建造物に行き魔法陣を発動させる形なのでそれまでは安心してください。それにダンジョンに入っても転移の水晶が見つかり次第お持ちになって貰うので」


「僕は何をしたら良いんだ」


「何もせずただいてくれれば良いです」


 普通に考えておかしいだろ。何もしなくて良いなら僕要らないよね。


「りょうかいです」


 それから僕はただ歩き続けその魔法陣がある建物に着いた。

 正直言ってつまらない。


「よしっ、今からダンジョンに潜りに行くぞ準備は良いか!!」


「おおっ!!!」


 男達が声を揃えて言う。


 ちなみにグラバン以外の奴らに着いて説明するとC+が3人Cランクが5人だ。

 魔法使いは3人、回復術師が1人いるらしい残りは戦士だ。


 グラバンが魔力を注ぎ込むと魔法陣が発動してダンジョンへと転移した。


「ひとまず転移は出来たな。魔物がすぐにやって来るかもしれないから気をつけろ」


 グラバン達は陣を組み魔物を刈り続けた。

 意外に連携は取れている。

 変な企みをしなければなのあるパーティーになっていただろうに。

 ちなみにだが僕は近づいてきた魔物は僕に対する敵対意欲を無くさせ他の奴らに戦わすようにした。

 ちょっとした意地悪だ。


「グラバンさん転移の水晶ゲットしました」


「でかしたぞポーク」


 そしてその水晶はグラバンの懐に入っていった。


「あの、それは転移の水晶ですよね」


「あっこれは俺が預かっておきます」


 矛盾。


「その方が安心ですねーー」《棒読み》


 そして重厚感のある扉の前に来た。


「よしっ、行くぞ。。。それじゃあお先にどうぞ」


 そうグラバンは扉を閉めた。

 そして、僕は見事にボスの部屋に入室した。


「さて、ひとまずこのボスを倒すか」


 目の前に居るのは10mぐらいの大きさしたゴーレムだ。

 ランクでいえばBランクだろう。

 こいつは「ロックゴーレム」という名前らしい。

 魔法などの攻撃は威力が無ければただ魔力を消費するだけであり物理攻撃でも剣などは硬すぎて折れてしまうから無意味だ。

 さらに体を壊しても核といううゴーレムの原動となる部分を破壊しないといつまで経っても復活するらしい。ゆか


「通りでアイツらが戦わずに逃げるだけだ。だけど、何のために僕を死なすのかが分からないな、後で聞こう」


 そう言っているとゴーレムの拳が右からものすごい勢いでやってきたのだ。

 しかしその拳を最も簡単に人差し指で対処したのだ。


「さっさと片付けるか」

 

 ヴァニタスは手から直径5cmの赤い球を頭に目掛けて放ち見事に粉砕された。

 しかしながらその粉砕された頭はみるみるくっ付き合って復元したのだ。


「やっぱり元通りになるんだ」


 すると、床や壁にある岩がくっ付きあって形をなして「ミニロックゴーレム」が出来たのだ。


「ミニバージョンもあるのか」


 合計5体のミニゴーレムは僕に飛びかかって来た。

 小さいとはいえその威力は本体には劣らない。

 だが、そんなのは僕からしたら問題ない。


 ヴァニタスは目にも止まらぬ速さで否、周りの速度が遅くなったかのように5体のゴーレムに触れた。

 そしてミニゴーレムは崩壊したのだ。

 残ったのはくずだけだった。

 ミニゴーレムには角が無いため復活することはなかった。

 仮に核があったとしても核もろとも崩壊していただろう。


「さて残りは親玉だけだな」


 一方その頃グラバン達はボスの部屋から離れお宝を集めていた。


「これを売れば俺たちは大金持ちだ」


「入るものは全て詰めろ!!」


 グラバンはそう言い放ち自分が金貨に包まれた生活を送る事を妄想している。

 しかしそれは単なる妄想で留まる運命だった。


「よしっ、これくらいあれば十分だ。さっさと転移して帰るぞ」


「にしてもあのEランクの冒険者残念ですね。こんなにもお宝があるのに、今ごろあの世で憎んでいますよ」


「無駄話は良い。こうやって初心者狩りをして快感を味わうのが俺の趣味なんだから」


「親分も良い趣味してますね」


「ホントいい趣味してるよ」


 グラバン達は目の前に一瞬でナイフでも現れたかのように焦り驚き周りを見渡した。


「上だよ上」


 グラバン達はその言葉を聞き上を向いた。

 そこにいたのはまるで重力が反転したかのように天井に足を着くヴァニタスだった。


「なぜお前がいる!!ま、まさかボスを倒したのか!?」


 半信半疑で言うグラバン。


「ボスは倒してないよ」


「こっそりと部屋から抜け出したか。Eランクのお前が勝てるわけも無い」


「とりあえず聞きたいんだけど君たちは何で僕を殺そうとしたの??」


「そんなの決まってるだろ俺そんなの決まってるだろ俺はな人を殺すのが趣味なんだ。魔物なんかよりずっと気分んが良い」


「だけど直接は殺さないんだね、やっぱり自分の手でするのは怖いのかな」


 ヴァニタスは煽るように言う。


「だったら殺してやるよ」


 煽りに乗ってしまう雑魚タイプだな。


「兄貴こんな雑魚は俺がやってやりますよ」


「お前は引っ込んでろ俺が殺さなきゃ気がすまねぇ」


 グラバンの怒りはオーバーヒートしていた。


「お前のような雑魚など一瞬で片付けてやる」


 そう言うとグラバンは剣を両手で構えた。


「死ね!!雑魚が」


 グラバンは腐ってもB−なのかおよそ7mもある高さをスキル『跳躍』により一気に距離詰めた。

 しかし、ヴァニタスは地から足を離し一瞬にしてグラバンの顔面の一寸まで手を近づけてそのまま地面に殴りつけた。

 グラバンの頭は血まみれになっていた。しかし、死んではなかった。

 

「ほ、本当にあれがEランクかよ」


 怯えながらも男達は魔法を放つがまったくもって意味はなかった。


「さっさと水晶で逃げれば良いのに」


 ヴァニタスが言う。

 その言葉になぜヴァニタスがそのようなことを言ったかを考える間もなく一人の男が水晶に魔力を込める。

 そうすると水晶は水色の光を放xった。

 ヴァニタスは転移しなかった。

 半死状態のグラバンと9名の子分が転移したのは地上でハンクボスの部屋の中だった。


「な、何でボスの部屋なんだよ」


 目の前にはロックゴーレムが立っていた。

 それもそのはずヴァニタスは転移の水晶の転移効果を切断してボスの部屋の中にテレポートするようにしていたからだ。


「くそがっ」


 また自分らが放つ魔法は低レベルでは無かったはずだ。

 しかしBランクのダンジョンの"ボス"ともなると話は別だ。

 完全なる物質で出来た魔物相手に効果はなく無惨にも人間10名は殺されたのだ。

 胴体が無く頭と足があるだけの人間、眼球が頭からはみ出ている人間。


 ボスの部屋の中に響く足音、それはヴァニタスの足音だった。

 そして無惨な姿になった肉体を集めた。

 

「予想通りの結果だ」


 ヴァニタスは指を擦り合わせて指を鳴らすと倒したミニゴーレムが元の姿になったのだ。

 少し気に入った魔物だから復活させたのだ。


 そしてヴァニタスは懐から酒の入った瓶を取り出した。

 それはアルコール度数が97.6%のお酒だ。

 瓶の蓋を開けて集まっている肉体の上にエグロパッシャをかけた、中の酒が尽きるまで、、、





           《余談》・・・「なんでも解析」


 なんでも解析って2通りの調べかたがあるんですが一つ目が"検索型"そして二つ目が"鑑定”らしいです。


 検索型・・・文字を打ち込むと世界にある時点や自分の記憶などから答えを出すことが出来る。


 鑑定型・・・対象物を視界に入れるとその情報がわかる。


 なんか全知の人とかがそう言う答えを教えてくれてるんではなく単純にヴァニタスの能力で分かるらしいのでヴァニタスが作ったAI(chat gpt)みたいに思ってください。

 

書くことがないというのを書いとく。

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