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白馬の背中に跨がるのは  作者: 白百合三咲
6/7

亡き兄との再会

少女はお墓参りに来たが足を挫いたそうだ。

よく見ると片足を引きずっている。

栞は少女を家まで送って行くことにした。

道中少女はずっと栞の背にしがみついている。

「お墓参りってお婆ちゃんか誰か?」

栞が尋ねるが少女は答えない。

「そっち、右の道」

少女は突然道案内を始める。栞は右の道を行く。舗装はされているが山道だ。

「次は左、」

栞は左の道行く。

「後は一本道だからまっすぐね。」

道はだんだん山奥に入っていく。彼女は本当にこんな山の中に家があるのだろうか?

「本当にこの道であってるのか?」

少女に尋ねるもまたしても返事はない。

「まっすぐ まっすぐ」

栞はどんどんと山奥に入っていく。

自分はどこに連れて行かれるのか不安になってきた時だ。


ひひーん!!


突然ジャンヌが急停止する。

「どうした?!」

目の前は崖だった。このままいけば落下していただろう。

「崖じゃないか?!本当にこの道で」

栞が振り替えるが背後には誰もいない。


「きゃっ!!」


突然栞は何者かに引っ張られ落馬する。そのまま崖から突き落とされるが辛うじて岩場に捕まる。ジャンヌが口で栞の袖を引っ張るが力が入らず引き上げられない。

「ジャンヌ、大丈夫だ。」

栞は岩場に足をかけ登ろとするが

「きゃっ!!」

足を踏み外した瞬間手が離れる。落下しそうになった瞬間


「栞捕まれ!!」


何者かが栞の腕を掴む。栞は顔を挙げる。

「兄さん?!」

崖の上では死んだはずの兄が栞の手を取り引き上げようとしていた。

「栞、頑張れ。」

栞は兄に手を引かれながら崖を登っていく。

「栞、もう少しだ。」

兄の助けもあり何とか登りきる。

「栞、よくやった。」

「兄さん、ありがとう。でもどうしてここに?」

栞は顔を上げる。

「兄さん??」

そこには誰もいなかった。その代わり先ほど栞が落ちかけた崖には小石がつまれていた。


「あーあ、もう少しだったのに。」


どこからか少女の声が聞こえてきた。

「帰ろう!!ジャンヌ。」

栞はジャンヌに乗ると早急にその場を後にする。





 翌日栞は学校の図書館で昨日の少女のことを調べていた。地元の歴史や古い新聞などを見たが彼女に関する有力な情報は得られなかった。

「栞さん。」

「麻友子さん。」 

麻友子がやって来た。 

「中庭にいないから心配して探しに来たわ。」

「あの後、大丈夫だったか?」

「大丈夫じゃないわ。婆やからこっぴどく叱られて2週間の外出禁止よ。でもどうしたの?調べ物なんかして。」

「実は。」

昨日の出来事を麻友子に話す。

「わたくし婆やから聞いたことあるわ。」

 麻友子の話によると日露戦争の頃1人の若者が出征した。彼の恋人はここの女学生だったという。若者は戦地で帰らぬ人になり、残された恋人は後を追うように崖から身を投げたという。

「彼女は僕を戦死した恋人と勘違いしたのか。」

 


 その日の放課後麻友子を連れ兄のお墓に手を合わせる。

「ありがとう。兄さん。」

麻友子を送った後家路に向かう栞。しかし彼女は近道を通ろうとはしなかった、二度とあの道を通ることはないだろう。

都市伝説のオマージュを入れてみました。

現代ならカーナビってパターンもありますね。


ラストエピローグがあるのでもう暫くお付き合い下さい。

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