プロローグ
昨今、異世界転生や転移などを題材とした小説や漫画が流行っている。その多くは現代でうだつの上がらない高校生や無職の男が異世界へ行き、最強の能力をもらって成功を収めつつハーレムを築くという話である。
だが、これには読者の多くも疑問があると思う。何故、何の経験もない無職が豊富な知識を持っているのか。何故、現代日本人なのに簡単に人殺しや動物の死骸、死体や戦いなどに慣れられるのか。何故、主人公以外の登場人物は阿保なのか。何故、生物的に非力である女性が多く戦闘にいるのか。何故、中世設定の世界で領地の末端の末端まで統治が届くのか。軽く考えただけでも数多くの疑問が出てくる。これが流行るのだから人間とは、いや日本という国は面白い。
おっと。申し忘れていた。私はこの地球を観察するものである。この地球は私が作り生物というものを作った。その後はすることも無いので生物の発展の様子、最近では人間の発展の様子を観察していたのだ。人間は期待以上に発展を遂げ、なかなかに私を楽しませてくれるようになった。先程言った異世界転生や転移の小説もその一つだ。
なに、私が地球や世界を作ったなど嘘であると言うのか。ある数学学者が神は存在しないと言っていた?あるのは数字だけ?
確かに数字で解明出来るかもしれない。しかし、そこにその物質があったということの必然性は証明できない。その偶然を作ったのが私だ。
まあ、私も自分が神だとは言わない。というか、自分が何だかわかっていない。地球を作るときにも自分の意思ではなく定められたかのように勝手に作っていたのだ。生物を作った時もそうだ。そして、自分の姿が認識できない。思念体のようなものなのだろうか。私は最近よくこのことを考える。今の考えは私はプログラミングか何かで人類のような知識がある何かが私を作り宇宙を作ったのだと考えている。
しかし、先程の思考中に分かったことがある。私はまだ能動的に何かをしていない。もしかすると何かできるのではないか。異世界というものを作れるのではないか。生物をもっと意図的に作れるのではないか。
よし、試しに異世界をリアル風に作ってみて、ある程度の力を高校生に与えてクラス転移させてみよう。山奥とかに転移させて、街にたどり着けたらある程度安全に生きれるように設定してと。ある程度、知識がありそうな奴らを転移させよう。
小説みたいになるかなあ。楽しみだなあ。