アレはフィクションですから
「実はこの前友達5人と熱海に旅行に行ったんだよ。うん、ケイゴとか、リツコとかと。そしたら宿泊先の旅館内で人が死んだんだよ。いやーびっくりしたね。どっかの会社の社長さんが階段から落ちたらしくて、頭を強打して、死んだとかなんとか。ほんで俺は野次馬根性で死体とか現場とか見てたんだけど、なんか髭のおっさんが、探偵です、とか言って死体を検死?っていうのかな。なんか調べ始めたんだよ。そしたらそのおっさんの近くを眼鏡をかけたガキがチョロチョロしだしたんだ。そして髭のおっさんに拳骨喰らいながらも、あれれーって言いながら、死体の脇に落ちていた腕時計を発見しやがったんだよ。その時はびっくりしたね、あれ?俺の時計じゃね?って思ったからね。その時気付いたんだけど、温泉に入ったあと腕時計付けた記憶が無いんだよ。一応脱衣所を調べてみたら見つからなくて焦ったね。でもあの時計結構気に入ってて高かったから、おっさんに、ごめんそれ俺の時計、返してって言ったら、案の定犯人扱いだよ。もうおっさんは俺の事完全に犯人だと思って、事情聴取の嵐だよ。いや、俺やってないのになんか俺がやったの?って気分になってきて、ホント困ってたんだよ。眼鏡のガキも一緒になって、遠まわしに俺の事、聞いてくるし、ホント舐めんなクソガキって思ったわ。そうこうしているうちに静岡県警のテンパのおっさんがやってきたんだよ。なんか髭のおっさんと気さくに話しているし、髭のおっさんは俺の方ちらちら見てテンパの刑事になんか言ってるし。もうやめろって。絶対俺疑われてるよね。まあ結局最後まで髭のおっさんはお前が犯人だろ、っとか言っていたけど証拠なかったし、警察の調べでは結局事故ってことになったから、俺はここでこうしてお前にこの事を言ってるんだけど、いやー、ホントめんどくさかったわ。」
「ふーん、興味深い話だね。ところでその髭の探偵さんは何て名前だったの?」
「えーと、なんやったけ。・・・・・・あ、山口とか言っていたわ。」
「興味冷めたわ。」
「え、なんで?」
私が、コレを題材にするとこうなる。
そういう事を伝えたかったのです。
間違ってきた人ごめんなさい。