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アフターストーリー 前編

閲覧いただき、ありがとうございます。

本編後のアフターストーリーです。

数年後。

アルベール事務所は巷では有名な探偵事務所になっていた。


数々の事件を夫婦でこなし、迷宮入りと呼ばれた事件も難なく解決していく。


そう世間では噂されていた。


「リアムさん!おはようございます!そろそろ起きないと事務所に遅刻しますよ!」


オリビアは朝から元気よく、リアムを起こす。リアムは眠そうに上体を起こした。


「おはよう、オリビア。起こしてくれて、ありがとう。二度寝をしてしまったよ」


「寝坊助なリアムさんも素敵です!さぁさぁ、今日のご飯はハムエッグトーストですよ」


リアムは朝から元気なオリビアに苦笑いしながらも、身支度を整える。



事務所に着くと、セシルとクロエが待っていた。


「あれ、クロエ?それにセシルさんも!」


「オリビア!会いたかったよ」


クロエはオリビアに抱きつく。


「セシル、クロエさんと知り合いだったのか?」


「いや、初めてお会いしたよ。でも多分ここに来た目的は一緒じゃないかな」


リアムが首を傾げると、セシルは呆れたように溜息をついた。


「兄さん、今日は兄さん達の結婚記念日だろう?」


リアムとオリビアは顔を見合わせて、ハッとする。最近は事件に追われ、日付感覚もなくなってきていた。


「全く。そんなことだと思って、来た甲斐があったわ!ほら、これプレゼント!」


「ありがとう、クロエ…これ!」


箱の中には、ベビー用品が詰まっていた。

クロエは優しく微笑む。


「あと数ヶ月で生まれるんでしょう?元気な子を産んでね」


オリビアは顔を綻ばせ、お腹を優しく撫でた。


「私からはこれを」


セシルはスズランの花束を差し出した。


「スズラン…綺麗。ありがとうございます」


「いえ…ご結婚そしてご懐妊おめでとうございます」


幸せそうに微笑むオリビアを見て、セシルは何故か涙が溢れた。


「あれ…何ででしょうか…すみません」


「やだ、セシルさんったら…って私まで」


オリビアもポロポロと涙を零す。

オリビアとセシルは慌てて涙を拭った。

そんな2人を見て、クロエが優しく微笑んだ。


「スズランってどこかの国では花嫁に渡すものなんですよね。確か花言葉は再び幸せが訪れる、とか」


「セシルは昔から花に詳しかったからなぁ…」


「兄さんが疎すぎるんです。いつかオリビア様に愛想を尽かされますよ」


リアムはバツの悪い顔をして、紅茶の準備をしに、台所へ向かった。

オリビアは、そんなリアムの様子を見て、笑った。


3人で話していると、クロエの電話に着信が入り、セシルとオリビアの2人きりになった。


「オリビア様」


「様はやめましょう?私達もう家族ですから」


「そうですね…姉さんは今幸せですか?」


セシルは改まってオリビアに尋ねる。


「ええ、幸せですよ。大好きな人の助手になれて、そして夫婦になれて…周りにはたくさんの優しい人達に恵まれて…」


「それは良かったです…本当に」


2人は、また泣きそうな顔で微笑んだ。


暫くして、リアムが紅茶のポットを片手に戻ってきた。


「お待たせ。今日はカモミールティーにしたよ」


リアムが紅茶を淹れて、差し出す。

オリビアは嬉しそうに紅茶を口にする。


「オリビア、体調は大丈夫か?」


「もちろん!大丈夫ですよ!あっ、そういえば、この間…」


リアムとオリビアの他愛もない話を聞いて、セシルは優しく微笑んだのだった。


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