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豪華寝台列車殺人事件 第4章1節

投稿間隔が空き、申し訳ございません。

閲覧いただきありがとうございます。

アルベール本社。

セシルは1人、悩んでいた。


つい先日、オリビアからようやく事件に携われるようになったと喜びのメールが来た。

それは、おそらくリデル家殺人事件のストーリーが始まったのだろう。


前世のオリビアが読んでいたのは、このシリーズが最期だった。次の最終章である、事件に関して、オリビアは全く知らないのだ。


前世のセシルは、その事件を覚えていた。

覚えていたからこそ、今の苦悩があるのだ。

以前、転生を確信した時に書いた事件簿のリストをセシルは捲る。


『豪華寝台列車殺人事件』


隣国に行く用事の出来た主人公のリアムは、豪華寝台列車メモワール号に乗車する。

しかし、そこで巻き込まれる殺人事件。

1人、また1人と犠牲者が増えていく中で、乗客は口々に1人の謎の女の影を目にしたと告げる。そして、ようやくリアムはその女の正体を突き止めるのだ。


そこにオリビア・ワトソンという人物が登場していたのだ。それはヒロイン役でもモブ役でもなかった。


あらすじの下に赤く書かれた文字をなぞる。

これは本当に起こるのだろうか?


『犯人は、オリビア・ワトソン』


セシルは、この事実をどうすべきかを悩んでいた。しかし、解決策は出ず、おそらくリデル家殺人事件が解決するであろう頃合いになってしまった。


セシルが何度も同じページを眺めていると、一本の電話が掛かってきた。


「はい。セシル・アルベールです」


「セシル、リアムだ。大変なんだ」


リアムのただならぬ声に、セシルも思わず、焦ってしまう。


「どうしたの?兄さん」


「オリビアが居なくなったんだ」


その言葉を聞いて、セシルは弾かれたように立ち上がり、上着を着て、急いでアルベール探偵事務所に向かうのだった。


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