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そして異世界へ

 暗闇にいる。


 いや、いるのだろうと思ったの方が正しい表現かもしれない。それは辺り一面真っ暗だからだ。


 夜とかトンネルの中とかのレベルではない。一点の光どころか自分の体の一部も目で確認ができない程の暗闇だ。


 これほどの暗闇があったかと俺の人生で思い出すと、あの出来事の記録を塗り替えるであろうと思うほどの暗闇だ。


 今まで暗闇王者に君臨していたあの出来事を思い出すと、いつまで経ってもなんとも言えない気持ちになる。


 あれは小学生の頃の出来事だ。確かタケルという名前だったと思うが、友達の家でかくれんぼをしていた俺たちは、敷地内ならどこでも隠れて良いというルールを作って遊んでいたんだ。


 今考えると結構裕福な家だったのだろう。敷地も広くて倉庫や納屋などが庭や裏に建っていた。家も広く、使っていない和室や客間など、子供の俺たちはいつものカーテンに隠れるという直ぐに見つけてくれと言わんばかりのかくれんぼではなく、色んな部屋にかくれて遊んでいた。


 親の寝室と言われていたところは、入ると怒られるんじゃないかと子供ながらに思っていたので扉を開けることもなかった。


 俺が隠れたのはクローゼットの中だった。下二段が引き出しのタンスになっているタイプの扉を開けて中に隠れた。中から扉を閉めるのに苦労したがなんとか上手く閉め、カチッと完全に閉まったことを知らせるマグネットの音と同時に周りは真っ暗になった。


 扉のほんの少しの隙間から入る光はあったが中を照らす程の光量はなかった。


 しばらくすると、部屋の扉が開く音がしたので、俺は更に息を潜めた。


 かくれんぼの鬼が部屋に入ってきて隠れている者を探しているのだろうと思った俺は、ゴソゴソとする音に耳を傾けながら静かに息をする。


 足音が部屋の中を歩いている音が聞こえ、クローゼットがいつ開けられるのだろうかとドキドキしながら隠れていたが、そのドキドキは違うドキドキに変わった。


 女の子の声が聞こえてきたのだ。


 そう、俺が隠れていたのは、かくれんぼをしている友達のお姉ちゃんの部屋だったのだ。


 何年生かは知らなかったが中学生くらいのお姉ちゃんがいるのは聞いていた。


 だが、小学生の俺達が夢中で遊ぶ時にそんなことなど頭の片隅にもなかった。ただ、隠れる場所を必死で探して見つからないように隠れることしか頭にない。


 お姉ちゃんだろうと妹だろうと、かくれんぼをする時に隠れる場所に遠慮なんかしないのが小学生の無邪気なところだろう。


 例えば、休み時間に教室で野球みたいな遊びをしてて、ボールの代わりに丸めた体操服が花瓶に当たって落ちて割れた時に唖然とする。


 よく考えたらわかることでも、子供は目の前の遊びのことしか考えていないようなものだ。


 友達のお姉ちゃんの声しか聞こえず、会話をしているような感じだったので、俺は誰かと電話をしているのだなと思った。


 待ち合わせの時間と場所の確認をしながら、誰かと誰かが上手くいきそうとか、付き合っているとかの類の内容の声が聞こえたが、小学生の俺に興味があるわけもなく、頭には入ってこなかった。


 じつは、頭に入ってこなかった理由はそれだけではなかった。もちろん、隠れている後ろめたさもあり、その場所が友達のお姉ちゃんの部屋のクローゼットの中なんだから、電話の内容などとても覚える余裕などあるはずもないのだが。


 「今着替えてるから……」


 一番最初に聞こえてきた話声が脳裏に焼き付いて、それ以降の内容は耳に入ってきても頭に入ってこなかったのだ。


 小学生ながらも中学生の女子の着替えを部屋のクローゼットに隠れて覗いていた、なんてことがバレたら大事件になるのではないかと思っていたからだ。


 バレたらいけない、リアルかくれんぼになったと思った俺は息を殺すために息を止めた。それが逆効果で息切れした時の反動の息継ぎでバレやしないかと冷や冷やした。


 運が良かったのか、電話に夢中で俺の息遣いの音も聞こえないようだった。それでも静かに息を潜めていたが心臓のバクバクする音が聞こえやしないかと心配だった。


 第一、着替えているということは、このクローゼットの中から服を取り出すのではないかということに気が付いた時はかなり焦りを感じた。


 自分の状況を瞬時に判断するということは、なかなか難しいということをこの時体験した。


 経験値の低い頭で必死に考えた。


 即座に謝りながら出ていくべきか。


 クローゼットを開けた瞬間に顔を隠して、覗いていませんアピールか。


 寝たふりか。


 やはり、バレなければ何事もなかったように明日からも過ごせるので、謝りながらでも出ていく選択を無くした。


 開けられた時に顔を隠すのも考えたが、まるで見えていたのを見ていませんアピールもおかしい、俺は無罪だ、だって見てないもん、ということで顔も隠さないことにした。


 寝たふりも、かくれんぼをしてて寝てましたも、起こされた演技が上手くできる自信がなかったので止めることにした。


 こんなことを考えている間に、クローゼットを開けられたらどうすればよいのだろうか。


 素直に部屋に勝手に入ったことを謝れば許してくれるのだろうか?しかし、開けた時に友達のお姉ちゃんが下着姿だったら俺は変態扱いされるのだろうかとか考えていた。


 考えていたというより、自分でどうにもできず半分泣きそうになっていた。


 そんな時、天からの救いか、地獄からの使者か神のみぞ知るような出来事が起こった。


 「ウタルー、どこだー」


 かくれんぼの鬼である友達の声がしたのだ。


 名指しで俺を探すあたり、他の友達は既に見つかっているのだろう。随分このクローゼットの中に隠れていたのかもしれない。そう思うとなんだか息苦しくも感じるのは気のせいだろうか。


 友達のお姉ちゃんの喋る声をかき消して聞こえるくらいだから、随分大きな声なのだろう。


 「ここかー?」


 という声と共に友達のお姉ちゃんの悲鳴と思われる叫び声が部屋に響き渡たった。


 鬼がこの部屋の扉を開けたのだということは見なくても悲鳴で予測できた。


 「おー!タケルの姉ちゃんのオッパイ見っけー」


 俺は鬼になりたかった。


 ここで言う鬼はかくれんぼの鬼でも、怒り狂う鬼でもない、今日のかくれんぼの鬼をしている奴になりたいという意味だ。


 そういえばアイツの名前、なんて言ったっけ?


 その後、友達のお姉ちゃんが鬼を追いかけるかのように二人の足音が遠のいて行く気がしたので、俺は意を決してクローゼットの外に出た。


 部屋には脱ぎ捨てられたセーラー服がベッドの上に無造作に置かれていた。全ての想像が正しかったと確信しながら急いで部屋を出て、トイレと思われる扉を開けて中に隠れた。


 その後、間もなくかくれんぼの鬼に見つかってホッとした自分がいた。


 「ウタルかくれるの上手いな。どこにかくれていたんだよ」


 「そうかぁ?へへへ」


 苦笑いをしながら俺はこいつがこなかったら今どうなっていたのだろうかと考えたが、笑うしかなかった。


 「それよりタケルの姉ちゃん、オッパイでけぇんだぜ」


 「へへへ」


 なんと返事すればよいかもわからず俺はその日、帰るまで苦笑いしかできなかった気がする。


 小学生の時は女子なんて男の遊びの敵みたいな存在に思っていたから、胸とかお尻とか興味があるはずなかった。


 それでも、裸を見ると言うことはイケナイコトということ位はなんとなく思っていた。


 今日の友達のお姉ちゃんのように怒って追いかけるならまだしも、泣かれたりしたら男子はどうしてよいものかわからないのだ。それくらい、女子は泣き虫で困る程度に思っていた。


 しかし、あの時俺も鬼の子のように同じノリで、友達のお姉ちゃんのオッパイ見てましたって言ってたらどうなっていたのだろうか?


 二人でお姉ちゃんに追いかけられて、心にやましさがなくその後を過ごせていたのだろうか。


 いや、お姉ちゃんが友達を追いかけるという結果を見たからそんなことを思えるのであって、実際に小学生であろうと二人に着替えを見られたとあっては泣き出していたかもしれない。


 友達のお姉ちゃんであっても、中学生の女子が目の前で泣きだしたらどうすることもできないだろうし、その後も友達の家で遊べる雰囲気じゃなかったら他の友達にも白い目で見られ、次の日にクラスにその噂が広がったら変態扱いされてしまうだろう。


 小学生は変態とか絶好のおちょくるエサになる単語であるから、その後の小学校生活も奈落の底に落ちていたかもしれない。そう考えるとあの時の選択はベストだったと思うべきか。


 だが、あの鬼の子の性格であったらクラスで変態とか呼ばれても跳ね返すくらいの技量はあったかもしれない。逆に羨ましいだろうとおませな感覚で一目置かれる存在に上り詰めてたかもしれないな。次の日以降も、変態とかの話題がでなかったことを思うと、友達のお姉ちゃんのオッパイを見たことは噂にはならなかったのだろう。実際、生オッパイではなくて下着姿でオッパイの膨らみが確認できた程度だと思うが。いや、思いたいが。


 それより、さっきから変態という単語を思い出す度になにか胸に残るような不思議な感覚がしてならない。


 違和感とはまた違う、どちらかと言うと親近感のような感じだが、変態という単語に親近感は単なる正真正銘の変態ではないのではないかと思ってしまう。それにちょっと息苦しい。


 俺自身が変態なのかなと思ったことがあるのは中学生の頃だった。


 無事に思春期を迎えて、小学生の時のような遊びの敵として見るのではなく、完全に性の対象として女子を見ていた。


 夏服になると少なからず胸の膨らみが気になることもしばしば。というより頻繁に。というか常時。


 制服から薄っすらと見えるブラジャーのラインが気になりすぎて、授業が頭に入らない時もあるほどだった。これは男子のテストの順位を下げる為の女子によるテロではないかと本気で悩むほどであった。


 こんなことを本気で思うあたりが変態の一部なのではないかと悩んだ時期もあった。


 夏服よりもさらに身体にフィットした服と言えば夏の体操服だ。


 当然、体育の時間は男子と女子は別々の場所で行われていたのだが、体育の時間の前後の移動などで見かけた時は目のやり場に困っていたほどだ。


 目のやり場に困るというのは普通、見てはいけないものを見ないように目を背けるという意味だと思うが、俺の場合は誰のどこを見るかに困るという意味だった。


 女子も恐らく俺の視線に気づいていた奴もいるだろう。


 「月野、また私のこと見てる」


 とか


 「ちょっとアイツまたアンタのこと見てるわよ」


 「アタシじゃなくてアンタじゃないの?いやぁねぇ


 とか言ってただろうか」


 ただの変態野郎じゃないか。しかし、この時は中学生男子のほとんどが俺と同じ感覚だったなんて微塵も思っていなかった。


 むしろ、こんなに女子の事を性的に見ているのは俺くらいだろう、俺は変態なんだ。だから仕方ないんだ。と半ば呆れて諦めていた。


 一番のイベントと言えば体育祭の練習だった。


 本番ではない、練習だ。


 何故練習が一番のイベントかというと、普通男女は別々で行うのだが、時に男女の競技などの練習や本番に合わせた進行状況の確認などで合同で練習をする時がある。


 こんなにも堂々と体操服の女子を見ることができるなんて、俺は永遠に体育祭の本番など来なければ良いのにと真剣に思っていた。三年間思っていた。


 一、二年生の時は年上のお姉さんの発育した体操着姿、三年生になると同級生の発育した体操着姿に興奮を隠せなかった。


 体操やダンスなど激しい動きや、大変な体勢で行ったりする種目など、何とも言えない状況で俺は一人で本気で悩むこともあった。


 一般中学生は、女子の発育と言えば胸のことしか頭にないだろうが、俺はオシリの発育にも一目置いていた。胸程の個人差は少ないが、それでも発育の個人差は見てて満足感を感じるものだった。それを感じることじたいがやっぱり変態なのではないかと自問自答もしていた。解決は変態ということで落ち着いたが。


 同級生の男子同士で女子の性的な話題になることもあった。だが俺はそんなときでも自分の女子に対する思いというか性的目線で見ている事実を言うことはできなかった。


 それは同級生が女子にたいする性的分析が未熟で俺の分析の足元にも及ばないレベルだったので、あえて同級生のレベルに俺が下りて行って話すまでもないと思ったからだ。


 それに、やっぱりこれは小学生の時から進歩してないのだが、性的な部分を本音で誰かに語るのにかなりの躊躇があるからだろう。


 心を開いて同級生の男子に、女子の胸とオシリの発育について議論をしないかと言ったところで、殆ど、もしくは全員がついてこれないだろう。


 胸はエロ。巨乳はエロ。中学生ならばその程度の知識と認識なのだから当たり前なのだろうが、美的感覚で女子を見るというのは説明しても即却下されて終わりだろう。


 その後、性的話題どころか俺は変態という男子にまでレッテルを貼られて、それが女子の耳に入り結局クラス全体から変態という称号を貰うハメになって終わりだろう。


 だから中学生の三年間も誰にも俺の変態的な思想は誰にも語らず、逆に同級生の性的話題にも参加は極力控えてきた。


 その中学生活で俺の性的欲求を支えてきた一つの出来事が、あの小学生の時にあったかくれんぼだ。


 俺は何度、いや何百度思い出しては後悔したことだろうか。


 何故、あの時飛び出して友達のお姉ちゃんの着替えを目に焼き付けなかったのだろうかと。


 もちろん、小学生の俺は女子の着替えなど面倒な事件位の認識で見たいとも思うはずがなかった。


 そりゃそうだろう。赤ん坊にミルクと札束を見せてどちらが欲しいかと問えばミルクに手を伸ばすに決まっている。


 小学生であったあの時の俺は、中学生のお姉さんの生着替えより、かくれんぼやお姉さん本人に見つからない事が最優先だったのだ。


 見つかるかもしれないというリスクを冒してまでクローゼットの扉を少し開けて覗くなどするはずもなかったのだ。


 今、タイムマシンがあったならあの日に戻ってその時の俺に、かくれんぼの鬼の子と一緒にタケルの姉ちゃんのオッパイ見っけと言えと言うだろう。


 そして目に焼き付けるのだ。


 今はその価値がわからなくてもいい。


 だが、己が中学生になった時に、今目の前の中学生の生着替えが役に立つことがあるだろうと言って、俺はタイムマシンに乗って現在へ帰って必死に目に焼き付けたシーンを思い出すだろう。


 やはり俺は変態だな。変態と自負しているが変態と誰かに呼ばれているような気がするのだが、気のせいだろうか。俺は今まで誰にも自分が変態であるということは言ってないからだ。昔の人はこういうのをムッツリと呼んでいたそうだ。ムッツリスケベ。だが俺はスケベではない。変態なのだ。だからムッツリ変態なのだが、変態にムッツリもオープンもないのではないか。オープンな変態。ただの変態だな。ムッツリな変態。地球にやさしい変態みたいで世の中に仮の姿で適応する宇宙人みたいで良いのではないかと、自分勝手に自己解決してみせる。


 それにしても息苦しいな。さっきよりさらに息苦しくなっているような気がするな。この息苦しさはなんだろう。


 俺はチーズが好きで特にピザのようなとろけているチーズが特に好きだった。


 ピザが好きすぎて自分で作れば安いのではないかと挑戦して食べていたほど好きだった。


 ある日、宅配ではなくピザを店頭に取りに来たら二枚目無料というキャンペーンをしていた時があって、欲張りな俺はピザのエルサイズを二枚、つまり一枚の値段で二枚を注文。それを二つした。合計四枚を二枚の値段で食べたことがあった。


 どんなに大好きなピザであっても、胃袋には限界というものがあって、最後まで美味しく食べるにはかなりの努力が必要だった。


 結局、最後まで食べきることはできず暫くチーズの匂いがダメになるほどだった。その時の苦しさは食べ過ぎで息が詰まるほどだった。


 


 最初の暗闇を感じて、かくれんぼのことを思い出してから昔のことを思い出してきたが、だんだん息苦しくなって大好きなピザのチーズの匂いまでしてきて、もしかしてこれが死ぬ前に見る走馬燈というやつなのか?


 苦しい、本当に窒息しそうだ。こんなに頭の中で想像しているのに苦しくて死にそうでチーズの匂いがするということは、やっぱり死ぬということなのか?死ぬから暗闇を感じたのか?あれは地獄ということなのか?


 窒息死。死の中でもしんどい方から数えた方が早いと言われている窒息死。


 どうせ死ぬなら俺は女性のオシリに顔を埋めて窒息したいと思っていたこともあるくいらい女性のオシリが好きなのだが、ただわけもわからず勝手に窒息して死ぬのだけは勘弁してもらいたい。例え大好きなピザのチーズの匂いがしていたとしてもだ。


 やっぱり変態という俺を呼ぶ声が聞こえる気がする。女性のオシリで窒息という感覚が変態と判断するのだろう。それは例えばの話であって自ら窒息を選ぶ人もいないだろうし、仮にいたとしてもそれは女性の方が自殺の共犯者になってしまうから、この俺の窒息案は即却下だ。だから俺を変態呼ばわりしても良いから窒息死だけは勘弁してくれ。いや女性のオシリなら話は別だが、その死に方は老後の楽しみに取っておくということで。頼む。マジで限界に苦しい。本当に死にそうだ。


 そうか、ピザのチーズが詰まって呼吸困難になって窒息しそうなのだ。誰か、助けてくれ


 誰か……誰か……。


 


 


 ドスン!という音とともに俺は窒息から逃れることができた。


 だが、脳に酸素が足りてないせいだろうか、いまいち状況が飲み込めないでいる。


 一つ言えることは、さっきまで目の前が真っ暗で地獄のような闇だったのが嘘のように目の前が天国に見えるということだ。


 どんなにあがいても黒しか見えなかった状態から、何かが見えただけでも天国にみえるかもしれないが、俺の目の前の状況は暗闇から帰還した者でなくても天国と思ってしまうだろう。


 不思議なのは逆さであること。目の前の景色が全て逆さに見えるのだ。


 その目の前に映っているのが裸の女性が二人、そのうちの一人は床に這いつくばって震えながら、いや怯えながらと言ってもよいような感じで俺の方を見ている。もう一人は立てって両手を俺に突き出してハアハアと息を荒げているようだった。


 一体どういう状況なのだろうと考えている時、女性の近くにあるテーブルから物が落ちた。俺から見れば天井に上がっていくように見えるが、女性たちの足元の方向に落ちて行ったので、これは俺が逆さまになっているのだろうということがなんとなく分かってきた。


 背中に痛みを感じてきて、これは俺があの両手を出している女性に突き飛ばされたのだということがなんとなくわかった。そして今の体勢も筋肉のバスターという漫画の技をかけられている方、つまりでんぐり返しの体勢だということがわかった。


 しかし、俺も裸でしかもびんびんだということに気付いたのは、飾ってあった鉄の仮面が上から俺の頭に降ってきたせいでさせられた気絶から覚めた後だった。


 


 俺の異世界転生最強物語は今のところ


 異世界転生びんびん物語で始まったところだった。


 いや、裸でびんびん状態で終わりなのかもしれない。


 


 


 


 

異世界編の執筆に意欲を出すために、今回の作品へのブックマーク、感想、評価などありましたらお願いします

異世界編への希望やキャラなどご意見も参考にさせてより良い作品作りを目指します

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