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ゲーマーの俺に課せられた「意識が切り替わるたび違うNPCに乗り移る」という試練  作者: 青空啓一
2章 とうとう帰れる日が近づいてきたかもしれない
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27話 神にならずに神に会う


「神に会いに行くってどういうこと?」


ルミナはちゃんと言葉を聞き取っても何の事か分かっていない。ただ波瑠には俺の意図が伝わったようだ。


「救世主を召喚したらしい神に直接謎をぶつけにいくってわけね。まあ、私たちと無関係なわけないからねー」


「そういうことだ。で、どうやって会いに行くかってことなんだが……」


「……そんな大金あるの?」


「それなんだよなあ……」


カラミティーオンラインでの神に会いに行く方法には神聖さのかけらもない。金を積めばそれでオーケー。その後、神の元へ転送され聖剣を始めとした強力な武器を受け取ることができる。


ちなみにその種類は数え切れないほど豊富で聖槍、聖弓、聖杖、聖斧などなど多彩な武器がある。ただどれが当たるかは完全にランダムであるため課金?者が続出した。俺は聖銃なるファンタジーらしからぬ二丁拳銃を手に入れるのに今の家数十戸ぐらいゲーム内の金を使った。


……しかし、今はそんな金一切ない。


「まあ、天使に憑依するの待てばいいんじゃない?」


波瑠のなんとも運任せな発案に俺は苦笑いした。とはいえ、それぐらいしか方法はないかもしれない。


「よく分からないけど巫女に会いに行くの?」


「え?どういうことだ、ルミナ?」


「神に会いに行くんでしょ?まさか実際に会えるわけじゃないんだから、巫女を通じて言葉を聞くんじゃないの?」


ま、私はやったことないけどと続けるルミナの言葉を聞き思い出した。確かにそういう設定…….、もとい人がいた。


巫女は神や天使の意識をこの世界につなげる力を持っている。その力を借りれば神や天使と繋がりを得られるかもしれない。


波瑠に視線を向ければ同じことを考えていたのか頷き返した。


「じゃ、巫女のところに行きますか」


なお、一切話についていけていなかった助手には見て見ぬふりをした。




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