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徒然枕物語 弐  作者: 緋和皐月
9/15

空模様

 ぱらぱらぱら……


 小さな足音は傘をも湿らす


 買ったばかりの この傘は


 私にしては珍しく


 暗い暗い緑色



 けろけろ けろけろろ


 居ないはずの 蛙の鳴き声


 何を 誰を 呼んでいるのか



 ぱらぱら ざああ


 だんだん駆け足 忙しい


 私はゆるりと空を見上げる



 土と植物が 混ざったような


 少し 不思議な雨の匂い



 ひんやり私の肌に触れ


 熱を奪って去る貴女



 ねぇ


 もう少し 一緒に居ようよ




 からりと晴れた空の下


 傘を閉じて私は笑う



 虹を描いた空の下


 水溜りを見て貴女も笑う




 綺麗な綺麗な青空は


 もう 泣いては居なかった


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