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徒然枕物語 弐  作者: 緋和皐月
8/15

夜と冬と雨

 明けない夜は無い


 終わらない冬は無い


 降り止まない雨は無い



 君はいつも そう言うね


 そう言って 僕を励ましてくれるんだ



 でもさ


 その 明けていない深夜の空間で


 その 終わっていない冬の世界で


 その 降り止んでいない雨の中で


 もし



 時が止まったら



 僕は 君は どうなるのかな



 明けてない夜に 終わらない冬に 止まない雨


 もし


 そこで この僕の命が


 ぷつん って事切れたら



 夜は明けないし


 雨は止まない


 冬は終わらなくて


 ずっと 1人かもしれない



 そうなったら



 僕は


 君は



 どうなるのかな


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