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徒然枕物語 弐  作者: 緋和皐月
7/15

赤い粒

 隣の席の気になるあの子


 後ろの端で眠るあの人


 ぷつんぷつんと消えていく



 上に居たこの優しい兄も


 横に佇む愉快な友も


 ぷつんぷつんと消えていく



 下にいた幼いその子も


 この世の理を知る爺も


 ぷつんぷつんと消えていく



 皆楽しげに消えていく



 ぷつんぷつん


 消えていく



 あの 黒くて暗い 穴の中



 ぷつんぷつん



 暗くて大きな あの穴へ



 ぷつんぷつん


 ぷつんぷつん



 紫の貴郎も消えていく


 緑の貴女も消えていく


 次に消えるの誰だろう



 ぷつんぷつん


 ぷつん




 あ





『ご馳走様でした』


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