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畢生
私の横に咲いていた
紅く艶めく あの花弁
風に恋して散ってった
私の上で笑ってた
明るく元気な あの葉っぱ
枝ごと折れて落ちてった
私の下で俯いた
小さな泣き虫 あの幼虫
気味が悪いと潰された
私の前で怒ってた
果敢で強い あの木の芽
大きな手に省かれた
私の後ろに眠ってた
甘く蕩ける あの果実
鳥につつかれ攫われた
何故どうして 次々と
こうも周囲が消えてゆく
嗚呼 分かった
そういうことか
今度は 私が消える番
私の横に咲いていた
紅く艶めく あの花弁
風に恋して散ってった
私の上で笑ってた
明るく元気な あの葉っぱ
枝ごと折れて落ちてった
私の下で俯いた
小さな泣き虫 あの幼虫
気味が悪いと潰された
私の前で怒ってた
果敢で強い あの木の芽
大きな手に省かれた
私の後ろに眠ってた
甘く蕩ける あの果実
鳥につつかれ攫われた
何故どうして 次々と
こうも周囲が消えてゆく
嗚呼 分かった
そういうことか
今度は 私が消える番
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