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徒然枕物語 弐  作者: 緋和皐月
14/15

逃避

 日々の仕事で重なる疲労


 気になる人の言葉のナイフ


 皆に囲まれ付いた傷


 数秒だけの甘い時間


 蕩けて壊れる熱い脳



 心も体もボロボロで

 今日こそ私は死ぬのだと

 思いながら 電車に乗った

 休日の午後



 気づけば此処は 知らぬ土地

 それでも気にせず ぼんやりと

 柔らかな光に癒されながら

 私は窓の外を眺める



 青い空に流れる雲は

 触れたら きっと消えてしまう


 山から続く川の水

 触れたら きっと少しぬるい


 川辺に生える花と草

 触れたら きっと散ってしまう


 草に埋もれた大きな石は

 触れたら きっと硬いんだ


 道を作らず踏まれぬ土は

 触れたら きっと柔らかい


 大きく木枝を揺らす風

 触れたら きっと冷たいの



 きっと


 きっと……



 ……きっと?




「触れる前から何故分かる」



 誰かが


 逃げてばかりの私を嘲笑(わら)った


 そんな 気がした

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