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三十首連歌『ラ・フランス狂想曲』

作者: 築志理聖

この作品は現代短歌の手法で書いてあります。

人間の矛盾や愚かさや空しさなどを斜めから突く様な攻撃的だったり挑戦的だったりする視点が基本ですが、でも愛すべき人間、みんな頑張ろう的に読んで頂けましたら有り難いです。

『ラ・フランス狂想曲』



◆洒落臭い有象無象のパラサイトに身震い一つ見舞う地球


◆見ず知らず異国のようなこの母国(くに)でカタコトカタコト糸車押す


◆窓辺から首を傾げて眺めれば満足な散歩嫌いな犬


◆一人称と二人称の花園は愛されるべき愚の骨頂


◆何一つ燃え尽きてない鬼神の火消す不毛なるヒトの世の常


◆発つ人の置き去りし白紙の手紙にて目蓋の裏白く光る


◆秋雨の向こうの春に憧れて(かす)れた声でチューリップ呼ぶ


◆懐かしき「短歌は詩か!?否か!?議論」来世紀には詩になるだろう


◆この星の言葉の壁を見上げれば太陽の大きさを思い知る


◆嘆く時 嘆けば嘆け 嘆こうと 嘆いて嘆く 田んぼのカカシ


◆ひょろ長いバベルの塔はぽっきりと折れる潔さもなく曲がる


◆独り座す半畳未満の画面より宇宙旅行へ旅立つ狂気


◆灼熱の躰の乾き、かさついた(まなこ)を閉じて石を転がせ


◆頭蓋骨に0と1の電極を刺す人造人間のパズル


◆借り物の仕立ての良いダブダブなスーツのズボンを幾度も上げる


◆無言にてしたたり落ちる体液は故郷の海の一滴だった


◆肺の中に降る輩が営みを止めにくる。徐々に。徐々に。徐々に。


◆グラビアの素敵な山にいざ行けば屍からどんぐりの発芽


◆ため息を()く宣言をして()いた夜、ため息は伝言となるか


◆ひと時の君の小舟と寄り添った愉快な旅もそれぞれの河


◆五線紙にプリズム越しの陽光を挿頭(かざ)し歌など歌いましょうか


◆爽やかにはためくシーツ描写して何か嬉しいキブンは欺瞞


◆共感を得たいは女、魅せられてみたいは男、コレで落とせる。


◆虎猫のマーブル模様が同化した布団に昼寝の3時過ぎ


◆未来人に神と呼ばれるモーツァルト 食事のBGMも進化した


◆目の前に転がって来た目新しい使い古しの玩具(おもちゃ)追う猫


◆空白の時の育む純白の互いのそれは光となろう


◆物理的肉体に棲む霊魂より贈られる優しきクオリア


◆ミカエルの申し子 紅き皇帝は背なの炎に疾風(かぜ)の矢を射る


大宇宙(おおぞら)で星にたまとる愛し仔よ 伸びやかに跳べ魂のままに

一度きりの人生を有意義に生きる為に日々精進して、結果を出す喜びを次の目標に繋げる事に邁進すれば、下らない妬みや嫉みで足を引っ張り合う不毛の呪縛から解放される事でしょう。

ガンバレ人間!

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