到着-!
うわぁあぁっぁああああああああ!!
遅くなりました
遠く、かすかに見える木々が多い茂る森の向こう側。
かすかに見える砂浜の砂が舞い敵の声が波の音とともに聞こえ
軍勢は恐ろしい雄たけびを上げ慣れぬものの足を震わせる。
木々から少し離れた小高い断崖絶壁の上、八寮メンバーは敵の姿を目視していた。
「あららー☆中々の人数だね♪」
「ですけど倒せないほどではありませんわ」
「ほ・・・本当に大……丈夫?」
「まっ、気にすんな」
「僕も頑張るです」
「その意気ですよカイル君」
「何か燕さんが優しいと不気味っス」
「「あははははは」」
一見会話だけみると余裕に聞こえるがハルアキは通常運行のメンバーに対して不安を感じていた
「こんなので本当に大丈夫なのかな?」
ため息をつき振り向いた目の先にはメンバーがピクニック感覚で食べ物片手に語り、ガッツリ食べてるのとお菓子を飲み食いの二種類がいる。
流石に呆れて緊張感持てよと思い、ため息を付きジト目で見ていると何を思ったのか後ろからジンが肩を軽くたたいた。
「少数精鋭なこの八寮で大丈夫なのか、考え込み
心配する気持ちも分かるが、俺たちを信じろ」
思わぬ励ましの言葉を受け、ハルアキは嬉しく笑顔で思い勢いよく振り向いた途端固まった。
「・・・顔ぐらい拭く事しろやぁああああ」
・・・・ハンバーガーを食べたらしく口の周りにソースがガッツリと付いたままで、しかも本人も気がついていなかったらしく
ジンさんもハルアキを見つめたまま音を立てて固まった。
お互い見つめあったままゆっくりと10秒ほど固まったのジンがちぎこちない笑みを浮かべORTの体制で地面に沈んだ。
予想外の反応に流石に焦るがフォローの言葉も出てこない。
ジンはよっぽど恥ずかしかったのか顔をまったく上げず考え込んでいた
「(あかん・・恥ずかしい!割とかっこよく決めたと思ったのに顔にソースとか・・・まじか。顔見れねえよ)」
顔を真っ赤にさせてジンが蹲ってると背後から尻に向かって。助走をつけた強烈な蹴りがさく裂し、かなり勢いよく吹っ飛ばされ受け身も取れず、体を地面に2~3転のちに止まった。
「いてぇええええ!!何すんだよテメェ!意味わかんねぇし?!」
いきなりの事で受け身もとれず転がったせいで肌が擦り傷だらけになっている。
怒るに対してしかし犯人の双子は一度顔を見合わせて満面の笑みをうかべてたたずんでいた
「「キモイから☆」」
「おいいいぃぃぃぃぃぃいいい!!!」
あまりにも理不尽な言葉を受け、痛みで涙目のまま体の砂をはたき落としつつ立ち上がると今度は後頭部と背中に衝撃が奔る。
「気持ち悪いですよ、ジン」
笑みを浮かべながら手でモップをパシパシと音を立てている燕だが
使用したらしきモップの先端?部分は明らかに紅く染まっている。
「てめぇ!何すんだよ」
「おや?手が滑りましたね」
悪びれたそぶりもないその一言にカチンときたらしく二人に間に火花が散った。
「おいこの刀馬鹿ふざけんなよ」
「おや?私は一切ふざけてませんよ貴方より馬鹿じゃないですから」
イラッとしたらしくジンの方も反撃始まった