プロローグ③
そのころハルアキが走ってる時では深く木々が覆う森の中
走りまわるため舞う砂埃を意にも止めず二人の男が隙もなく見つめ向かい合っていた。
片方は目つきが悪く目に隈があり小柄な体格でボロボロの学ランを風に靡かせ額にへア―バンド、重たい肉厚の西洋式の大剣を構え相手を油断なく睨みつけている。
もう一方は糸目に口元は楽しいらしく弓のごとく孤を描いている、一見古風な袴すがたと日本刀で優しげにみえるが見た目に反して鋭い刃のごとき雰囲気をまとっている、
お互いにしばし黙って向かい合っていたが、お互いに半歩踏みだすことで均衡が崩れ去った。
「おおおおおっー」
先に動いたのは学ランの子、相手を威嚇するかの如く雄たけび
をあげながら相手に間合いに入り込み大剣を振りかぶってくる
相手もよけるが和服の裾に切れ目が走った。
「ふふふ流石に油断してました、ですが!」
斬られた裾を見つめ楽しそうに笑うと脇から己が得物を鞘から一瞬でぬき、大剣を受け止めた。
「?!」
キンッと短くも髙い音が響き、細い日本刀と己が分厚い大剣まさか真正面から折れる事もなく止められるなどと思わず学ランの子は驚いてしまった。
だがその驚いてしまった一瞬が勝負を分けた。
和服の人はその隙を見逃さず刀は剣を半円を描く形でいなし、刀の軽さを生かし素早く背後へと回り込み首に刀を当てた
「チェックメイトですね」
「っ・・まだまだだ!」
学ランの子は悔しそうに歯を軋ませると往生際悪くも足を曲げしゃがみ込み手を地面につき足を絡めるようにして体制を崩させた。
「油断大敵だ」
体制を崩した隙を見て懐に入れていたらしき小刀を相手の顎下に滑り込ませる。
それに気がついた相手は飛びのきまた二人の間に距離ができる
「「もう一回」」
それから一進一退の攻防が36分ほど続きお互い息を切らし疲れ切っているが満足そうに
大地に寝ころび笑っていると二人の間に影が差し込み、頭に重い一撃を食らわせた
「「痛っ」」
学ランの子はあまりの衝撃で頭を抱えゴロゴロとのた打ち回りと痛みで涙目のまま相手を凄み睨みつけた。
「っ・・痛っ何すn」
顔をあげ相手を認識すると怒りで赤くなっていた表情も一瞬で顔も青ざめ、目の前の人物から必死に視線をそらしていた。
「へぇ・・・」
ハルアキが腕を組んだ仁王立ちのまま憤怒の形相で佇んでいた。
「隆治と燕さん何か言い残すこと、言い訳はある?」
「「いえ・・・とくにないです・・(汗)」」
「とりあえず正座!!」
にっこりと微笑みを浮かべ寝ころぶ二人の足に重りがついた手錠をかけ正座させて膝に石の板をいくつか乗せて絶対に身動きできない状態で放置した。
戦闘描写頑張ったけど微妙かも・・・(;_;)