プロローグ・その①
初めて書くので至らないところが多いですが見た下さったら
幸いです。
627年ほど昔、人が住まう世界と異世界の間にあった境界線が崩れ
今はゲートと呼ばれる穴が出来き開いたことで幾つかの世界が混ざり竜や妖精、有名なモンスターすら蔓延るようになった。
殆どの国や地域の名前は変わらないまま、ただ言葉が通じる妖精やドワーフやファンタジーの住人は大きく括って異邦人または異人と呼ばれ仲間に加わった。
だが平穏な生活は長くは続かず、ある日何もない空間が裂けたり黒い門が現れるなどし
中からはゴブリンなど数多のモンスター達が現れ混乱を極めた。
モンスター達は真っ黒に塗りつぶされた姿をしており、この世界の生き物の
影を奪い、奪った相手の姿と力を借りている。
しかも影を倒さないと盗られた者たちは人の形を保てずに胸に秘めた欲望と本性のまま暴れまわった。
現れる場所はランダムであるときは海の上、あるときは繁華街の中など
法則性もなく放置しておくと異界化。
俗に言うダンジョンへと変貌するので始末が悪い。
毎回人間と異人がありとあらゆる力や技術を合わせ何とか退け打倒したが
民間人も何時巻き込まれるか解らないこの事態にを重く見た政府によって各地域に4つモンスターに関する専門を教科に入れた学校を作った。
旧東北地区、今は東の国と呼ばれる地域にある海沿いの町の学校の話です。
たったった、と軽快な足音が静かで誰もいない廊下に響く。
そこで一人の黒いコートを着たベリーショートヘアーの少女が寮のスカートを
靡かせながら凄まじい速度で走っている。
しばらくして一つの部屋の前でブレーキをかけ立ち止まると凄まじい速度で扉を開きはなち一言怒鳴り声をあげた。
「カイル!お前学校は?!私の部屋を勝手につかうなーー」
少女が己の部屋と呼んだ部屋の中には水色の髪の小学生くらいのマリンルックな男の子がゲームのコントローラーを手にし少女を見上げぽかんと口を開け驚いていたがすぐに持ち直しと膨れっ顔で言い放ったのと同時に拳骨をくらわせた。
「いいかげんにしろ」
「いやだ」
イラついた声と再び鈍い打撃音と悲鳴が一つ。
悲鳴を上げた男の子は頭を押さえ蹲りながら涙目で少女を睨みつけるが効果はない。
「くっ・・・寮長のバーカ、けちんぼ!」
寮長と呼ばれた方も黙ってはなく、拳をもう一度握りしめ苛立ってまったく笑ってない眼差しと表情で微笑んでいる。
「ねぇ、ごめんなさいは?」
「ごめんなさい!!」
きちんと謝ったことでため息をつき何がダメ何かゆっくりと説教がはじまった。
「まずはこの部屋の状況」
カイルと呼ばれた少年ががゆっくりと部屋を見渡してみると天井や床などに氷室にできるような大きな氷柱や霜が生まれていて、それらはいまだに目に見えて成長している。
カイルはそれに今気が付いたらしく下を向き酷くうなだれていた。
「だって・・・」
「だってじゃない、一つの事に集中するのはいいけどもっと周りをよく見なさい。
あとゲームは学校終わってから!まったく授業中カイルの担任の先生が着て泣きだしたから話を聞いた学校きてないって言うから今皆で探し回ってたんだよ」
そのあとも説教は一時間ほど続き、部屋の主は言いたいことを全部言い放ったらしくすっきりした表情で、対するカイルは若干ゲッソリとしている。